息も絶え絶えに 道もふさがれていく そりゃあイキが狭まる
視界が暗転するどころか 瞬いて身も心も軽くなる有様

天国への未知と誘われ瞼を下ろしたい。
併し何故に引き留めようとするのか 如何し ....
やってねえよ

オレじゃねえ

本屋で本積み上げてレモンを乗っけてきた?

何の為に?

知らねえよ


やってねえよ

空いっぱいにフランスパンを浮かべた?

どうやっ ....
きるからころから
 きるからころころ

キラキラした音が耳の夜に
温かい雨のように
降りしきってくるのを幾らでも 溢れるまで
宝石箱にしまおう

こぎん糸を 祖母とほどいて巻きなおした ....
   *

 《気づくと、おれは腹を押さえながら傘を差して、元町は、裏通りのガード下まで歩いてた。雨が激しかった。血はそれほどでてない。いまならまだ助かるというのにそこらで酒を呑み、最期に残っ ....
一寸先は闇というのは幸いで
闇とわかっているのなら
明かりを持っていける

ところが待っているのは
真昼のコンビニの如く
一切の暗がりを許さない
明るい世界かもしれず
カバンに何を持っ ....
巷ではGET WILD退勤が
ちょっとしたブームになった2020年9月
7年ぶりに会社員に戻った

定時になれば
アスファルトタイヤを切りつけながら
暗闇走り抜けるペーパードライバー
毎 ....
整髪料
イヤホン
マスク
メガネ
立ち姿
スクロールする指
2人以上なら関係

近くにいると猛烈な勢いで飛び込んでくる
繁華街の広告看板くらい鬱陶しい
テレビのように消せない
情 ....
シッ仔 Q の闇を呑ン蛇(ダ)
【heavy ***‥‥】のように濃厚な、
菜がゐ濡れた夜に厭きると
死は、彼の豚肉を離れて死んだ
彼もまた、濡れた夜を離れて幾℃も寝返りを打ち、
騒がしい鐃 ....
こるが一番うまか
そう言ってオヤジは
宝焼酎のお湯割りを飲んでいた

焼酎九、お湯一
ほとんど宝なその飲み物を
旨そうに、グビッ、と飲むオヤジの顔は
幸せそのものだった

おれは そ ....
秋の虫たち るうるう

無残に刈られた草むらの

最果てみたいな端っこで

透明になる身体

開いた扉の

まっくらやみの先を

眼をつむったわたしは見ている

 ....
ふわふわ
ふわわん ふわりんりん あはは
くすぐったいよう-

夏の温度がさがって ほら
クッキリした青い夏のうしろ姿は 日焼けした子たちの笑い声
あの眩しい光にあたりながら歩いたんだね走 ....
眩瞑


 氷菓子の浮力に勝てないから僕らは無意味に海に投げ出したまま、海月と出店の金魚を天秤に架けた。芒が空を掃除するなら今でも曇り空は描かれ、自由に泣いて暮れる陽に天の格子は充たされている。 ....
バスには人形が乗っていた
窓の外を眺めるのも
母に抱かれる子供も
ハンドルを握る運転手でさえ
皆、焼け焦げたマネキンなのだ







エレベーターの隅に
風船が浮いてい ....
     じてんしゃのペダルを
    1かいてんさせたら、
   はんどるをクルっとまわすの。
  かてぽんとおとをたてて、
 すたんどをけったら、
みなとにむかってこぎだして。
都市のすきまかぜ
 吹きこんだはざまから
 
 顔をだすのは、
あなたと小鳥。
カーブミラーに映されている神社は
かつても
これからも
一度も存在しない







残された靴を
一室に全て保管してあるという
棚には老若男女の区別なく
薄墨色をした ....
風はプールを波立たせた
濁った水底には幾人もの女が沈み
ゆったりと回遊している
着物の裾を触れ合わせながら
言葉も交わさずに







青いゴムホースで縛られた家
血管 ....
地球はお饅頭
地球外星人がやってきて
その超高度な文明の力で二つに割った

「パパあたしに半分ちょうだい」
分かったあげるよ
だけど娘よ
マグマが垂れるから
やけどしないように
牡牛座系の眼鏡屋で
雨乞いの踊りに興じていたら
タコ川タコ太さんがやってきて
山梨県の喫茶店に連れて行かれたんです

そして、8年前に見かけたタニシについて僕が語っていると
タコ太さんが涙 ....
かれん。もくせいのはながさいたの。
かれん。ちいさなゆきのかけらだわ。

かれん。せっぺんのようにちらして。
かれん。ひくいしろいひざしのなか、

かれん。かたちとかげがとけたんだ。
か ....
いたずらめ
げんこつとんできて
くわえたばこだ

おとうちゃんのたこ
ふといあしいとぐいっとひくと
どこまでものぼった
ぎんがのうでに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる

よるになる ....
オリーブ


明滅


ギャラリーにて


同居人


夜毎の腕


声たち


鬼火を辿って


地底湖


川辺を行く


夢から夢へ

 ....
巫女が旋頭歌を月に歌う
紫の花を付けた韮が
秋風に踊り聞いている
何度足を運んだこと
少ない言葉をつなげて
あの人は過去を捨てると言う
歌い終わりに巫女は茎を折る
韮の香りが紫色の雲 ....
今晩はメンチカツとかぼちゃの煮物

腎臓の弱いあなたのために
塩分に気をつかって調理した
いつかのメンチカツとかぼちゃの煮物

思いっきり味の濃い
今晩のメンチカツとかぼちゃの煮物

 ....
昼ご飯を済ませて
横たわって
眠りに落ちて
目が覚めたら
もうすでに夕方で
ふと鏡を見たら
頬に線ができていて
それが畳の跡だと
やっと気づいて
消す術もなく
消す必要もなく
と ....
宇宙が生まれてからあっという間の
この夏
待っていた風がようやく
畳を撫でた

りーん
ちりーん

光の速さでピントを合わせる
この夏
皺だらけになった母の喉元が
麦 ....
さよなら ´

入り口も出口もなく 近さも遠さもない声の内にあなたの裸体は張りついている
通り雨のような服のなかをあなたは歩いて帰り 、わたしは通り雨のような服の袖口であなたを見失う

 ....
どうでもいいぢやないか

それは君のくちぐせであり
ぐうぜんにも 君からきいた
さいごのことばでもあつた

ひと月まへ 一緒に飲んで
別れ際にきいた いつものせりふだ
その前に何を ....
{引用=
こわれた家で待っています

むかし きいたことのある
こんな声、です

「死んだ子たちはけだかいので
 星になったりしません
 晴れ空に光がみちるだけです」

(おし ....
朝が来ると鏡の前でこい。を頭の中で漢字に変換をする。雑踏を歩くと踵が痛い、世の中に埋没する生き方を足し算し続けると、私は空を見上げない、結局地面を見下さない。黒板の文字がぼやけて、目を細めると現実 ....
すいせいさんのおすすめリスト(482)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戒めパロデゐ- あらい自由詩121-2-21
供述- 墨晶自由詩5*21-1-24
星を縫うひと- 田中修子自由詩1121-1-22
カスタマーサービス- 中田満帆散文(批評 ...421-1-20
- 猫道自由詩420-11-4
GET_WILD退勤- 猫道自由詩220-9-28
ディスタンス(通勤電車にて)- 猫道自由詩5*20-9-27
5時、Dodge!_- atsuchan69自由詩2*20-9-27
宝焼酎- 草野大悟 ...自由詩320-9-26
夜の通過待ち- 自由詩8*20-9-26
にくじう- 田中修子自由詩9*20-9-5
眩瞑- あらい自由詩120-9-4
通り魔たち_3- 春日線香自由詩119-10-29
behaviour- 朧月夜自由詩6*19-10-26
behaviour- 朧月夜自由詩6*19-10-25
通り魔たち_2- 春日線香自由詩319-10-24
通り魔たち- 春日線香自由詩319-10-19
地球外星人がやってきて- こたきひ ...自由詩619-10-18
雨乞い後の出来事- をりふし ...自由詩119-10-17
etude- 朧月夜自由詩9*19-10-16
おとうちゃん- soft_machine自由詩319-10-13
地底湖- 春日線香自由詩119-10-11
瑠璃二文字の妖精- 丘白月自由詩219-10-11
メンチカツとかぼちゃの煮物- 印あかり自由詩1019-9-30
午後の贅沢- 坂本瞳子自由詩4*19-9-5
風鈴- 自由詩17*19-8-25
さよならとひきわらい- DFW 自由詩10*19-8-19
或る友へ- 石村自由詩31*19-7-8
六月の朝- 羽衣なつ ...自由詩1619-7-1
No_spring_chicken- かんな自由詩3*19-6-30

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17