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アパートに似た生き物が
背中を掻いている
古い窓を開ければ子供の声が聞こえ
秋の風も入るようになった
父が死に
母が死に
君は僕と同じ籍にいたくないと言った
もう昔みたい ....
少年は夢の中で
少女を追いかけて走った
他愛もない遊び
もう少しでつかまえられる
というところで目が覚める
隣では妻が寝ている
自分はこの少女の何を
つかまえることができただろう
....
ぼくの細胞が裸になった
ストリップもないだろう、と
あわてて上着を被せた
細胞は檸檬のように
ゴルジ体を吐き出し
ミトコンドリアを叩き付け
軒下に吊るされた
今日は誰と
話 ....
都会のカラスが都会を飛ぶ
そして都会の彼女は
赤いハイヒールで
都会を軽やかに歩く
空が飛べないのはきっと
背中の羽が邪魔だから
そんな彼女は
首がない、ただそれだけで
....
道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ....
電柱の傍らに
人が立っていた
面接官、と書かれた名札を
首からぶら下げて
前を通り過ぎようとすると
採用です
そう告げられた
面接官は去り
替わりに名札をぶら下げて ....
yamadahifumiさんのたもつさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
電話
-
たもつ
自由詩
23
13-9-9
ボーイ・ミーツ・ガール(僕だけの)
-
たもつ
自由詩
8*
12-7-17
檸檬
-
たもつ
自由詩
4
12-5-13
首男(三)
-
たもつ
自由詩
5
12-4-30
紙の夏
-
たもつ
自由詩
9
11-8-5
面接
-
たもつ
自由詩
6
11-4-18
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