自由と言う名の縛られ
ドクダミ五十号

 自由になる

 それに縛られる

 翼はしまいましょう

 「飛んでいる」と
 
 豪語する為に

 嗚呼

 美文体で書くか

 ラブレターを

 それも自由だと

 思いなして

 喉元に

 鋭利な刃物を

 突きつけて

 嗚咽さえ許さず

 何も知らない俺が

 懐かしく思う

 無知の知

 さながら

 光を求める

 緑の色だ

 それが自由であった

 今の俺には

 一般的に「自由」と言う

 不可思議な縛りがあるだけだ

 破り捨てたラブレター

 陳腐な文言

 俺は無為の愛情さえも

 失った

 それがどうして

 自由なのだろうか?

 教えてくれないか?

 ねえ

 君よ

 ダダ詩の様に

 夜にもかかわらず

 庭に出て

 百合の蕾を撫でてみる


自由詩 自由と言う名の縛られ Copyright ドクダミ五十号 2014-08-04 19:51:47
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