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貴方は
振り返らずに
行ってしまった
私の未練を
振り返らずに
行ってしまった
指からこぼれる うたをうたう。
喉からあふれる うたをうたう。
食べるように 眠るように
あたしは毎日 うたをうたう。
波紋を
覚悟で投げた
石が
上げる
水の音(ね)
切れ切れに
散りゆく言葉の
空白に
耳を澄ませば
雨の音
君の揺らすスカートの長さが
ゆったりとして安心する
二年前もその前も同じように揺らす
服の趣味の変わらない君が
錯覚させる、僕をひとりの頃に
左目は熱く
左目に浮き
左目を照らし
頬に沈む
水滴の色は
無色透明
出口のない宇宙で
旅を続けながら
生まれた地球
あまいゆめ
にがいうつつ
あおいとり
くろいねこ
うえはてんごく
したはじごく
あかないどあ
ただのかべ
とおくのしんせき
となりのたにん
ほん ....
明け方
身を離すあなたの気配を
全身で追っている
「何のために産まれて
何のために生きているのか、
わからない。」
母に言われて悲しかった。
「でも、私もおんなじだよ」
そう母に言ったら、
母も悲しいみたいだった。
すきじゃないのに
すきなふりしてたから
かなしかったよ
すきなのに
きらいなふりするより
ずっと
タオル地のゾウさんは、ボタンの瞳
故郷のばっちゃんの瞳
とりあえず、ごめんなさい、ありがとう
四方を壁に塞がれた夜
蹲ったまま顔を上げれば
億光年に瞬く星が、ひとつ
何かを僕に、囁いた。
書く
泳ぐ
消す
打つ
飛ぶ
読む
走る
思う
有る
死ぬ
蹴る
射る
居る
着る
似る
干る
見る
強いる
悔いる
起きる
過ぎる
恥じる
落ちる
帯び ....
ひとつひとつの瞬間が僕をつくる
ひとつひとつの出来事が僕を変える
僕は僕じゃない。
僕は、死に続けている
死んでいった僕が僕になる
生きている僕が、僕を変える
何にでもなれる
僕は、何に ....
反転する宇宙は
双子の銀河を吸い込み
軋む
宇宙の音は
霊的な波動を含みつつ
真空の中を揺らぎ
密林で見つけた石の欠片が
宇宙だったとは
誰も気付かない
反転する宇宙は
....
コオロギの 濁点のような生涯
悲しい肉色の
西洋ツツジを切らさずに
昏々昏々 赤子と眠る
炎
闇
炎
闇
炎
闇
炎
闇
・・・・・・
境界には Blue
やわらかに 滲む 蒼
You can touch ・・・
....
わたし自らが灯となる時
周囲の人の瞳の内に
不思議なほど無数の灯が
同時に ぱっ と、ともります。
いま僕が噛んでいるガムの味を君に伝えようとしても、到底無理なこと。
伝えよう、伝えようとしているうちに味がなくなってしまう。
吐き出すところも似てる。
消化に悪いところも。
チョコと一緒に ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
ちゃちな威勢
ちゃちな助力
ちゃちな矛盾
岩を破壊
牛を破壊
村を破壊
時間が切れて
星が飛ぶ
溝から青虫
空が緋に
鏡を見なさい。
忘れないように
顔を洗いなさい。
なくさないように
あのね、
こころには、
なにがはいっているの?
忘れ物の鞄を
ひっくり返した
ころり、と
僕の心臓が床に転がる
空に浮かぶ
白い雲たちは
地上の山に
ぶつかる
風の抜け殻
雲は ....
雀等が、音符になって、弾んでる。
米の蒔かれた、日向の国で。
真っ白で
柔らかく
どこまでも踏み迷ってゆきそうな
あなたの魂
まっさらな雪の上を歩くのはいい。
歩くということがわかるから。
踏み固められた道をゆくのもいい。
{ルビ他人=ひと}の重みがわかるから。
01
軽そうな奴だと言われるが、意外と燃え上がるような恋をするのだ。
02
今日は水が澄んでいるので、川底のゴミまでよく見える。
03
私と兎とハムスターは食事中にあまり水を飲まない ....
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