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影のなかでは

ビールと笑い顔

光のなかでは

自転車と渋い顔

切り取られた

ルール通りの愛


目的地だけが人生だ

そんなふりをして

なにを逡巡している


影のなかでは

ビールと笑い顔 ....
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ....
誰もまだいない場所で

あなたの幸福を祈っている

ホワイトアスパラ

今この国の旬の食べ物

大人の男の手ほどの大きさ

こいつの露店が街のいたる所にある

キロ単位で買う

調理法はただゆがく

 ....
中世ペストの流行によって

この街の人口の1/3から半分が亡くなったのだそうだ

日差しに照らされていると疲れてくる

だから建物の影をさがして散策する

さすがビールの国だ

通りすぎる女の子たちが ....
8時をまわっても夜が明るかった。

昼、ザワークラウトとソーセージをたらふく腹に入れていたので、夕食は違うものにした。

旬のホワイトアスパラの料理を食べ、オレンジ色に濁ったビールを何杯か飲み店を出る ....
ドイツにも桜の花が咲いていた

ほかにもたくさん木々があって

日本のような主役にはなれていなかった

だからいくぶんニュートラルに

春のよろこびを感じながら歩けてもいた

冬がつらいから春がうれし ....
成田を出発してミュンヘンで乗り継ぎをした

ミュンヘンからハノーファーまではボンバルディ機だった

機内ではうつらうつらとしていた

だからつまらない夢をたくさん見た

ちいさな感情に一喜一憂していた ....
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという

昔なじみの校舎のような病院だった

伝言板には院長の行く先が告げられていた

カーテンをあけて雨の日を見つめる

さくら若葉のあいだに在るのは

昔なじみのきれ ....
思わなければ始まらないから

イメージは未来だ

言語は過去だ

未来と過去を繋げているのが

思うという行為だ

思わなければ始まらないのだ


善い思いをもって善い行いをしても

惨めさばかりにな ....
月の光を聴いている

ストコフスキー指揮のやつだ

ぶ厚くてやわらかかった

張りつめていてあたたかかった

あなたの幸福を見つめていた


一枚の気持ちを見つめている

そ ....
有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく


それがあったかくて

 ....
5時半にうちを出て朝一の新幹線で東京にゆく

坂道の向こうでは日が顔を出しているのだろう

まだ見えない太陽で外が明るかった

この時間三ヶ月まえまだ会社にゆく道は夜だった

そしてあの頃ぼくはまだ純 ....
ぼくらの練習問題は

なんのための練習問題なのか

練習問題の解き方は

みんな教えてくれるのに

なんのための練習問題なのかは

だれも教えてくれない


花びらが散ってし ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
じっと見つめていても

なにも浮き出ては来なかった

目に見えるものはそうだった

花びらを咲かせるちから

花びらと木を繋ぐちから

イメージと言語を連動させる

アーモンドにスイッチが入る

自由 ....
銀河を見つめる

昼間の銀河を見つめている

からくりを優しく見つめている

風になぶられる

光にさらされる

力はどこから来てどこへ行くんだろう

花びらの散ったあとを

銀河を見つめる

昼間の ....
愛したひとのお母さん

そろそろ寒くなくなりましたか

愛したひとのお母さん

膝や腰を勝手に心配しています


あなたの歴史を知りたかった

愛したひとにつながる歴史を

 ....
花ぐもり

花ちらしの雨のあと

わっと散らせよ

さくら花

灰いろの

空にかそけき花の色

わっと散らせよ

さくら花

水ふくむ

そぞろ吹く風花時雨

 ....
手品師のことを

手品、と呼ぶようなもんだから

咲いたさくらを

さくら、と呼ぶのは好きではない

さくらがすごいのは

花を咲かせたそのあとだ


花を散らせ葉を輝かせ

その色をかえて落とし

 ....
いまのぼくが

あの頃を見つめていた

時間とは距離なんだと思う

その距離感が楽しかった

あの頃のぼくが向こうにいた

ぼくはぼくが愛しかった


あの頃がどの頃か分から ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は

地球を見つめながら死んでゆくのだろうか

ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう

かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう


下唇をすこし噛んだら
 ....
坂道をあがると夕日が現れた

エスカレーターが欲しいなあ

それからまたすこし下り坂をゆく

もとはここは小山だったんだろう

鳥がきいきい啼いている

アスファルトの温度の匂い
 ....
朝焼彩茜色さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逡巡- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-5-2
木よ- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-2
誰もまだいない場所- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-5-1
日差し- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-5-1
人間という袋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-4-29
異国の花- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-29
うつらうつら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-28
ルーツの国に- 吉岡ペペ ...自由詩712-4-22
きれいな空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...9*12-4-22
思う- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-22
月の光- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-21
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-20
純粋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-18
だれも教えてくれない- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-17
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
自由- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-14
昼間の銀河- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-13
お母さん- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-11
散らせよ散らせ- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-11
さくら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-2
あの頃- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-28
はぐれてしまった宇宙飛行士- 吉岡ペペ ...自由詩14*12-3-25
亡霊たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-24

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