今日は何度も芋虫をみた
全員私にむかって這ってきた
山になり谷になり
もくもく もくもく這ってきた

おおこわ
そう思ったのに見つめてしまう
もくもく もくもくと 背中が移動するから
 ....
ある者は明日の天気ばかりを気に掛け
ある者は日常を吉凶で決め付け
ある者は社会の抑圧に負けて自らを失い
ある者は生を誤魔化すための金に執着し
ある者は惰性で一日一日を遣り過ごす

空っぽな ....
諦めることをやめるな
(万力の)気魄をこめて
/諦めよ

               わたしたちは一つ屋根の下にいた、熱心
               な三角(元帥)のまえに集合し、気候 ....
大人になる度に言葉を失っていく

使わなくて良い言葉を知る

使ってはいけない言葉の存在を知る

詩と言われるものが儚く脆いと感じる

見下した言葉

軽い文字で溢れて ....
薄明の時計の刻む音は、
いつまでも初まりを歩み
エボナイトの光沢がにおう黒光り
遠い山脈は墨色に燃えて春の
おとずれをいまかと願う白日の、
足もとにも咲く花の。。
残雪へ便 ....
書きたいと
ひたすらに願うゆうべに眠る
ことばは
季節を持っていて
と同時に時間も持っている
私はいつも
それらを扱いきれず手放してしまう

夏、は早朝に海に向かって走っている
そう ....
いつものように
祝辞が始まる
この宴に集う者たちが
退屈を共有する合図となる

今日の見せ物たる事を
志願した新郎新婦は
体の向きすら
自分達では決められない
結婚すれば  ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
 
 
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
 ....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ

どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
夜の空にかかる大きな河を
私はまだ肉眼で見たことが
ないのです

日常生活の光は
私に空を見ることなど
許してはくれない

私が疲れて眠っている間に
胸の奥から生まれてきた
誰にも ....
1.社会


  職場に社会があり
  学校に社会がある
  家庭に
  託児所に
  公園に社会がある

{引用= 夕餉の時間
 うつろなサイレンとともに
 社会の ....
何だったのか
18時27分は書き換えられた
何をおもった
わたしは何かおもったはずなのに
まるでわからない
(何か、何か、何かをしてやりたいのに)
何かが足りないんだ
(何かは足りて ....
一、
君はすでにその時、落としていたんだよ、君の、愛ってやつを。店員は私の顔を覗き込んで、少しいらいらして言った。私と店員はごみ箱に落とした万年筆を、閉店後に探さなければならなかった。私の愛 ....
息を吐きながら
ようようと私を呼ぶ
大人の群れが
次々と
私の肩に触れる
大人たちの手は
水槽からはい出たのか
冷たく染み込み
オディロンの絵から
生え現れたのか
内奥のほうに ....
ひととして
いきるためにこいをしてきた
そうして
けっきょくいきられずに
こきゅうをして
えらでこきゅうをして
すいめんかをおよぐ

めぐりあうことをただおそれ
しずみこんでゆく ....
ひとさし指が青く
午後に挿される
最初に想い出し
最初に忘れるもの


夜に響く手と
真夜中に響く手との差異
進み去る方へ縮む手の群れ
闇の近くに輪を描く

 ....
夏至の夜は重く沈んで

雲も宇宙の蒼に融け入る


生ける雲よ

その蒼を映す海は灰色

雨と人と人のわだかまりを蓄え


遠い夜に

雲と雲の笑い声を聞く


 ....
平らな川に
風が夢見る
どちらが上流で下流なので
しょうか

細かな波音が
聞こえるくらい傍にいても
それはわからぬのでした
ありがとうございます

一日に何度もいう言葉
どれだけ想いを込めたかを
思い出す頃には
アイスクリームもとけているんだろうな

最新の冷蔵庫が
食う電気の量よりも
ひかえめに笑ってみ ....
産卵

この部屋には何も無いので困ります
埃をかぶったカンバスには
塗り潰せる面は無く
それだけの量の絵の具も
それを買える金も無く
絵筆もみな固まって使い物にならない
リンシードも筆 ....
アメリカ大陸を横断したいと言っていた
いまは富士の湖畔で眠っている 。
北西沿岸に辿りついたのは夢のなか
小さなトーテムポールを捧げよう 。
ピカピカに磨いたローズウッドのハンドルを握 ....
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道

そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ち ....
アダムスファミリーのハンドさん。
勝手にそう呼んでた。
まさに「手」だけの存在で
不気味にはならず
指を使って歩く仕草が
タカタカ タカタカと発する音と
一緒に好ましく思えて
愛嬌まで感 ....
チタンセラミックの滑車に任せて
苔むす老婆が
蜂の巣の火に舞い踊る
弾けるカロリーに注意せよ
痙攣は
靴の爪先から
凍結したシャッターへと伸びる

湿気ったパレードの凱旋歌
青磁色の ....
  余計な話ばかり
  聞いて
  喋って、
  つかれてしまったよ



  関係ない
  関係ない
  椅子と
  ブランケットをたのむよ
  飲みものはいい

 ....
祖先の祟りが身体の中で眠っている。彼らを眠らせるために薬を飲み、その副作用で唾液を口に溜め込みながら、草原のなかに立たされている。草原はホテルの隙間に現れる、古い虚構の中に置かれた、アメリカの地雷 .... 標高二六〇〇のティエンブー

幸せの街、幸せの国
グロスナショナルハッピネス
GNHが世界一
何が幸せの基準なのか
GDPは156番目
民主主義には程遠い
民族衣装の着用義務
何をす ....
雨の日は おうち遊び

メールを待ちわびて

ひとり遊び
中川達矢さんのおすすめリスト(271)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝶を夢みて- 朧月自由詩211-7-1
真面目(しんめんもく)- 蒲生万寿自由詩1*11-7-1
未来文献_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩2*11-7-1
詩情- 大祐自由詩211-7-1
刻印- こしごえ自由詩4*11-7-1
この夏、このゆうべ- かんな自由詩6*11-7-1
宴に座る、シニカルに- 御笠川マ ...自由詩111-6-30
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
ビルのこと- たもつ自由詩411-6-26
そうしよう。- 電灯虫自由詩6*11-6-26
一輪と- 長押 新自由詩3*11-6-26
ミルキーウェイ- 三条麗菜自由詩6*11-6-26
思想シーソー- 草野春心自由詩711-6-25
「何」か- c自由詩1*11-6-25
レシートと店員- 長押 新自由詩4*11-6-24
髪が抜け落ちる- 長押 新自由詩2*11-6-23
あなたのてがおおきかった- かんな自由詩5*11-6-23
ひとつ_うつろい_Ⅸ- 木立 悟自由詩211-6-23
生ける雲- アヤメ自由詩111-6-23
リバーという川- 長押 新自由詩1*11-6-22
太陽の営業- 朧月自由詩211-6-22
産卵- salco自由詩7*11-6-22
メモリーズ- アラガイ ...自由詩6*11-6-22
僕らは花になる- シホ.N自由詩611-6-22
アダムスファミリーのハンドさん- 電灯虫自由詩5*11-6-21
Null-圧倒的祝福、そして喝采- 山上鉄柵自由詩111-6-21
銃声- 草野春心自由詩5*11-6-21
失楽園- 長押 新自由詩3*11-6-21
幸せというもの- ……とあ ...自由詩8*11-6-21
雨の日は- 殿上 童自由詩16*11-6-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9