スレッドの書き込みログ
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[750]アラガイs[2024 11/16 00:52]
身を乗り出す人に話しかけてくる会話のできる冷蔵庫があれば思い留まれる人もいる。
[749]wc[2024 11/15 16:48]
お邪魔しますー。
今日は誕生日で今日は命日です。天然理心流だとか、北信一刀両とか、調べるとなかなか面白くて、ああ、中岡くん、僕は脳をやられてしまったようだよ。
お邪魔しました。
[748]若原光彦[2024 08/20 09:02]★1
「脱獄囚だったこともあったが」と言った相手と、それに目を丸くした私との間には、当然のように鉄格子があった。
[747]ハァモニィベル[2016 08/07 20:23]
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何度ゴールに近づいたか、男は、数え切れないな、と思ったし、また目指していたゴールが、さっきもすぐそこに見えて来て、今そこを確かに通過したはずだ、と思ったがやっぱり、どうしてもゴールをくぐった途端、ふたたび振り出しに戻るだけだった。
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[745]ハァモニィベル[2016 08/05 02:05]★1
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「犯人はわたしである」そう語るところから始まるこの本格ミステリには、ただし、27人の「わたし」しか出てこない。
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[744]番田 [2016 01/31 19:15]
タイムカードを毎日三分だけ増やして切っていたら、その一ヶ月後に、一時間分の自分の休憩時間を得ていたことに気づいた。
[743]クローバー[2014 08/25 23:17]
死を抱えながら尻を追いかけ葬列は巣穴へ帰る。
[742]クローバー[2014 07/21 21:00]
そのロボットは自分の故障原因を突き止めるとパイロットの遺体に向かい修理方法を一通り説明して、あとよろしく、と電源を落とした。
(タイトルをつけるなら「信頼」)
[741]クローバー[2014 07/20 16:51]
星は確かにいただいておりますが、とウェイターは困り顔で故郷を失った宇宙人をなだめた。
[740]佐々宝砂[2014 07/15 02:22]
強い宇宙線を浴び頬を火傷にただれさせて、彼女は言った、あなたに会うためにこの星まで来たのです。
[738]Giton[2014 07/13 11:19]
青く濁った用水で二匹のあゆが縄張りを争っていたが、水の中から見上げると、きらめく太陽の下で愛し合っていた。
[737]クローバー[2014 07/13 08:54]
ごめんと謝りながら台風の後の夕焼けを綺麗と思ってしまうところが男の偽善者たる所以。
[735]クローバー[2014 07/08 22:33]★1
去年よりずっと綺麗になった、と彦星が歌っていたよ。
[734]クローバー[2014 07/07 23:37]
財布をひっくり返すと金運○の大吉だけが落ちてきた。
[733]ふるる[2014 07/07 21:30]
あなたの理想の図書館に連れて行ってあげると言うのでついていったらそこは酒蔵だった。
[732]クローバー[2014 07/03 23:09]
空の青さが際立ったのは君が紅葉したから。
[731]クローバー[2014 07/01 23:10]
眠いと言ってここを去ったのに朝を連れてくる君は太陽。
[730]クローバー[2014 06/28 14:39]
腕が無いから世界で一番美しいなんて言い方ちょっと失礼じゃないかしら、と3m上から彼女が。
[729]番田 [2014 04/02 00:25]
親子丼セットを食べているとき、ソバを食ったばかりなのを思い出した。
[725]番田 [2013 02/28 23:44]
働けないふりをしていると、女の子の体の中に入れられていた僕の心。
[724]蒸発王[2013 02/27 00:38]
余命あと80年と医者から宣告されたが、プラネタリウムの中で「銀河鉄道の夜」を朗読するまで、私は死ねない。
[721]ふるる[2012 03/10 15:44]★1
「その打ち出の小槌でわたしも大きくしてー!」と親指姫が乱入してきた。
[720]ふるる[2012 03/10 15:43]
気がつくと、海の泡になったはずの人魚姫はお立ち台で踊っていた。
[719]番田 [2012 03/04 00:08]
様々なことを考えながら、理解できないままでいると、遠くに見えてきた川についていて、深呼吸させられた。
[718]番田 [2012 02/26 01:17]
風が、大海原を渡っていく。
[715]ふるる[2012 02/23 20:40]
瑠璃色の風が吹き、湖が落ちてくる。
[714]番田 [2012 02/19 01:17]
なにしてんだろうかと書きつづる。
[713]kawa[2012 02/18 23:36]
皆人は死ぬとき、同じノートに少しずつことばを書き足して、終わらない物語をつくってゆく。
[712]番田 [2012 02/18 01:56]
ミノムシが、枝の切っ先に。
[707]番田 [2012 02/17 01:18]
カブトムシは、フィギュアになった。
[703]ふるる[2012 02/16 15:18]★1
麻酔薬は今日も、何も言わずに痛みを引き受けるのだった。
[702]番田 [2012 02/13 01:24]
鋼鉄でできた鍵を開けると、雪国だった。
[701]ふるる[2012 02/12 21:34]
「俺に開けられない鍵はない」と豪語している鍵師だが、あの娘のハートの鍵だけは開けられない。
[700]村上 和[2012 02/12 14:25]
眼が覚めるのとほぼ同時にここが病室だと気付いて「なんだ、死ねなかったんだ」と落胆した女の横で、男は仕事服のまま丸椅子に座って壁ににもたれ全てに疲れ果てたように眠っている。
[699]桜 葉一[2012 02/09 13:28]
鍋敷きの「暑いよぉ…///」の声に日々萌える人々のオフ会。
[696]番田 [2012 02/02 02:04]
コンビニにハインツのトマトケチャップを買いに出かけると、初心者が運転する車に轢かれた。
[694]クローバー[2011 01/09 23:16]
人権があるなら猫権も欲しいと我が輩は段ボールの中で。
[693]クローバー[2011 01/09 23:04]
年賀状に、開けましておめでとうございます、と書いてあったのに、開けるものが見つからず途方にくれている。
[692]クローバー[2011 01/09 22:59]
腕のいいスリの彼が、最後に盗んだのは、電車で出会った恋人が背負った子供の靴だった。
[691]番田 [2010 12/05 03:57]
私は見つめる、絵に描こうとする風景が視界の向こうで朽ち果てていく姿へと、いつまでも筆をのばせずにいる。
[690]しみまん[2010 10/31 02:31]
私は本当に中国人なのだと叫んでみても、箱の外の研究者達はしらんぷりだ。
[689]kawa[08/12 17:19]
法律が変わり、消去法を用いることが禁じられたために、人々は両手いっぱいに物を抱えたまま、立ち尽くして倒れていった。
[688]kawa[08/12 17:14]
永遠に探し回る猫のように、僕は塞いで、君を思いうかべる。
[687]kawa[08/12 17:12]
もし僕が汚れた花瓶だったなら、世界を二三周したあとで、花を一輪挿して欲しい。
[686]若原光彦[2010 06/27 17:05]★1
天寿をまっとうし、極楽浄土に着いたが、ひとっこひとりいない。
[685]若原光彦[2010 06/27 17:05]★1
きみのそばがいちばん落ち着くよ、と薄笑うと、彼女は「うどんは?」と言った。
[684]若原光彦[2010 06/27 17:04]★2
目覚めて、朝食を食べ、昼食を作り、昼食を食べ、夕食を作り、夕食を食べ、朝食を作り、八年眠る。
[682]kawa[2010 05/13 23:19]★2
「サボテンのトゲには『当たり』があって、当たりを抜いてしまうとパーンってなるんだぜー」、が祖父の遺言。
[681]kawa[2010 05/13 23:17]
実家では、休日にいつも父と母がアップルパイを焼く、というエピソードは聞いた友人らを必ず驚かせる鉄板ネタなのだが、実家のある村ではりんごを神として崇めていることまではなんとなく言えない。
[680]kawa[2010 05/13 23:10]★1
幸福に育った愛らしい娘が、ある夜、眠気を忘れて星空を見続けていたのだが、太陽はいつまでも昇らず、いつしか娘の瞳の中に納まっていて、娘が眠ると当然世界は闇に包まれたのだが、あらゆる音まで消え去ったのは不思議なことだ。
[679]クローバー[2010 05/07 03:07]
彼女が3Dめがねを外すと、握っていた彼の手が、クシャリといった。
[678]クローバー[2010 05/07 03:07]
ほんとだよ、を繰り返す恋人の話に、うそでしょ、と繰り返す彼女は、恋人が嘘になるよう、お祈りするのを欠かさない。
[677]クローバー[2010 05/07 03:06]★1
妻は、朝起きられない私がニワトリになろうと決意するのをみて、包丁を研ぎ始めた。
[676]K.SATO[2010 03/22 13:57]
寂しい不平なども無く、信じていくことだけはできたんだと寂しさを信じさせられていく鬱病の、私。
[675]K.SATO[2010 03/22 01:32]★1
イルカのイルカショーを見に行くと疲れたけれど、休むことにするとジャンプした水に祝福された。
[674]K.SATO[2010 03/22 01:32]
疲れたのでお茶をし、団子を食べたが、胃には苦い。
[673]つむじまがり[2010 01/19 17:45]
私はもっと早くに死ぬつもりでした と川面を眺めて無理に笑っていた。
[669]K.SATO[2010 01/04 00:42]
魚とどぶ川を歩いてた油膜に、誰かの夢の水面に波紋を放しにいく。
[668]K.SATO[2009 12/25 01:14]
何もないような手に幸運を見た恋をする。
[664]黒乃 桜[2009 12/24 10:10]
私は卵を割るように、カラースプレーを蹴飛ばすのです。
[663]K.SATO[2009 12/24 00:20]★1
マグロを、ひとつもない銀貨につまむ。
[662]K.SATO[2009 12/24 00:19]
晴れて、無形人間になって、蒸発していると、風呂場の体重計のメモリが霞になっていった。
[661]K.SATO[2009 12/24 00:19]
君の何にもなくなった体には寂しい鼓動だけが流れていて、ミスチルすらそこにはうかばなかった。
[660]榊 慧[2009 11/06 11:36]
信長さん、あんた美形すね、どう、信長さんなら一晩でデージュー稼げますよ、やりません?
[659]健[11/04 16:45]
久々に見た夢の中で、僕はまた夢を見ていた。
[658]TKUDIODA[2009 11/03 20:18]
…おい、月に着陸したんだ。でもそこには実際問題として、兎ちゃん、いなかったんだが、つまり、ただそれだけの事で、それだけの?事で、車まで呼ぶ奴の気持ちが知れないぜ?なあ?
[657]K.SATO[2009 11/03 17:56]
家からさいなまれて、子供がここにひとり、ひとりすらも帰れない彼らに、僕のほほえみに暴力的な家庭にできることはなんだろう。
[652]笠原 ちひろ[10/30 21:39]★1
ぷりぷりおしりの天使が舞い降りて、「ねぇさん、ざんげは必要ないっスよ」と厳かに告げてくれたので、わたしはひゃっほう、と叫び、街へと、バーゲンへと繰り出した。
[651]都志雄[2009 10/29 15:39]★2
祭りの帰り、父が改札口で駅員にこっぴどく叱られているのに出くわしたが、彼女のいる手前、完全に他人のふりで通り過ぎる。
[650]都志雄[2009 10/29 03:17]
死、すら「贅沢品」と禁じられ、「右の頬」の後は「左の頬」をも自ら差し出し、いつ果てるとも知れぬ地平の彼方へと、君からもらったマフラー巻いて、歩き続けるだけの、僕は歩兵。
[649]K.SATO[2009 10/28 23:58]
指先で返そうとして滑らされつつ、ポイントを思いとどまった。
[648]K.SATO[2009 10/28 23:49]
サビキ釣りをしていたのだが、何匹かの小アジが食いつき、入れようとしたところ、ビニールへビチビチと踊りまわってはじき飛ばされた。
[647]ふるる[2009 10/28 20:38]
長いトンネルを抜けてついにりんごの裏側へ出たのです。
[646]黒乃 桜[2009 10/28 19:09]
自分の事をあげた棚からぼた餅が出てくる事を、天は二物以上お与えなさったという。
[645]若原光彦[2009 10/25 04:01]
職人達が道路に白く「止」の文字を染め付けている、そのすぐそばで、看板にはもう「工」「事」「中」が光っている。
[644]若原光彦[2009 10/25 04:00]★1
商品に値札がないので、これは幾らぐらいか、と訊ねると、店主は肩をふるわせて、幾らでもある! と怒鳴った。
[643]黒乃 桜[2009 10/14 18:54]
あたしは女王様でなくアリスで、アリスはあたしではなく女王様で、だからいつまでもいつまでも帽子屋さんに憧れてしまうの。
[641]ミツバチ[10/14 09:00]
記憶の泉に言葉を投げて、広がる波紋をいつまでも見てる。
[640]笠原 ちひろ[10/13 17:22]
揮発性のタマシイの叫びは、すぐにきえてしまうので誰にも届きやしない、と、またタイミングをのがしてしまった私は、ため息をついて携帯電話をぱたんととじた。
[639]笠原 ちひろ[10/13 16:05]
キャラメル色の四角い空見上げて、ブリキの折り鶴ふっとふくらませて飛ばす。
[637]ミツバチ[10/12 22:37]
何かを求めてさ迷った、自己を正当化して、過ちは砂になり、無造作に足元に散らばっている。
[636]蒼木りん[2009 10/12 22:05]
おめでとう おめでとう 42年も生きられた おめでとう わたしは かあさんよりもとうさんよりも 先に死にません
[635]K.SATO[2009 10/12 00:23]
野球ボールを投げると、グラブが僕の青春も掴み、それを隠された。
[634]K.SATO[2009 10/12 00:11]
立ち飲み屋で吐くと嘔吐物がバウンドし、スーツの新人たちを汚し、責任としてそれらを持ち帰ることになり、詰めたビニールにタクシーではねられた。
[633]笠原 ちひろ[10/11 22:59]★3
「マフラーの件で新しい動きがありました」と、男の声で留守電に吹き込まれていたが、もちろん私は「マフラーの件」とはなんの関係もなく、同じ空の下そんなことにかかずらわっているその男に申し訳なく思った。
[632]笠原 ちひろ[10/11 22:56]
自分の立ち位置をはっきりさせるために、イヤナモノはイヤダと不快感を表明する。
[626]若原光彦[2009 10/07 18:47]★1
公衆トイレに入り、用を済ませ、元通りに鍵をかけてそこを出た。
[625]若原光彦[2009 10/07 18:45]
その夜、旗手は、アトラスとなって虹を掲げる夢を見た。
[624]若原光彦[2009 10/07 18:45]★1
一着は、彼の影だった。
[623]K.SATO[2009 08/30 03:34]
穴を掘り進めると着いたマントルに、名を歴史に刻んだ。
[622]たもつ[2009 08/27 00:00]
携帯電話に砂糖をかけると甘くなる気がしたので塩をふっておいた。
[621]ふるる[2009 08/26 23:56]★1
(そうそう、あの小さな子供たちはみんな、南の風に飛ばされてそれぞれのおうちへ帰ったんですって、だから読者のみなさん、安心してこのご本を閉じてくださいね。)
[620]K.SATO[2009 08/26 02:01]
暗闇の中で拷問され、脱獄を夢見て、掘っていた壁に、穴が次第に空き、5年後に見たのは緑の壁だった。
[616]id=5239[2009 08/08 20:20]
コレ何?と郵便ポストのメールを送ってきた甥の為に、余った年賀葉書を探す。
[614]K.SATO[2009 07/09 03:06]★1
親のスネをかじっていると、眠くなって、そこから必死で羽ばたいていった。
[613]ピッピ[2009 07/08 12:17]
お前の「微グロ」はあてにならない。
[612]K.SATO[2009 07/06 02:10]
ドドンパとかめはめ破による大規模な戦争の決着がつかず、高視聴率をたたきだしたアニメに、親は怒っていたが、子供は被害者のフリをした。
[611]K.SATO[2009 07/06 02:02]
ドラゴンが唱えたドラゴラムに、マシンはフリーズした。
[609]K.SATO[2009 07/05 02:48]
渋谷にナンパ出かけたら、そこに女子高生が現れて回避しようとすると、すぐにカラオケボックスに連れ込まれて、なにも選曲するまもなくルーズソックスを売りつけられた。
[608]K.SATO[2009 07/05 02:40]
加湿器を全開にしていたらやがて熱帯の部屋になり、砂漠を思った。