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ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
夜の{ルビ静寂=しじま}に独り遊びは慣れている
悲しみと 愛しさの狭間でウイスキーをあおり
君を待つ秒針だけが過ぎてゆく

期待と不安がよぎる交差点
ヘッドライトだけが過ぎていく

ぼく ....
青い空
西から東
雲がゆく

干し柿の
甘きとろみに
母想う

眠れない
夜の薬は
十二錠
天竺の行者は言った
無量大数よりも大きな数字を
ガンジスの砂を感じながら
無数を解いた

今もスーパーコンピュータで円周率を計算しているが
果ては無い
無駄なのだ

この宇宙の果てに ....
まどろむ君のてのひらに
ワイン色のガーネットの大粒をそっと転がした

ぼくたちの明日はどうなるのか占う

危うい…

ぼくたちの関係はとても微妙で
紙一枚でやっと繋がっている

君 ....
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ

乗客は三人だ ....
どんなに立派な人でも
どんなに美しい人でも
それはガン細胞かウイルスでしかない
仮面舞踏会のように
知って知らずか
浮かれて生きている

何処かで聞いたのは
人は皆 うんこ製造機だと… ....
静かな夜に独り酒をあおり
訳のわからぬ経を読み
華を散らし
伽羅を焚いた

想い人に手向ける夜だ
今となっては届かない俺の声は夜空に消えてゆく
あの時
こうあれば
ああすれば良かった ....
眠れない夜には
そう
静かな音楽が必要になってしまう
それでも今夜は眠れない

月が満ちて
ゆっくりとしていても
アルテミスの歌が美しくとも
眠れない夜は
どうしても眠れないのだ
 ....
柔らかな
背中の地図を這う指先に
明日を占い
地獄を垣間見て
白蛇のような舌先で
あなたを舐めつくす
不思議なその眼差しに
見入られて
心が波立つようです

巡りあったのはレタスの ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ

固い地盤を爆発させて
水を得るのだ

透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
病棟の廊下を行き交う
光を亡くしたオブジェたちは
意味のない言葉を呟きながら
閉ざされた空間を彷徨っていた

秒針の動きに従い
その営みは飽くことなく続けられる

影さえ失った彼らは
 ....
十日以上食べられなくなって
明日から入院
多分2カ月くらいは仕事もお休みだろう
しばらくは様子をみるため監禁される
自殺願望も攻撃意識も無いのに
せめてパソコンでも持ち込みたいのに
スマホ ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
機械仕掛けの身体は軋みながら
訳もなく歌い続けていた

彼の燃料といえば
バーモントカレーの甘口チーズオムレツ載せだ
彼は飽くことなく働き続け
燃料を補給する

死をも恐れない彼は ....
押し入れに
妙なキノコが繁殖しても
俺はそのキノコを食いながら
生き続けてゆける

何は無くても
生きてゆく
貝のような耳をそばだてて
微かに
波の音をきく

貝は何処にいるのだろう

貝はどこに居ても家を持っているんだ

じっと蹲りながらも
家を持っている

波にさらわれたとしても ....
金魚や錦鯉を食べるわけにはいかない
ぼくは原始の世界にゆくわけにはなれないのだ
ゆらゆらと泳ぐ世界を観ているだけで
手を下す事を知らない

なんやかんやと食べているのに
金魚や錦鯉は除 ....
ジリジリと時が過ぎてゆく
届かない荷物を待っている
何かが邪魔している時間
絶えられない焦りとせめぎあいの中で
インターフォンが鳴るのを待っている
来るのか来ないのか
ぎりぎりの時間だ ....
サワラ     甘やかなピアノのメロディ
赤貝      血潮の香り鼻を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を噛みしめる
えんがわ    脳内麻薬
シンコ   ....
酷暑の昼は蝉も静やかに

涼やかなゴーヤのカーテン

凛々と陽を映す泰山木

あんず飴オヤジが小玉を選ぶ縁日は

縁日におでんの無いさびしさに

ものすごい大きなひまわりなくな ....
いにしえの五味六国は無しと知る

三千世界の香りが満ちる部屋

伽羅沈香は世のひと映す

生霊の香りを聞くゆうべに怖れをいだく

漆黒の伽羅に宿るブラックホール
酔い酔いて
チャルメラさがす
骨格は
化石のように
夜空彷徨う

痩せ痩せて
漂うぼくは
幽霊か
琥珀を啜り
明日をみる

この夜に
生きるか死ぬか
知らないで
なぜ ....
さらさらと
霧雨がふり
渡すのは
銀砂のような
きみの頬笑み

窓越しに
銀の雨降り
珈琲の
苦さに映る
君の面影

てのひらを
静かに濡らす
銀の雨
微かに過ぎる
 ....
今日も漂いクラゲになって

疲れ果ててもおれは歩く

いにしえにこだわるきみ

変わりゆく言葉は生き物

出せないきみはなにしてる
酔い酔いて塩なめる

塩なめて初めの味を知る

浜に出で潮の匂いただよう

岩塩をこつりと噛む苦さ

身体を走る潮の匂い
アラガイsさんのレタスさんおすすめリスト(146)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
珠玉- レタス自由詩10*23-12-28
Too_far_away- レタス自由詩6*23-12-25
随想- レタス俳句5*23-12-14
地に平和を- レタス自由詩9*23-12-14
珠玉- レタス自由詩523-12-4
地の果て- レタス自由詩923-12-4
盗人- レタス自由詩2*23-12-2
夜の旅路- レタス自由詩923-12-2
忙中閑- レタス自由詩316-5-21
刺青- レタス自由詩1216-5-5
水守- レタス自由詩10+*16-5-2
病棟幻想- レタス自由詩416-4-3
閉鎖病棟- レタス自由詩4*16-1-15
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
別人28号- レタス自由詩415-10-12
四畳半- レタス自由詩3*15-10-2
潮騒- レタス自由詩415-10-2
戸惑う- レタス自由詩115-9-30
宅急便- レタス自由詩415-9-30
寿司- レタス自由詩615-9-28
夜想曲- レタス俳句1*15-8-1
五味六国- レタス俳句1*15-7-26
骨格標本- レタス短歌215-7-8
銀の雨- レタス短歌2+15-7-7
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