「一日目」
悩んで迷って疲れた末に
ほんの少しだけ
夢をみました
(もし ....
君は僕にとって
かけがえのない人だった
僕だけの人だった
僕は君にとって
かけがえの ....
僕は
名前を呼ばれたような気がして
君に呼ばれたような気がして
振り向いた
....
夜を一粒切り取って
そらの畑にまきました
僕はじょうろで月光を集め
水の代わりにし ....
あまりに水ばかり垂れるので
くしゃくしゃに、こころ絞りました
春風に当てて乾かしたら
....
あなたに、手紙をかきました
この世にいないあなたに・・・
たくさん愛をこめて書きました
....
マングローブの森で
きみと 二人きり
光が射す方へ
手をのばしてみたけど
堂々巡りの 僕 ....
手を差し出せずに 僕たちは
手を繋げずに 僕たちは
それでも互いの温もりを
感じたくって
確 ....
前回私の足の話をしたので、今度は私の夫の足について話してみる。
私の夫は肉体労働従事者で、趣味 ....
ドーナツの穴から覗くと
世界はいつも
いいにおいがした
食べ物で遊んではいけない
そ ....
俺だけの特殊装置
それは謎の赤ボタン
それを押すとメイドがきて
俺の願いをかなえて ....
ドクター、こいつを救えないなら
あんたのバターβでも駄目だというなら
俺はこいつを連れて
ここ ....
もう私を忘れた
あの人
ラヴェルのメヌエットが
似合う
同じものを
見ているのに
....
午前3時
タクシーに乗ろうとしていたのに
いつのまにか
寝てました
どっかのマンションの ....
たなびいていく
たなびいていく
淡紅色の欠片の群れが
空に向かってたなびいていく
た ....
体中の
キズを辿る
一番大きいのは
三歳のときの
やけどの痕
足だから目立たないの ....
風が舞い桜花散らす
花は散っても樹は倒れない
また咲かす 一巡りして
手摺に背を預け
真上に見るは桜の花花
手折ることはせず
ただただ桜見
心に思い描く事も ....
理由をつけずに
君の元へ行けたらいいね
....
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
....
舞台、葬列を為すガス燈に架かる虹の円環
を射抜く牢獄。に、柊の苗木が抱かれている。
私は鋭利なi ....
夜が呼んでいるような気がしたので
誰かが待っているような気がしたので
自転車のかごにウイスキーボ ....
興味なさ気に
あいづちをうっているけど
僕は じつのところ
キミが
公園の桜のつぼみ ....
私を見付けなさい
私はもう隠れる事にした
月の欠けた影の中に
水仙の球根の中に
二枚貝の ....
悲しかったことも
苦しかったことも
忘却の彼方だ
今では もう
デパートの屋上から ....
ああ、晴れた
良かったね
公園には
お友達が
いっぱいだよ
光りと風
埃と喘息
排 ....
新品の自転車は
大人びた黒
コウちゃんはゆく
立ち漕ぎでゆく
....
ひとさらい
なら
まだいいのだ
身体ごと
根こそぎ
....
何も無い道を歩いているのに
さっきからカサカサと音がする
ああ
俺の心がカサカサなのだよ
....
わたしだって
さびしいよ
ほめられたら
うれしいよ
わたしがきらいなひとより ....
地球がまるいのは
みんなが平等にお日様を見れるようにするため
地球がまるいのは
いろんな人とお ....
ねえ 手つなごうよ
微笑んで 答える時間もないうちに
君は僕の手をつないだ
そこか ....
夜を
数え上げたらきりがないし
眠れない夜は全てそうだったのかもしれない
と思 ....
真夜中のアイス・ココアは
可笑しい程
ひとり
カーテンの隙き間から
誰かが覗いたら
....
小学三年のとき、図画工作で足の彫刻(といっても粘土細工)を作った。手首から先の手か、足首から先の足を ....
情感は使わない洗面器からあふれる陶酔の潰れたプラム食糞の構造を証明するのに
ピラニアが必要アマ ....
夜は、乾く、ので、ふらりと。
ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、 ....
「袖道」
読者の誤解を恐れずに言いますと、
読むと不快感を感じさせる詩というのがあります。た ....
女に必要なのは
隙
だと常々おもっていました
隙
がなければ付け入れないし
隙
がなけれ ....
まー と ぼくで
バウムクーヘンをはんぶんこしようとしたなら
何かに邪魔されて
右だけ大きくな ....
加筆訂正:- 自室/山内緋呂子[07:47]
- 読んでいただくことに、感謝の気持ちを忘れてはいかんのです。
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