願い
レタス

月の鏡は夜空を隠し
星々が眠りに就くから
夜の散歩もゆるしてくれる

湖に映る光は月と仲良しだから
微かな風が春のうたを歌い
ささやかな祝福を奏でてくれる

きみとの約束は
遠くの暗がりに流れているから
それぞれの憧れはつのるばかり

レタスの芽生えはまだ遠く
五月を待っている

月の光がもっと強く輝くなら
きっと願いをかなえてくれる



            初出 日本WEB詩人会 2024/03/27


自由詩 願い Copyright レタス 2024-03-27 23:02:00
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