すべてのおすすめ
夏帽子海辺に白い帆を浮かべ旅に出ようか光ある場所


明日さえ忘れて青い珊瑚礁こえて行き着く島があるなら


迫りゆくたそがれのブルー口寄せる君の目にある海のはるかな


胸の火を灯 ....
浅茅生の己が命の短きを知りてやあらむ明日のあさがお 佳代
                          
雲の間に出でたる月を眺むまにあけば別れの春の夜短し きみ
             ....
母曰く福島産は老人が食べればいいと悲しかりけり わたしもうやめますと言いたげなもの グラスに残る炭酸レモン

もうここでおわろうと言いたげなもの 曲がった傘の青いビニール

そっとしておいておくれと言いたげなもの ベランダに落ちたハンカチ
 ....
遠いおとこころの音と聞き違えふと振り返れば下りの電車

陸橋を登らずまわる踏切のむこうにみえるあしたの尻尾

高崎から都心をむすぶ銀の矢の止まらぬちいさな駅にたたずみ

湖にうつる一日なが ....
 妻と居て

 秋の日の午後3時に妻と居て今日は彼女がきれいに見える

 窓越しのゴーヤは枯れて涼しい日空気は清く部屋は静かな

 九月より妻は黒髪あきらめて白髪を抜かずともよしと言う
つじつまを誰かが合わせてくれるのだろう、この人生の終わりに

とりあえずしつけ糸で縫い付けるそこが予定であるかのように

始業式の朝ともなれば小学生が憂鬱のつじつまを合わせて行く

一時間 ....
ブルームーン、青くないねって笑ったきみの犬歯にかかる流星

これきりとかわした肌に露が落ち二度目の月が白く微笑む
子供たち暑さに強い体持ち夏にしか出来ないことをする

枝を持ち地面に書いた詩の一部想いが深い分だけリアル

逃げ道を探す生き方したくない早朝会議眠気が増える

ギター弾き君の心を和ま ....
愛ってたちのよい錯覚ならばそれも素敵な贈り物だね

愛にも慈悲にも権威なんて要らないんだとふと思う

愛なんてなかったという君を思い出にする僕のわがまま

彼女はいつも体と心を売り渡し ....
風邪をひいたと言う人の見舞いには行かない きっとまた迷うから

真昼間に蛇口から出た熱い水「お湯じゃなくてさ」と言う君が好き

放課後の少女は三つ編み解きつつ運命などを未だ夢見る

あ ....
夏雲がつくる横顔誰かしら似ているようでもありますね

客はみなミステリーだと気づかずに四十五円の特売卵売られ

病院の長椅子にて縁もゆかりもない人のあくびをもらう

咲かぬまま枯れてしまっ ....
潮騒を聞いてあなたを見ていたのあなたはずっと海を見ていた ぼくも夏毛になりましたって そんなアホな 
暑中お見舞い申し上げます   たま

雨の日はほら
また寝ぐせがついてる犬のひげにアイロン だめかしら

どしゃぶりの雨の中しつこく猫をさがす犬 ....
新しい彼女と君が登ってるスカイツリーが胸を突き刺す いま夏はどこそしてぼくの隣にすわっているのは誰

灯台へつづく道ひかりとかげの午後をあるく

ひまわりと話し続けたこの丘で幼い頃の夏をみつけた

エンドレスサマー潮騒にこころをのせてきくサ ....
線路脇ヒメジョオンに見送られ次の駅で降ります、わたし

信号にたどりつくたび赤になる 誰かに 急ぐな! と言われたみたいに

夏蝉は耳がないと聞きました だからことごとくおしゃべりなの ....
並木道会話が上手く続かない紅茶を飲んで心温めたい

渋滞に巻き込まれてもかまわない君との時間貴重な時間

薔薇の花色んな色があっていい鮮やかに咲く自分の個性

雪解けと一緒に心の凍り ....
看板の灯り幾つも消えている景気の悪い流れ止まらない

星々は宇宙に包まれ愛される人と人との距離繋ぐ愛

騒がしい繁華街から遠ざかる私の闇は徐々に深まる

「不幸にはなりたくない」と声 ....
まだ恋の列車に乗ってすらいない改札口をくぐったところ トリセツをただの一度も読まずとも正しい呼吸の仕方はわかる

もともとはペアであった靴下も気づくと穴が片方だけに

色褪せたペエジをめくる緑風が塗り替え時期と付箋をつけた

強風でバタンッと ....
七人のこびとは元は八人で現在一人行方不明で

豆の木が大空高く伸びたけどただ伸びただけ雲乗れねぇし

あなただけ映していたいいつまでも私は鏡あなたの鏡

白鳥になったとはいえ醜さは変わ ....
{画像=120424111111.jpg }

【帰還】

 声帯を飛び出していくコトバ達コマクを抜けてワタシに戻る

【流行り病】

 時節柄恋には注意下さいね 四月の空に青いエアー ....
刹那花ひらり乱れる春の風 脳裏かすめる君の幻影 

週末は桜吹雪になるのかな君の簪姿を見たい

桜散る頃に逝ければ葬式に付き合う子らも寒くなかろう  

満開の桜の下に捨てられる悪い ....
桜散る車道をゆきて昼すぎのかぜが吹きけり曇りそらには

子らの住むマンションの庭花移し彩り揃えこうふくよこよ

タイガースダイナマイトの打線破裂気分良くなり4時近し
カラフルなランドセル背負い歩く子等未来に連なる笑顔の連鎖

真実に辿り着くにはまだ遠い玄関脇に置かれた日傘

新しい服が私にくれたもの新しい日々新しい出逢い

新緑の葉っぱに陽射し映 ....
【確信犯】
 
 ちょっとづつちょっとづつ間違っていく伝言ゲームのように、今日も


【からかい】
 
 本気かと問えばするっと逃げていき 遠くの空で春雷が鳴る


【三面記事】
 ....
装いして伝道奉仕に出る妻に声をかけては励ましにけり

病院の受付に坐す妻のかおどこか品ありこのましきかな

卯月きて半ばを過ぎて坐す机妻の歌をばつくりておりぬ
大輪の花の引力凄まじい朝の雫が静かに落ちる

桜咲く微かな音が気になったピンクのものによく出逢う今日

咲く花は弱さと強さ兼ね備え朝霧に濡れ潤いが増す

児童館利用する人減ってきた遊 ....
空き缶をやさしい顔で見つめてもあきらめているはつなつの道
ほつほつとからだに点るけだものを飼いならしつつ噛む左肩
さびしさの錆びつく夜も舌で捺されたそこはあなたのものよ
ふうせんが萎んだ後の寝室 ....
subaru★さんの短歌おすすめリスト(122)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シアンの心- 石瀬琳々短歌4*12-9-20
別れ- 生田 稔短歌312-9-19
放射能- ペポパン ...短歌8*12-9-12
無口なオブジェクト- 紺野 夏 ...短歌212-9-10
夕暮れじょうず- 梅昆布茶短歌512-9-10
妻といて- 生田 稔短歌1012-9-4
つじつま- そらの珊 ...短歌712-9-4
ブルームーン- はるな短歌312-8-31
子供たち- 夏川ゆう短歌312-8-31
ただ愛のために- 梅昆布茶短歌1112-8-28
その他大勢の中の孤独という事。- 永乃ゆち短歌8*12-8-25
今日が発泡している- そらの珊 ...短歌7*12-8-24
「海辺」_短歌de胸キュン- 北大路京 ...短歌12*12-8-23
ちぎれたしっぽ- たま短歌23*12-7-27
「スカイツリー(塔)」_短歌de胸キュン- 北大路京 ...短歌7*12-7-25
岬の午後より- 梅昆布茶短歌812-7-18
各駅停車- そらの珊 ...短歌1612-7-10
並木道- 夏川ゆう短歌212-6-5
看板の灯り- 夏川ゆう短歌412-5-18
「駅」_短歌de胸キュン- 北大路京 ...短歌14*12-5-14
夕焼け心中- そらの珊 ...短歌1212-5-9
童話短歌- 北大路京 ...短歌19*12-5-4
メビウス- そらの珊 ...短歌6*12-4-24
桜散る2012- 北大路京 ...短歌13*12-4-23
4時近し- 生田 稔短歌212-4-23
ランドセル- 夏川ゆう短歌312-4-20
春雷- そらの珊 ...短歌11*12-4-17
卯月の妻- 生田 稔短歌5+12-4-17
朝の雫- 夏川ゆう短歌112-4-16
捺印- とろり短歌612-4-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5