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無菌室のようなコンピュータールーム
病院のような真っ白な世界

0101101010
コンピューターが呟く
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逆流する情報
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 ....
 
悲しい歌が町をゆく

悲しい歌は夕暮れに

ふらふら迷子のようにゆく

ぼくはおうちで外にいる

悲しい歌に耳すます

ぼくはいつでもおうちの子

 
先生が窓を開けた
宇宙に抱かれた教室は
零れそうなほどたわわに実った星の下で
たった一棟

冷たい風を鼻孔に満たして
それは冬の前兆
そんなにおいがした
回転走馬燈 キネトスコープ

ネガフィルム 

不思議 白黒 奇妙 白黒

可思議 白黒 衒奇 白黒

日常反転 第三ダイアログ

格子飛行翼 プロペラ 人間

過去形実験 ....
まっしろだ

この紙は何でこんなに 真っ白なんだ
記憶の無い海のように

僕は小船から釣り糸をたらす
何か言葉が引っかかるのを 待っている


まっくろだ

この鍵穴は何でこんな ....
  一台のテレビがゴミ棄て場で
  ずっと雨に濡れている
  その画面の
  モノクロームの砂嵐の奥に
  きみの分厚い唇がうかびあがり

   散文で語ってください、
   散 ....
雨上がり
秋空高く 舞うトンビ
のどかで いいねぇ

生き急ぐ勤め人が ふと見上げて立ち止まる
゛自然界の時刻表は ずいぶんスカスカだなぁ゛と
木の枝に止まってぼんやりするのに 口実なんて ....
二つの月寄り添う空の中 始まるカウントダウン
テラフォームに失敗し 荒れ果てたこの星を捨て
何処まで彷徨う ジプシーの群テイクオフ
カプセルに満たされた羊水 膝を折り再生の時を待つ

こ ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる

洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる

人々の微笑が釣り針となって
私の喉の奥から
もつれた心を引っぱり出す
私はもがきながら涙を流す ....
あきのくうきが
からだにしみていく

こきゅうしなくても
かぜがふいている

いなわらのにおいと
ひとつになる

ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
 ....
ある日 ふと目覚めて 当てなき旅に出る
見送る者はない 道連れは影法師

そして君に出会い 共に語り合って
癒えない傷を見た 微笑みの裏側に

はるか遠く 旅に出かけよう 心のおもむくまま ....
やまないあめの
のきしたでまっている

おじぞうさんが
むかえにくるまで

ひとがてのひらを
あわせている

いのちが
あめになるまで
  ゆうぐれの
  あいいろの
  そらたかく
  こころでえがく
  とうめいなさんかく



  かんたんで
  たんじゅんで
  わらっちゃうよな
  つらいことが ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
武器の形をした島

地球上で最も凶暴な住民、ただしあくまで、潜在的に

ありふれてはいるが、空から見下ろせばその島は太平洋に浮かぶ拳銃にみえる、シリンダーのあたりから山となって人工の針葉樹林が ....
わたしが うたえるのは
あなたが ここでねむっていてくれるから
その細くあたたかい寝息が
わたしの血を走らせて
うたいたい
うたいたい
気持ちにさせてくれている

東京のはずれ
今日 ....
  そんなに簡単に
  悲しむなんて
  駄目だよ
  ぼくが許さない



  レモネードがはじける
  モリッシーが嗤う
  あまりに
  ぶきような
  きょうの日 ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから

黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ

素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている

真空と混ざって
合流す ....
あっ
   風の軋む音がします




母となれなかった女の子供が母となる

子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて

幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
台所に珍しいカボチャの種がある
ひょっとして奇形が生まれるかも知れないと
そっとかばんに隠して、畑に撒いてやる
その畑はあまりにも荒れていた。
このままでは芽が出ない
「芽が ....
 
あたいの心は茜色

つっかけ蹴り上げたら

明日は、きっと晴れ



 
秋の予感がする夜に
金色の蛾は
星をなぞってとぶ

さみしげにゆれる
夏草の穂に沿って
古い時間がとむらわれる

月に咲く花
ただ一輪の歌
真空を呼吸して
たましいたちを導く
 ....
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲

別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
大塚のベーカーズは静寂に満ちている。
パン屋とイートインコーナーが隣接するその店は、むかしロッテリアだった。

幼かった私は、子供のいない都会のファーストフード店で心ぼそかった。
ホームレスが ....
何かの工場でも移転したのか
住宅街の真ん中にあられた大きな空き地
その空き地を取り囲むようにはためく斎場反対の白抜き文字

いつまで運動は繰りひろげられていくのだろう

はちまちをした町会 ....
手鏡に映るわたしは、
媚びた笑顔を貼り付けて、
片想いの彼に振り向いてもらうための練習をしていた

プリクラに写るわたしは
美白と睫を盛る効果で
タレントみたいに可愛くなって、笑っていた
 ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
今日に限って 折傘忘れてスコール
タバコ屋の小さな軒先で身を寄せながら
雨粒を指で拾い 掌で{ルビ弄=もてあそ}んだ

店奥のシャイな婆さんは
アガリっぱなしの{ルビ緞帳=どんちょう}が下り ....
観覧車が
左回りに
新しい青を曳く
真昼
女のかたちをした雲の
乳房の裏側あたりに
太陽がかくれて
鼓動している
灰泥軽茶さんの自由詩おすすめリスト(1007)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
enter- あやとり自由詩211-10-8
夕暮れに- mortalis自由詩511-10-7
実りの- マフラー ...自由詩3*11-10-2
案山子歌- 高濱自由詩111-10-2
まっしろ- さすらい ...自由詩8*11-10-1
濡れたテレビ- 草野春心自由詩7*11-10-1
トンビ- さすらい ...自由詩5*11-9-30
新世界- あやとり自由詩111-9-28
洗濯機_チャンネル_ストロー- Seia自由詩5*11-9-27
あなたはまだ知らない- さすらい ...自由詩2*11-9-27
暮らし- 小川 葉自由詩411-9-26
当てのない旅- さすらい ...自由詩4*11-9-25
雨宿り- 小川 葉自由詩511-9-22
さんかくのうた- 草野春心自由詩211-9-20
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
メロンアイランド- 乾 加津 ...自由詩8*11-9-13
童謡- 伊月りさ自由詩511-9-2
レモネード- 草野春心自由詩10*11-8-25
黒夜を作る- subaru★自由詩11*11-8-24
祝祭のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-22
マルクスのかばん- アラガイ ...自由詩7*11-8-22
明日は- 殿上 童自由詩19*11-8-21
月に咲く花- あまね自由詩1211-8-18
甘噛みのひと- 恋月 ぴ ...自由詩25+11-8-15
大塚のベーカーズ。- そよ風自由詩6*11-8-9
ヤドリギのひと- 恋月 ぴ ...自由詩2111-8-8
笑顔- 洞野いち ...自由詩8*11-8-3
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
スコール- subaru★自由詩16*11-7-22
青を思う即興- あまね自由詩911-7-22

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