すべてのおすすめ
厳格な直線と
流麗な曲線で構成された
コンクリートは
お好きですか?

清潔な時間と
快適な空間が約束された
コンクリートは
お好きですか?

過剰な郷愁と
曖昧な体温を排除する
コンクリートは
お ....
ぼんやりと浮腫んだ月が
夜空の底から覗いていた
見透かしたような月光が
書きかけの溜息を嘲っていた

出かけたっきり帰ってこない
セツナサを待ちあぐねていたら
黙りこくったキーボードを
飼い猫が悠々 ....
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
氷の粒で描かれた
白い真一文字は
いつかの憧れに
まっすぐ向けられた
誰かの眼差しに似ていた

すぐに解れてしまう
白い真一文字は
いつかの過ちに
未練たらしく絡みついた
誰かの言い訳に似ていた

 ....
白い天井を見つめている

黄金週間の夕暮れどき

一日のさいごの光を見つめている

壁にはパンプキンの絵画

胸にかぶさる世の戯れごと

天井のもう少しさきを見つめよう

少し向こうには

希望のふり ....
回線は切らずに
口を閉じた

私信は返さずに
目を瞑った

耳にはイヤホンを
捻じ込んであるから
君の声は椎名林檎だ

鼻は塞ぎようがないから
自分の愛しい臭いを
嗅ぎ過ぎて吐いた

誤解を解こうと ....
出口は
何処だ

痛いほど清潔で
正確すぎる石段の先に
出口はない

光合成を忘れかけた
従順な街路樹の陰に
出口はない

濾過された光を孕んだ
まがい物のガレリアの果てに
出口はない

小綺麗なラ ....
コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立って
たくさんの季節と人を
やり過ごしてきたオマエの
歌を聞いた者はいないはずだ
それでもオマエは
歌い続けているらしい

コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立っ ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
イマジンや
マインド・ゲームも
楽しんでいただろうし
たまにはポンコツのスバルで
真夜中を突っ走っていただろうけど
「ひ」なのか「し」なのか
最後まで分からなかった父親

女は世界の奴隷でないことも ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
見慣れない電車を
何度も乗り継いで

見知らぬ人達に
何度も道を尋ねて

見惚れた造花で
何度も指を切って

見損なった夕焼けを
何度も何度も許して

やっと辿り着いた
近所のコンビニで
アイスクリ ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
はっきりとした目的もないと

矢印が他人事のように見えてくることがある

この矢印はじぶんにとっての矢印なのか

ぼくはどこへゆこうとしているのか

矢印はなにも知らないだろう

そんなことぼくが決め ....
通勤の地下鉄

夜のうちに汚れの薄まったいつもの朝

家路を逆走する

生きとし生けるぼくたちは辿る

暇つぶしには程遠くて

たましいを携えて今日もゆく

あさってもあしたもきのうもおとといも

き ....
せいぎちょうをつくったぼくは
せいぎのめんばーをそこにしるした
いちばんはぼくだ
しゅうぞう、はやと、そうた、たくみ、ぜんいんでごにんだ

三十年まえのジャイアンが歌謡ショーをひらきそうな公園に秘密基 ....
人生よりも永い愛の跡

そんな愛し方で足りないのは

人間だからでしょうか

楽譜のような愛の跡

そんな愛し方で足りないのは

人間だからでしょうか


人生は短いのでしょうか

木や楽譜であったの ....
ぽ ぽ ぽ

あてどなさを
撒き散らしながら
歩く

ぽ ぽ ぽ

優しさを
蹴飛ばしながら
漂う

ぽ ぽ ぽ

愚かさを
噛み締めすぎて
笑う

ぽ ぽ ぽ

淋しさを
演じ切れ ....
爽やかなしょんべんの匂い

あたりを見回すと

ツツジの群生しかなかった

あいつが俺のを飲んだのを

思い出してもいた

意味などさがす気もなくて

あいつが俺のを飲んだのを

植物的な愛の形を

 ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
モノを言わせたければ
いろんなモノを
見たほうがいい

綺麗じゃないモノや
馬鹿げたモノを
もっと食べさせてやれば

君の可愛い節穴だって
とてもお喋りな
武器になるかもしれない
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
涙が止まらない君を
為す術もなく眺めていた

いちばん綺麗な君を
見せてくれてありがとう

涙を流し終えたら君は
見慣れた景色の中で
自由になればいい

でも

また咲きたくなったら
会おうね

き ....
つまらない昨日にしがみついて
幾つもの朝を見過ごしてきたから
君が咲いていることにも
まったく気づかなかったんだ

いつまでも蕾んでなんかいられない
ホヤホヤの空元気と一緒に
「いってきます」を吐い ....
目で探りながら
手で解ったふりをする
口で汚しておいて
肩で諦め切れない

そんな浅はかで気紛れな
自分の中の振り子を
ひとときだけ止めて
佇んでみたけれど

森の深い呼吸が
耳の後ろをくすぐるから ....
黒目を搾って炭化した果汁の渋味を垂らして
滝のように濡れてゆく白い部屋を睨み
眼光の輝度を上げて透視力を発揮しろ
眼球の白に血走る毛細血管を密集させて開拓してゆく
暗室に舞い降る ....
三角耳を
クルルと回して
素知らぬ顔

肉球で
ソロロと歩んで
知らぬ間に

高い所から睨んで
狭い所に詰まって
暗い所を走って
温い所で蕩ける

甘えたい時にだけ
フワワと膝の上

嫌な事すべてに ....
スゥーっと
滑り出した曲線が
少しも角を立てずに

ツィーっと
遠心力の縁を描きながら
たおやかに遠回りして

ファーっと
何事もなかったように
帰ってくる

そんな
一日が送れたなら
とても良いの ....
そんなに
尖ったヤツで
横腹を突っつかれたら
陽気な中身が漏れちゃうじゃないか

暖色の粒子を頭から浴びて
みっともない笑顔になっても
知らないよ
メチターチェリさんの携帯写真+詩おすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンクリート- nonya携帯写真+ ...9*10-6-5
スランプ- nonya携帯写真+ ...7*10-5-26
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
飛行機雲- nonya携帯写真+ ...9*10-5-11
天井のもう少しさきを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1010-5-4
ひとり- nonya携帯写真+ ...8*10-5-4
出口- nonya携帯写真+ ...3*10-5-3
歌う男- nonya携帯写真+ ...7*10-5-2
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
インスタント・コーシー- nonya携帯写真+ ...6*10-4-29
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
ただいま- nonya携帯写真+ ...15+*10-4-25
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
矢印- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-22
家路- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-21
ぼくらの王国- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-21
愛の跡- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-4-18
散歩- nonya携帯写真+ ...10*10-4-18
爽やかなしょんべんの匂い- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-18
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
- nonya携帯写真+ ...5*10-4-16
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
またね- nonya携帯写真+ ...8*10-4-10
咲こう- nonya携帯写真+ ...7*10-4-7
佇む- nonya携帯写真+ ...7*10-4-5
宇宙遊泳_/_****'01- 小野 一 ...携帯写真+ ...7*10-4-5
- nonya携帯写真+ ...9*10-3-29
- nonya携帯写真+ ...8*10-3-25
- nonya携帯写真+ ...6*10-3-16

Home