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愛するものに あらんかぎりの表現をあたえるために
図書館はある

道の途中で
トンビがピープルって 巻き舌ぎみに 私を呼ぶ


鳥に言われるまでもなく 私は人間さ
書物のよさ ....
楽園の解体工事が
とり行われようとしている
汚染された水を タイホする警官たち
風たちは 殺し合い
泥んこが 泥んこに 罪をなすりつけている

天がくれた 雨
天がくれた やさし ....
水みたいな汗とまらない

ひじから指先ふるえてる

わきにつめたい風ふいて

胸のどきどきとまらない


不安いがいの気持ちがなくなっていた

気持ちが不安だけになっているようだ ....
絶望のない
暗い 暗い 海を泳いでいる
起きたときには
そうなっていた そう鳴っていた

フライドポテトを食べた直後の
人差し指と親指にまとわりついた
まどろんだ違和感のようなものが
 ....
きっと二人 それぞれの部屋から
同じ光を見上げてる

眩しすぎる夢を包む金の環は
初日の翌朝に見る夢のよう

甘い煙が立ち昇り 宙で交わって行く


すべてをさらけ出しても見えること ....
昔は 汚れているのが 当たり前だったのに
こんなにも 不衛生を 嫌う 世の中で

衛星を 眺めながら
白衣を キチッと 合わせる

其処に 一ミリたりとも
雑菌が 入らぬように

 ....
ワスレテシマイタイコトガ
ワスレテシマエナイトキハ
サア ボクヲヨベ

ワスレテシマエナイコトガ
オモイダセナイソノトキハ
ニゲズニ ボクヲヨベ

ボクガキミノワスレタイコト
ボクガ ....
  雨に濡れたアスファルトに
 
  並木のみどりが映っている

  言葉に餓えた人たちが
 
  傘に隠れて哭いている

  雨は涙に良く似ている
 
  昼は処刑台に良く似てい ....
裏道で春を売る女たちの笑顔

謳わない金糸雀の末路を知る

深夜一人で自慰にふける大人

街中の虚ろな目をした子供達

皆が悲しい詩人だった頃の話
優しかったからキスをした

激しかったから抱き合った

気移りしたから首を絞めた

温かかったから抉り取った

それで一生私の物になった
ボロボロの毛布を子どもの頃いつも持ち歩いていた

それは僕にとって母であり祖父であり分身だった

手放したのは中学の時で好きな子ができたから

今大人になってあの毛布の ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
今流行りのナントカは君を楽しませるらしいね

でも今流行りのナントカは君を抱きしめてはくれないね

それに今流行りのナントカはみんなが持ってるね

さらに今流行りのナントカはめっぽう熱や水 ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
君の書いた詩を読む人はいない
そうであるほど 君の詩は 価値を持つ
君は詩を捨てなかった ただ それだけのこと
だけど 僕は詩を捨てた
君は詩人のはしくれだ
午後3時のバス停で
細身のスーツを着た
若い会社員が
苦しそうにしゃがみ込んでいます
卑怯者は
忙しそうな素振りをして
バスに逃げ込むことしかしない

暮らすとは
そん ....
私がクリームを塗るあいだ
兄たちは指さして嘲笑っている

私がクリームを塗るあいだ
妹たちは人形を投げ合って騒いでいた

私がクリームを塗るあいだ
彼氏たちはクイーンのベッドでTVを観て ....
優しさは誰の為?

強さは何の為?

あの日零れた涙が

いつか浄化するとすれば

後悔など何一つない
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた

夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから

青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた

海なんかじゃ
 ....
お月さんに置き忘れた悲しさを
誰もが今夜の夜に見ている
そんなに見つめちゃ月も恥ずかしがってる
月夜に踊れ
はやしたてろ
憂鬱な気持ちを打ち破って
自分の夢を叶えるために
くよくよと昔を ....
黄色は、斜面から突き出て
首を左右に、ゆったりと揺らしている

赤色は、2階から見える屋根のそばで
うなずくような仕草で、小刻みに震えている

緑色は、尖った頭で整列し
独唱するテナ ....
ある朝駅の自動改札に止められた

駆け寄ったエレベーターの扉は閉まった

君の部屋へはもう二度と入れない

全てを遠ざけて自由になったつもりだった

遠く遠く一人はじかれたのは僕自身だ ....
お前のタコ踊り面白いぜ
俺は笑っちまった
それだけでは生きていけないものだから
このことは一時の余興
段落を変えれば
真面目な話がしたいんだ
とてもリアルな話さ
紫の山々でも眺めながら
 ....
人から賞賛を得る
きっと それは あまりにも寂しい話しだ
それは君を喜ばせるが
とても 悲しませもする
例えば 僕が この会社を辞めたなら
誰一人誉めてはくれなくなるように
眉の逆立つ日は
蛇口を開けてはならない
四つ角に三つ影が差す

林の始めの塩の山
天渕駒の焼ける音


爪が裏返る殖の日は
軒に子供を産んではいけない

禍つの彦某ごろごろと ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
私達
仮想人間が
野原で
殺し合いを始めた
ので
植物は痛みを
感じる事を止めた

これ
日本の常識
そろそろ満月かしら
既に満ちてるかしら
 ふくよかなラインに間違いはないわ

激昂 目に触るのよね 子宮にかしら 触るのよ とにかく 激昂は

コペルニクス窪み そこには金粉が波紋してるわ ....
無理しないでね
指輪がゆるくなるほど痩せないでね
ちゃんと食べてね
野菜も食べてね
窶れないでね
自殺しないでね
ちゃんと薬飲んでね
指輪今度は捨てないでね
明日がきますように
風の無い穏やかな夜

仕舞い忘れた鯉のぼりが
だらしなく天を仰いでいる

それでいて
雲はせわしなく月を見え隠れさせて

不安定な上空には入道雲

たしかに今日から夏ですが
少し ....
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