今夜も銀色のフィッシャーマンが
空を飛んで叫んでいる
ほうき星をつかまえて
ギターをはじき 意味もない音を投げつける

壊れたマイクを片手に永遠にしゃべり続けるんだ
リリース リピートアフ ....
備え付けの
グレイのロッカーの扉を開けると
中に針金のハンガーが二本
ぶらさがっていた

わたしの前に
入院していた人が
使って残しておいたものだろうか

ただ一本の針金からできてい ....
その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった

鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
僕は歩いていった
街が そこにはあった


何もすることもなく、
とても 疲れていた


息をしていた
人には言えない冷たい思いで。


子供を見ていた
過去の路地裏に  ....
生活のバグを点検するように
家の隅々まで丁寧に磨いていく
どのようなプログラムで
この暮らしが動いているのか
詳しいことを私は知らない

5枚目の雑巾が真っ黒になったころ
致命的なミスを ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
明日に何かが変わるそんな幼稚な占いをしてみたが

旅人、と言うにはあまりにも違和感を感じる
この翼
翔ぼうにも言葉が無い

昔、叱られた
送電線の一羽に孤独を感じてはいけないと
彼は孤 ....
無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも


街は作為に満ちていた気がする そこに
目を ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない

まもなく氷河期がやって来る
 ....
燕が飛ぶを 見られない町

群れ飛ぶトンボは どこだ

ただドス赤い 夕焼けの

ビルの隙間の 底の闇

嵌り込んでいるのは 何?

コンクリートで厚化粧した

お ....
今日も風に吹かれながら歩いていく
思うことが人に伝わったならと思っている、
流行がやってきては過ぎていくこの街で、
どこに向かうというわけでもない
毎日のように牛丼を胃に流し込む生活だ ....
何かを言おうとしたまま
羽蟻に覆われて行く 月

寝苦しい夜の何処からか
微かに   悪寒が流れ
顔を隠した二人の忘却が
そっと  水浴びをする

乳房のように膨らんだ闇 
白い 流 ....
僕は見ていた
遠い 街を
一人で
感じていた


いくつもの夢を
砕いていく
風が
女の 体が


歩道橋に
人が 溢れていた
僕は若かった
24歳だったころ
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
圧縮されたファイル
記憶という
過ぎ去った時間

遠くで花火の音
安全地帯からは
それをみることは叶わない

蒸れた熱が
蜃気楼のように、ゆらぎ
ここではない何処かへ連れていく
 ....
{画像=120721002547.jpg}



曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
失うことが いつも僕には正しかった気がする
手に入れるものは 光に似て 滑稽だ
何故だろう 僕には そんな気がした
例えばフォーラムでつけられるポイントは
金銭には換えられない事と似て無意味に ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
少年は夢の中で
少女を追いかけて走った
他愛もない遊び
もう少しでつかまえられる
というところで目が覚める
隣では妻が寝ている
自分はこの少女の何を
つかまえることができただろう
 ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
眩い 暗い 世界で
僕はひとりぼっち


山鳩は朝を告げるのをやめ
向日葵は俯いている


何を信じればいいのか
自分すら曖昧だというのに


逃げだしてきた丘には
花に集う ....
たとえば

有効期限は三日間

それをあなたに伝えなかった
戻らないのはそのせいか

あがる温度と
冷える心

自由にも責任ってあるでしょ
八つ当たりしようにも
太陽には届か ....
巻き込んで
傷つけて
疲れさせて
そうやって背負いこんできたんだな

どっか行くために
歩くのは疲れたから
苦しいから
向こうだけあれば良くなったんだな

どんな道に
どんな ....
最近は、音楽の授業にスマップの曲が出ていたりすると言うから驚きだ。近々、ミスチルやサザンの曲も教科書に載ったりするのかもしれない。だけど、そんなことは長くは続かないだろう。すべての歌には目的という .... 人は暗闇の中を歩きながら、心の中からはき出される思いについてを考えているものなのだろう。何かを感じているようでいて、実は、遠のいている詩の言葉の螺旋のように、遠くに続いていく工場の埋め立て地を歩い .... 角に追いやられた居場所を
ゆとりと無理やり読んで
朝まで遊び呆ける

大人気ない強情は
時には余力に気がついて
無駄と呼ばれる作業に勤しむ

それが一人遊びの業の楽しみ
と言えたら幸 ....
ふわふわしているもので
足ぜんぶつつみこんでやると
まるでほら、
草原を、
駆けてくればいい
追いかける者ももちろん、現れるけど
すべてはすべての糧になるから
心配なんてひとつもいらない ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
yamadahifumiさんのおすすめリスト(239)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Worthless_time- 自由詩113-2-10
針金ハンガー- そらの珊 ...自由詩23*13-2-7
その日- 夏美かを ...自由詩29*13-2-7
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
見た日- 番田 自由詩513-1-15
大掃除- Tsu-Yo自由詩613-1-8
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
心の旅- ぎへいじ自由詩14*12-11-23
飾りの無いもの- 番田 自由詩312-11-2
もうすぐ_まもなく- nonya自由詩25*12-10-27
窒息空間- ドクダミ ...自由詩312-10-15
もうやめなさい- 番田 自由詩412-9-26
冷熱帯夜- ただのみ ...自由詩21*12-8-5
遠い- 番田 自由詩112-8-2
わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
夏の鍵- そらの珊 ...自由詩15*12-7-20
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
燃えたよ、燃え尽きた- 番田 自由詩312-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
ボーイ・ミーツ・ガール(僕だけの)- たもつ自由詩8*12-7-17
少年の郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-7-16
眩い・暗い・世界- うずら豆自由詩6*12-7-16
たとえば太陽- 朧月自由詩712-7-16
- 竜門勇気自由詩212-7-16
日本人は、観光客- 番田 自由詩212-7-16
品川港で考えていたこと- 番田 自由詩212-7-15
余白- subaru★自由詩20*12-7-12
漏れ出す- 自由詩112-7-12
おふくろの風景- ……とあ ...自由詩17*12-7-12

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