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あなたの骨というものは、果たしてあなたそのものなのでしょうか。
それとも、それはただあなたを指し示していたに過ぎなかったのか。
あなたの肉はひどくあなたに似ていたが、どうもあなたではなかったようで ....
ただよう空気のようにここにいる
今の自分はただそれだけだった

決まり事に疑い持たず信じてきた
自分で考える事をしなかった
疑問を持とうとすると
何もかも驚く事ばかり

見えない何かが ....
 
 
たくさんの羊たちを乗せて
母が猛スピードで
寝台列車を運転している

眠れない父のところに
早く羊を届けなければならなかった
車線変更を繰り返し
いくつもの列車を追い越して行 ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの

日常がすべて散文的だとは限らな ....
誰か止めればよかったのに
投石器に自分の箱庭みたいな心を乗っけて
あいつは遠くへに飛んで行ってしまった
ほらそこのベンチ 降り積もった火山灰
虚ろなカタパルトがじっとしている

誰か止めれ ....
あなたがいる事が奇跡だと


(いまひとつぴんとこない)




あなたがいてくれてよかった



(確かにそうなのだが、にしても恐れ多い)



あなたがほし ....
さあ、やろうか
今度は動きだすかな
君の頭の中
ずっとずっと
止まったまま
動きたくて
うずうずしている
巨人、ドラゴン、少年に
女王様も
君が創ったんだから
後は
産み落として ....
捨てた 思い
無数の 数の 疲れ
私は 疲れた
自分を 捨てた
人など 疲れた
沸き上がる 雲
釣り人の シルエット
言葉もなく 私は 立とう
愛も 夢も 持たずに
生きていくの ....
いつかあなたにただいまと



いえ

いつかあなたにごめんなさいと



いや

いつかあなたに土下座して懇願を・・・










 ....
致命傷

バラバラに散らばった
透明な欠片たち

振り返らないキミの背中が
歪んで見えるよ

臆病な僕は
ただ立ち尽くすばかり

時がキミを過去にしていくこと
今から怖れている ....
人は空に夢を見た、人は空を見上げて鳥を見た。

ある人は鳥を見て、鉄の鳥を作り、
ある人は鳥を真似て、高い所に上がった。

空は人の目標であり、空飛ぶ鳥は夢だった。

ある人は鉄で偽物の ....
ガキのころの写真を見ていると
お前はいっつもぐっしゃぐしゃの顔で泣いてるか笑ってるか
どっちかで
俺は大体彼方を睨みつけている
何でってお前が生まれて
お兄ちゃんたる俺はカッ ....
「詩は象徴だ」という言葉を信じてみても、

あらゆるものごとには優劣があって

凡庸だ 中庸だ 何用だ 可能だ不可能だ

下劣だ 卑屈だ 才能だ 奉公だ

現場だ 謝罪だ 友人だ 知人 ....
なんか冷たい物が背中に当たった
冷凍林檎
ソレは自分の心だった
水分が凍って
膨張しているから
綺麗な赤が鈍くなってて
焦った
だって冷たいんだもの
それでも齧って
だれか食べて
 ....
魚になろうって
きみが言ったから
ふたりは裸になって
思いっきり水になって
魚になった

重たい水をおし開く
揺れているきみの顔が
泡つぶだらけで
ひげのある恐い魚にみえた

魚 ....
温もりの距離ってどのくらいですか

離れていると今にも凍えそうに寒い

いたたまれずに寄り添う程に近づくと、あなたはふわふわして、何処からともなく飛んできた綿毛が鼻先をくすぐったりして、
よ ....
その一瞬,細胞は淡くぽたぽたとした音をたてる
途端,宇宙は消滅する
そうして,

いつも通り
なんのまえぶれもなく,わたしはぬるくなったお風呂に入る
誰かの唾液みたいにべたべたしてて,
 ....
雲から降下してみたけどパラシュートが開かないよ

だいすきだった人形を捨て 騒がしい街にさよなら
必死の両手も振りほどき
過去の夢には 泣いてすがって

霧の兆しに合図する手を排ガスに感染 ....
何をするにも
理由がなければいけないというのか
脈略がなければ危ういのか
根拠がなければただの願望って
願望がない人間はただの豚だよね
飛べない豚よりただの豚さだから
戦争するのにも理由が ....
私は昔人魚だったのよ

全てが終わった後に彼女は言った

確かに
彼女の両足は
かかとから
太ももの後ろにかけて
大きく長い切り傷がある

王子様を捜しに2本の足を作って貰ったの ....
泣いたって
忘れられない思い出があるのなら
いっそ笑ってしまえばいい。

憎んだって
消せない過去があるのなら
いっそ愛してしまえばいい。


そんな風に生きれたら
どんなに素敵な ....
半目で月をみると
遠い遠い
空に在る
金色の池のよう
淡い光を濁らせ
散らす
うすい金色の池で
手を洗い
兎に招かれ
あの月で酒を酌み交わしたい
お前さんどこからきた
私は青くて ....
あの日見れなかった
花火
音さえ聞こえなかった
時間
もうどうすることもできない
距離

必ず思い出します
必ず涙がでます

未だに
未だに


毎日笑顔でいます
時々
 ....
 彼女の左腕には無数の傷跡がある
 彼女はノースリーブを着れない夏が嫌いだ

 些細なことだった
 18の時に親友と祇園祭りに出かけた
 祭りの熱気が冷めない河原町を深夜ふざけて歩いていた
 ....
何かが芽吹き
何かが産れる
何かが始まる
何かが動いた

魔法使いの呪文
水玉模様の服装
地を這ううなり声
そこはもう別天地

競い合うのは
もう止めよう
自分のペースでいい
 ....
カブトエビ、という
小さな甲殻類がいるそうですが
さっきから門の前では
牛に良く似た人と
人に良く似た牛とが
縄跳びをしています
縄跳びが終わったらあの人と牛に
カブトエビの話を聞い ....
僕の心 君の心

決して一つになんか

なりはしないけど

重なり合った

手の温もりは

嘘なんかじゃないよ


だから もう泣かないで



 ....
今の生活から逃げたくて
花になりたいと
思った日はいくつあっただろう
それでも人として生まれたのだから
自分のどこかに
きっと
花があるにちがいない

一日中ずっと部屋にいて
星にな ....
月のしずかを詠むほどに

月を
寡黙に封じ込む


 聴きそびれていたかも知れない
 のに

 細い肩には雲をのせ
 風をたよりに
 風さえも
 去り


物云わ ....
イライラしているときに数学はどうも相性が悪いらしい。


あぁ、また間違えたと心の中でぼやきながら消しゴムを掴む。
消えていく数字の隣で、小さな濡れた染み。
キミがさっきまで此処にいたという ....
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