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おかしなもので、
呼ぶ前から、この女はきっと、
がっかりするような女だろうな、と頭のどこかでわかるのに、
何かのひっかかりがあって、
呼んでみたら、
やっぱり今日のように、ハズレの女なのであ ....
板の下で
眼が見えた
頼まれた
公園の噴水
鳥が彫刻になって
蟻の行列が分からない
人が歩けば
足裏で
お魚連れて行くので
噴水の池には
何もいない
夕立の後 虹でも出れば
....
人間は 誕生日から 次の誕生日までの間に
普通に生きてさえいれば
少なくとも 2%ぐらい能力的に成長するらしい
毎日で割ってみれば 僅かな数値しか出ないけど
日々 起きるたびに あ ....
デッサンをする
かりかりかりかりかりかり・・・・・・ ・・・・・・ごしごしごしごしごしごしごし
嫌いなあの子の声がする
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ ....
1+2=
「たけちゃん。
おつかいにいってもらえるかな。」
「うん。
いいよ。」
「みかんひとつとりんご二個買ってきてほしいの。」
「ひとつとふたつ・・・・。」
....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」
と
送信
して
しまった
ことが
ある人とは
心
を
ひらいて
話しを
しても
いー ....
君が夜行バスで神戸に行ってしまう夜に
もう地元に帰れない俺たちは友達が一番多く住む町でセックスした
唾液にまみれ目をつぶり、まぶたの裏に友達の顔を
あいつならこんな時、どんな表情で見送るのだろう ....
をつよ えの えの
実際問題
....
だだッ広く真夜中
合宿中の体育館
暑ッ苦しく白昼
高校生たちの汗
熱く寝苦しい
名前だけの顧問である私はその夜だけ代役で泊まることになった私が昼間健康的な熱気あふれた誰もいない体育館の板 ....
胸に彫刻刀をあてて
誰が家紋など彫ろうとするのか
いづれ君は
かどをヤスリで削って
私は誰でしょう、なんて
笑って(泣いて)
それでも
叩いた音の響きで
君はすぐに見つかっ ....
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ
買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
発泡酒2缶を勢いに
エアコンかけて
アタマふわふわ
目はすわって
アイロンをかけている
主婦業60%以下の
ダメなあたしには
めずらしい行動だ
あたしは
昔 暗唱する ....
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う
ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに
遠いところから
会 ....
いつも後ろから私を睨んでいるおばさんへの当てつけで、パソコンのディスクトップはダースベーダにしました。
おばさんは、スーハーってすごい息づかいでみなさんを睨んでは、ランチで、あのコはこんなことをして ....
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
深い霧は晴れ
街やヒトを形づくる
様々な線たちが
再び姿を現す
言葉は辞書の中で
既に朽ち果てている
「幸せ」という
一語の印字のみを残して
鳴くこともなく
路上に何とな ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花
例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
我慢する事が多くなった。
待つことが多くなった。
感情を表現するようになった。
笑うことが多くなった。
黙っている事が多くなった。
人の気持ちを大切にする。
質問するようになった。
....
桜の樹の下には雪が埋まっている
焼け残った桜の樹の下には
百年前の粉雪が
いよいよ冷たく固まっている
ほのかに白光を帯びて
樹の根とたわむれ
黄泉と混じり合い
はるかな夢にまどろんでいる ....
手を掴めるまでのすごく永い時間
それは
メールして
電話で話して
会って
話して
メールして
電話して
逢って
想いのほか話しをし ....
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ....
イタズラ仔猫と一緒に 紅茶を飲む
空色の空を眺めながら なんて
当たり前の ことなんで
紅茶から立ち昇る湯気を混ぜて
ミルクティー風味に 仕立て上げる
見た感じと 触る感覚 味わいは ....
カブトムシが止まる網戸を見ている
真夜中の渓谷で
岩魚を突いた
むかし父とよく来た川だ
腹が減っただろうと
父は登山ナイフで
魚肉ソーセージを切り分けて
私にあたえた
あの日は二十尾とれた
まだ足りない ....
100831
クリスタルの庭園に
カットグラスの彫像を納める
納入予定日は1ヶ月後
手慣れた職人さんは熱中症で入院中
そのお弟子は ....
蝉が死んで
夏が終わる
君の残像
ゆらゆら消えなくて
僕は恐怖する
わたしは弱い
飛ぶことに疲れた6日目の蝉のように弱い
アスファルトで蝉は微かに息をしている
罪の無い少年たちが地面に転がる蝉の腹を踏みつける
痛い
痛いので呻く
少年たちは面白がっ ....
はたして、私は何をしていたのだろう
1人で勝手に思い込んでいて、本当に彼らの気持ちはその通りだったんだろうか
他人(ひと)を分析して、そうにちがいないと断定してて、得意がって居た自分が偽善 ....
妄想の中で恋しているので現実の関係は全くの他人行儀です。
でも、時々それはかぶって、とても危ないときがあります。
小さな、言葉の端々でくすぐりあっているのです。
とっても危険です。心を探り合って ....
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