ときどき風がつよくふいたし
ときどきかみなりも落ちた
照り返しのきつかった床の一部はいまは色あせて
わたしは懺悔しなくてはならなかった
雨の降るようにはひとを好きになれなかったし
嫌いに ....
洗濯物が乾かないね

などという君の唇の上にも
雨は降り続けている

僕らは夜や朝を過ごし、
時には指を結んだり
ほどいたりして、

時間の中で
同じことを繰り返しては
老い ....
最近は月を観ていないからかも知れないけれど
ぼくは退屈で何をしていいか解らない
マリィの部屋に行き
琥珀を舐めても
紫煙に沈んでも
何が変わるとは思えない

あなぐらに潜んで夢でもみ ....
まああれだ、ともあれこれだ
とりあえずまあそれだ、それでいいじゃないか
美味しいラーメンを食べるのもそれはそれで好しとしてさ
とりあえずまあ美味しいラーメンを全力で投げ飛ばそうや

キミの変 ....
かつて まつげに
マッチ三本載せてみせた
少女は
そこへ
小さな蒲萄を
たわわに実らせたという

おとぎ話は
完結してからのほうが
むしろ真実だったりする

まばたきのたびに
 ....
ぼんやりと公園を歩く
私は暑さの中で 
木陰で涼んでいる人を見る
そんな私が今日もいた
今日は来なかった
友達は 疲れているらしかった
というよりも
もう ずいぶん会っていない
私は  ....
すいません
ご指摘の通り
私のホームページは
インターネット検索で
「宮沢賢治 詩」と
入れれば出て来ます

小説「カネの又三郎」では
宮沢賢治になりきって
世相を批判しています
 ....
きみの夢は軽いけれどもきみは重い
人間ひとりってたいそうな荷物だ

きみを背負うには僕がかぎりなくかるくなければならない

すべてのものをかかえて吊り橋は容易には渡れないものだろう

僕 ....
線路がつづく理由について
かがやかせる目には、とおくうつる夕日
あなたのものでもないようにわたしのものでもないよ。
虹がきれいすぎて過ぎ去った雨とか
誰かを知ることが傷つくこと ....
祖母と母のお産に付き添ったことがあります。

母の横で寝られないさみしさから、

大声で泣き、だだをこね、母や祖母を困らせたことを憶えています。

ワタシは筋金入りの甘えん ....
寝煙草が焦がすチケット今零時 見るは首尾よく落ちる夢かも まだ生きている。しかし今年に入り、春辺りからどうも頭がおかしい。
朝が来て、気づくと夜になっている。
ルーチンワークな仕事だ。つまり、いつもの事をしている。
何時ごろ自分が何をしていたのか、何か ....
いつから夢見ていたのだろう。それもほとんどわからぬまま、夫の藤野の会話をまるで無音のコマ送りにしていた。シンクにぽたぽたと透明とも鉛色ともつかぬ水のしたたりを聴いていた。気がつけば窓の外ではすでに朝日 .... 此処にいるという現象にはとてもかなわない
誰かがみている白日夢なのか
ぼくにはわからない
痛みと甘さの波動のせめぎあいに
涙を流し
笑い
静かに伏せる
いのちの不思議
花を抱き
人々 ....
ガツンと言ってやればよかったのよ
笑ったメイちゃんが
大ゲンカしたことをケロっと忘れて
ジョッキを勢いよくあけて
店員の圧力で
女二人の飲み会は
予想通りぼっちで終了

駅まで続く ....
砂を両手でギュッと握ります
ハートの形になります
ていねいに持たないと
パラパラと崩れてしまいます

砂をギュッと握ったのはカミサマです
このハートをね
シワ ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした

サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた

午後の図書館 
今日はひとまず安眠しよう
ため息がひんやりとわたしをなだめる
もう十回読んだ小説はくたびれ
わたし自身と甚平もくたびれ
うながすようにクーラーが冷たい風をはきだす

見事なくらい夏は涼しい ....
昆虫採集の一団が
帰ってきた
今日は夏休み自然教室

予定の時間をはるかに過ぎ
バッタみたいに跳ねて
バスから次々おりてくる子ども達
汗だくの引率者が言うには
みんなそれぞれお目当ての ....
それガチじゃん
ってミサキちゃんは
抹茶シェイクのストローをくわえたまま
モゴモゴ言った

小学生でも
今どきそんな初恋しないし
ってからかわれて
気が楽になった
って
イヤイヤイ ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
グルーヴをください、グルーヴを
大事なこととそうでないものとを
一緒に放り込んでグルグル回して
全部大事なことにしてしまいたい。

グルーヴをください、グルーヴを
優しいウソで足腰が鍛えら ....
周りを見渡すと数々の光が見える
例えば、
太陽
例えば、

例えば、
子供の笑い声

君が笑顔で会釈する
長い髪を耳にかける

黄色いボールが
青空に吸い込まれる
それを追 ....
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
すべての昨日が置き去りだ
剥いだ蒲団は生暖かい

申し訳ないではない
悔しいではない
可哀想ではない

申し訳ないしかない
悔しいしかない
可哀想しかない

言葉の生む貧しさよ
 ....
背泳で地球を見てる月の海昔かぐやと呼ばれた妾 わたしは確実に積み重ねていく一歩一歩よりも
どこからジャンプしたのかわからなくなるくらい
高く飛べる魔法がほしい
 カーテンを開けてしまった朝を
 取り戻すことは誰にもできない
 パジャマのままポケットもなくて
 何の準備もせずに外に出かけられたらいい
 私があなたに手紙を書けたのなら
 ポストを探すた ....
人指し指
中指の息
硝子の欠片
それぞれの目に
異なる子のうた


うなじから背へ
ひろがる岩
空へ還る痛み
怒り 苛立ち
羽から心へ過ぎてゆくふるえ

 ....
洋楽の歌詞を日本語に訳したみたいな
とても洗練されているけれど実在しない生活の話をしよう

朝が来てやけに真っ白な部屋
だれかが一晩眠ったとは思えないほど整ったベッドのなか
そばでまだ君が眠 ....
ユッカさんのおすすめリスト(258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
懺悔- はるな自由詩515-9-8
また、雨は降っている- またたび ...自由詩315-9-8
休日- レタス自由詩615-9-5
三分ソネット- 坂之上放 ...自由詩115-9-4
まつげに盛られたファンタジー(或いはモナリザの微笑み)- そらの珊 ...自由詩14*15-8-31
私の休日- 番田 自由詩315-8-23
宮沢賢治朗のホームページ- イオン自由詩3*15-8-23
半魚人の夜- 梅昆布茶自由詩1615-8-22
きらきら- かんな自由詩7*15-8-21
星の人- ひさし散文(批評 ...215-8-20
_- id=5239短歌115-8-20
悪魔の証明- id=5239散文(批評 ...115-8-19
水辺- 伊藤 大 ...散文(批評 ...215-8-13
死の予感- レタス自由詩215-8-13
※ッ※- アンテ自由詩415-8-13
シワアセ- ひさし自由詩915-8-12
スナイパー- ガト自由詩5*15-8-10
休息- 陽向∮自由詩7*15-8-8
夏休み- Lucy自由詩16*15-8-6
恋しちゃったのよん- アンテ自由詩215-8-4
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
グルーヴをください- ブルース ...自由詩4*15-7-22
深く深い霧の中- opus自由詩115-7-20
約束してくれたら- もっぷ自由詩11*15-7-18
エスキス14- 宣井龍人自由詩5*15-6-7
背泳で地球を見てる月の海昔かぐやと呼ばれた妾- 北大路京 ...短歌115-3-29
uchu-sen- mizunomadoka自由詩215-1-27
1- numbers自由詩114-12-29
夜とはばたき- 木立 悟自由詩314-12-29
洗練された実在しない生活の話- 木屋 亞 ...自由詩3*14-12-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9