すべてのおすすめ
放浪

電車賃

五百円

それを残して


あてどなく


恨み辛みは

背中に


とぼとぼと

まちを彷徨う

銭を奴にと

思った事もある

 ....
 運んだ翼の遠く消えゆくを

 ポケットの小銭は知らせる

 後戻りなんかできゃしないぜ

 情けなく雨は降るんだ

 ここが自由の国だと

 降り立ったのだけれど

 雨は冷 ....
 冬の枝
 
 モズの一羽の

 声のあり

 鋭く響く

 空気を破り



 彼が梅の先端の

 鋭さに

 食う事も無く刺した

 蛙

 あわれあわれと ....
 
 こんにゃくが泣くんです

 キュッ キュッ って

 から煎りされて

 栄養は 無いんです

 指でちぎったから

 かたちは良くありません

 みりんと出汁と砂糖
 ....
色情的世界

手当り次第に犯す

肉体も精神も

欲望に果ては無い

ついでに慎ましさも無い


一応は平和を唱えるが

道端で絶望しながら

今を生きている人には
 ....
米櫃を覗く月末の瞳

集める音のさあらさら

一掬いして落とす音

ぱらぱらと ぱらぱらと

眺めやる心の

注視するのは隅の方

骨のように 月のように

あるいは 雲の ....
常に悩む
優しさと
暴力の間で
人間の存在意義が
優しさと暴力の
間で漂うならば
何と悲しいだろう
私は信じたい
人間が優しさを
一つの信念として
暴力を凌駕すると
君たちに質問 ....
ぎらぎらともえているか

たいようはきょうものぼるだろう

だくてんをのぞいた

ほしたちをあっとうして

きらきらとぎらぎら

きょりがもんだいとなるのは

おまえさんのここ ....
ブルーカラーが背広を着るか

心が軽いと歌いますか

お仕着せを着てみますか

青焼きほどに魅力的ですか

旋盤から切粉が身をよじる様にですか

ツルハシの先端を起こすに適切な位置 ....
木炭で描かれた下書きは

筆を誘導しないのだ

ぼんやりを乗せた画面に

確認としてあるだけだ

なぜ確認をなぞる必要がある


強調したい性的な欲求は

しなやかに伸びる肢 ....
どどんがどん タタントタン ガタントトン

レールの継ぎ目が歌うよ

子守唄かもしれない

眠気を誘うのだもの

夜明けに到着を告げる車掌のアナウンス

知らない土地の白銀の風景が ....
他者批判と云う毒にも薬にもならないものを

幾重もの儚い言葉で包んでも詮無いと解らず

今日も薄ら暗い厨の隅で包んで喜ぶのだろうか


相対を作り出す意味について

自覚があるのだろ ....
{画像=130128134754.jpg}



気楽なのです

しょせん死は

一つの潰えです

誰も泣かず

誰も泣かさない

手向けはどうぞ

孤独以外に

 ....
空が何も言わなく成って

もう随分と時が流れた

雲が背中を見せて

流れ過ぎ去り

稜線に時折光が遊んでも


空の無い絵が貯まるに連れて

益々沈黙で地に押し付けられる
 ....
{画像=130123163933.jpg}


とっても小さな赤裸

ちいさくおおきい命だよ

十日で立派に毛も生えた

おめめはまだまだ閉じたまま

けれどもきちんと判るのだ
 ....
大根は嫌いだと言う言葉が冬休みの合言葉だった

小高い丘が連なる様な古墳群の一角に施設はある

お世辞にも広いとは言えない畑の早朝は

しもやけやあかぎれの手指足指をからかって

まる ....
幼児並みの知能の

ばったり倒れ屋さん

自分の存在意味を

たずねる旅は続く

哀愁と友情とを友として


泣き虫の私は

どうしても涙する

同時に孤独の本質を知る
 ....
はい私ですと雀は言うた
「矢羽の羽はわたくしもの」
「何故に」と問う事はなかった
事実は人間の仕業であったから

誰がその死体を見たのだ?
死んだ小鳥の硬直した体を
ハエが言う
はい私 ....
おとうさま
きんととはどうしてきれいなおべべをきているの?

とうちゃんはおもうんだ
とおく離れた御池に
きんととは居て
落ちてきたもみじをおべべにって思った

おとうさま
がてんが ....
{画像=121231123748.jpg}

新たな年の訪れは

開け放たれた窓の様

目には見えない翼をもって

貴方は外界に挑戦す

見送る事しか出来無いが
{画像=121230203729.jpg}

 托卵と云う習性がありまして

無責任と人間の倫理からすれば思われる

然し

命の巡りとしては全うで

巣の兄弟を蹴り落としても
 ....
貴君等はもう御存知だろう

前提として申し上げるを許して欲しい

苦味は旨みとなかが良い

切り離す様な方法をとるべきではない

それは何も食に限っての事ではない

あらゆる事に旨 ....
{画像=121229183854.jpg}

寂しさを払拭しようと

白いメシを白いままにせず

捨てるものなど無いと大根は煮られ

とぎ汁は充分にその存在を現実化した

青菜は塩 ....
{画像=121225075105.jpg}

なんだか「にぎりめし」って気分しない?

粗塩を手にまぶして聞くなよ

「ああ、君の得意料理だからな」と返す

成立してるのか? 会話とし ....
子供に絵を描いてみせるのは難しいよ

辛辣なんですよ子供って

でね

自分が子供だった時の

残酷なまでの無知と

まっさらな網膜の鋭敏をほんの少し

思い出したりするのです ....
単純作業をするはずの機械仕掛けは

作業員を工場の雑務要員として従事させ

四六時中の作動をお守りさせた

切削油の匂いは余所ゝしく感じられ

切り粉は制作の結果と云う輝きを失い

 ....
{画像=121225010128.jpg}

ささやかで良い

誰を祝うでもなく

チビどもとケーキを

幸せな人々に及ばないが

不幸というわけじゃない

これで満足出来るな ....
{画像=121222105919.jpg}


猫よ

我々には降誕祭も

盆暮れ正月だって

自身の誕生日さえ

周囲とは異なり

意味を持たない


然し

猫 ....
梳る 黒髪は 細き肩 無でるよに

弱き陽の 冬の朝 逆光に 鮮やかし

過ぎし日よ 今も尚 忘れじの 君が影


流れ行く もの全て 掌に 握りたる

砂のよに 音も無く 喪われ  ....
すていんあらいぶ

それすらなくて

きがつけば

「いけませんよ いきなければ」

せっこうと

かみでできた

いたの

きれいにせいれつした

てんてんと

 ....
ただのみきやさんのドクダミ五十号さんおすすめリスト(85)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
放浪- ドクダミ ...自由詩113-5-7
朝の雨- ドクダミ ...自由詩313-5-5
モズ- ドクダミ ...自由詩213-4-12
こんやはこんにゃくが泣く- ドクダミ ...自由詩7*13-3-30
春に秋を思う色情的視点- ドクダミ ...自由詩4*13-3-26
月末のうた- ドクダミ ...自由詩5*13-3-19
人間失格が優しさ意味しているだろうか- ドクダミ ...自由詩7*13-3-8
ギラギラ- ドクダミ ...自由詩4*13-3-3
青い背広- ドクダミ ...自由詩4*13-3-2
ぬりつぶし- ドクダミ ...自由詩3*13-2-19
- ドクダミ ...自由詩1*13-2-4
オブラートは溶けやすい- ドクダミ ...自由詩3*13-2-4
美しくは無い花束は- ドクダミ ...自由詩3*13-2-1
無言の空へ- ドクダミ ...自由詩6*13-1-31
うまれてくれた- ドクダミ ...自由詩7*13-1-24
たくあんとぼく- ドクダミ ...自由詩9*13-1-17
正体不明で天涯孤独- ドクダミ ...自由詩5*13-1-12
誰が殺したコマドリを- ドクダミ ...自由詩5*13-1-11
きんぎょのゆめ- ドクダミ ...自由詩13*13-1-2
つばさ- ドクダミ ...自由詩4*12-12-31
育てる事に疑問を持たない- ドクダミ ...自由詩4*12-12-30
にがみ- ドクダミ ...自由詩3*12-12-30
失格者は今日も創作をする- ドクダミ ...自由詩5*12-12-29
男と女のにぎりめし- ドクダミ ...自由詩6*12-12-28
取り戻すのは簡単じゃない- ドクダミ ...自由詩2*12-12-28
荒業地帯のパペット- ドクダミ ...自由詩4*12-12-26
幸せの真似事- ドクダミ ...自由詩6*12-12-25
おいわい- ドクダミ ...自由詩6*12-12-22
陽と芥- ドクダミ ...自由詩2*12-12-21
Stayin'_Alive- ドクダミ ...自由詩5*12-12-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する