すべてのおすすめ
ぽちょん、と
金魚をかたどるように
あなたは時々
ことばを
誤る
けれど
あなたの誤りかたは
どう透かしても虹だから
わたしもいまでは
すっかり晴れ好き
風船みたい ....
躰ごと何処かへ消えてしまうように
5限目の授業中は
夢の海を泳いでいた。
おなじ手
きみが
仔犬をなでた手
大根をきざむ手
ぼくを
柔かくつつむ手
おなじ手
おなじ手
かなしみに
涙をぬぐった手
....
グミを食べているときは
世界で何が起こっているかなんて
考えもせず
ただ幸せな気分に浸っている
「必要とされ 必要とする」という
かくも疑わしき言葉に
涙を流したこともわすれ
ただ ....
ウサマビンラーディンが死んだ朝に
ローンバリバリのW400に乗って
あの格好悪い映画みたいに
純白のウェディングドレスを着た君をさらいに行く途中で事故って死ぬ様な
平成初期のドラマよりヌルくて ....
もう既にどうしようもないこと 今となっては止めることもできないこと
部屋中を探し回っても どこにしまったのかも分からなくなったもの
いくら思い出そうとしても ぼんやりとした残像しか残 ....
かすかな肌の触れ合う音と溜息 生きている証のような唇の暖かさ
熱く沈黙のような吐息 一度きり囁かれた言葉も繰り返される言葉も何もかも 拡がり続ける滑らかな曲線が 想像もできないほど遠い場所で 見た ....
何もない
ここにいるのは 誰でもなかった
一人ではなくなった
私は 一体 何者なのだろう
そんなことを考えた
遠くへと また 私は歩きだした
そびえる山の頂を見た
今日も私は とても ....
手前の 二段に詰まれた段ボール箱 ぴったり揃ってない。
上の段ボール箱の下部面積中 外側に出てる部分がやや多め
だから 自分が前方部分に座って
そん時はそん時で 後ろに倒れるのを回避している ....
NATO軍の空爆で
カダフィの息子と孫が死亡と
電光掲示ニュースで知った
カダフィ本人と夫人は無事なのだと
ならカダフィの息子と孫達は
何の為に殺されたのだ?
息子と孫の死を悼む父母祖父母 ....
ゆるやかに
もう乾涸びてしまいそうな川の
もう息絶えてしまいそうなせせらぎを
聞きながら
顔つきを変えずに
下ってゆく川面を見ている
投擲する石礫は対岸に届くことなく
力なく落下して ....
朝、一番最初に知ったことが同僚の死の知らせだった
自殺か他殺か事故死か病死か
自室で死体が見つかった
ペットボトルから水を飲むとき
クイっと手を添えて顔を上向けるクセのある人だった
死ぬ理由 ....
まぶたをひらいて
まばゆい光がさしたら、
めをひらく行為のいみもしらないまま彼は目覚めるのだった
空っぽの水槽と
水浸しのガラスをのこしたまま
創造のなか
生まれてゆく
....
リサイクルショップで
セイコー5の古いのを買った
お値段は1000円だった
いい買い物をして嬉しかったが
2時間で5分遅れるという
時計としてあるまじき怠慢さに
業を煮やした僕はJRに乗っ ....
吐き出した溜息が
泡のように昇っていけば
まだ心も晴れただろうに
朝のにおい
冬のにおい
夕げのにおい
夏のにおい
かあさんのにおいって
どんなにおい?
春 陽が高く昇っているころ
空はすこーんと明るく晴れて
車が少々走っている道路脇
....
東口
電車
絵
マック
古着屋
カラオケ
ライブハウス
夕立
相合い傘
キツネさん
コーヒー
小川
神社
公園
草笛
かけっこ
焼き肉
少しのお酒
タバコ
触れ合 ....
ねぇDr.
教えてよ
水晶体に描かれた景色
でたらめな人の群れ
電気信号に変換して
サーチ始めるtrigger
その消し去り方を
鼓膜を震わせた振動
空気の波
神 ....
山盛りのスパゲティに
ミートソースをかけ
ぐちゃぐちゃに混ぜて
ひたすら食べる
「人生みたいだ」
と思ったら
1、供述
被験者Αの供述
捨てきった排泄の切れ端
淑やかに私の周りを廻り
新しい道を作り出そうと
押し寄せては押し寄せて
私の道筋を封鎖したのだ
被験者Βの供述
快楽と ....
今夜聖ワルプルギスの為に
父親を百人殺し
その嫁を千 ....
誰もいねぇ誰もいねぇ
歌う4丁目路地裏
餓えた影共と踊る
ドブとアルコール
研ぎ澄まされた熱
ビルと昼を縫う奴
・・・コンコン
黒い瞳白い痂の空
賑やかなガラクタ
火の付 ....
冬なのにヤシが植わってら
起伏ある町の谷間で俺はそれを見上げてる
青い天井の倉庫の中
ジオラマである
ロリコンは嫌いだ
そんな声がタイヌードルの店のヨコを通り過ぎた時
聞こえて
振り ....
→
昨日の雨のつ(いて特に効力発生日が定めら)
づきなんて あの子はいっこう聞(証明する)
き(分けないさ 僕のあげたきれいな赤い(4:24)
靴ど****ろ*******いで***** ....
かなしみを
かなしみ終えたら
ひとは
笑わねばならない
かなしみが居座って
笑いかたをわすれてしまうから
こころがばらばらにちぎれて
もう一つには戻らない
体じゅうの血が流 ....
きっと
当たり前すぎて前景化しない
大事な「大切」と抵触し続けているから。
しこりというには形はなく
重石というには存在感が希薄。
だけど気持ちの辛さは確かにそこにある。
場面場面 ....
うみから
さかなをとり
はたけから
やさいをとり
ひとから
おかねをとる
うしは
おちちをとられ
そうすることで
いきている
かこも
みらいも
....
どうして
涙が
でるんだろう
いつも そう
泣くなって
言わないよね
一緒に
泣こうか
一緒に
月を見上げて
ね…
また外部とつながるアンテナが鈍くなってきた。意識というのが普通の人がどうなのかよくわからないが、自分の意識が一歩だけリアルな世界から足を引いてしまう感覚になる。普通に息をし生活している自分がゆっくりと ....
知りえた価値観の数の分だけ
考慮要素も増える。
ただ人を見るのでなく
背景事情を主に見る。
取るべき反応をチョイスして
取捨選択の結果、神経通じて出力OK。
予想外の反応に、知りえなかった ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10