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やさしく
やさしく皮を
一枚ずつ 剥いでゆこうと するのだけれど
途中で べろり しくじった

幾重にも
幾重にもくるまれた その中味は
あったかで やわらかで つるりとした
きっとそ ....
何にもなかった
声が聞こえた気がした
最寄り駅で
携帯プレーヤーを 指先で
鳴らしながら サウンドで
家に帰る あいまに
母の夢を見ていた 水に
そういうこともできるんだと
女子高生が ....
鉄道都市にある高層ビルディングのてっぺんにて
皇帝ペンギンが一羽
光ったり消えたりしている。
(蛍みたいだ)
西方から見るといくぶん寂しげな東の巨人のなかで
光る皇帝ペンギンは真夜中の迷える ....
{引用=
眼球の筋肉が弛緩して光を巧く捉えられない
ぼやけた視界を懸命に凝らして
壁つたいに歩いてゆけば出口に辿り着くと呟いてみる
規則性を見出そうとする心には不安があるのかな
皺を寄せた眉 ....
冷遇されてたんだろ、つめたい会社だな、かわいそうに、
そんな注文いらんわ、って怒鳴られたことがあるよ、いまさら遅いよ、

所長のあとがまとしてお客様を回るのは気が滅入ることも多かった
手応えも ....
きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている


マジックテープのように
くっつけあい 剥 ....
{引用=
誰も知れない部屋に
愛しい疲れて飽いた私のプシケ
その瞳の黄金の闇に恋をしてから
どうにも朝が眩しくて

指先に掴めない月光を纏わせて
草原で花冠を編む
春雨のような声で静寂 ....
私は
水面を眺めるのが好きだ
こころが癒される

趣味は写真撮影
水の流れや
水面に揺れながら
ゆらゆら写る
風景を愛でながら
写真撮影する

今日は
暖かな春風に導かれ
何 ....
その日、誰かの足の裏を見つけた
それは画家の自画像のように剥き出しで
裸足であることがこんなにも美しいという衝動
初めて僕の中に生まれたのかもしれない
それは、離れない

空気が重なった力 ....
所長最後の日、社長がカタヤマとともに営業所にやって来た
社長はユキオの髪型を見て
おっ、こころを入れ替えてがんばってるんだなあ、
と言って顔をほころばせた
社長と所長とユキオで主要なお客様を回 ....
{引用=
冷たいコールタールに沈んで
薄い唇を堅く閉ざせば
沈黙が真実さえも無に返して
上辺を撫でる風には奪うことができない
追憶の時間を抱き締めている

強張らせた体が化石になって
 ....
ぼくの町の
冬と春の境界は
一日で線引きされたように
唐突に 暖かな風が吹き抜ける

山に一方を封じられているものの
海からは潮の匂いとともに
サイタ川をさかのぼり
荒んだ寒風を
穏 ....
二階の窓から曇る夜空を眺めている
降りだしそうな雨をむしろ望んでいる
雨に撃たれてしまいたい

世界に射抜かれる前に
この街を焼き払おうか

*** ** *

持ちきれないほ ....
ヨドバシカメラの前で
カーネルおじさんは待っております
圧力釜の中でケンタッキーは
香ばしい青空の脂肪にまみれて
踊っている
ファインダーの中を2時間に1本の
バスがたまたま通る
おじさ ....
大きな引き出しは
アングリ口を開け
ようこそ、よくできたお客様です。
などと歯の浮いた世辞を言って
そのくせ、舌なめずりの音が
家中に響きわたっている。

それでも人の良いインテリ面した ....
彼女がいろんな物事についてあれこれと意見を述べている間
僕は視界の隅にある一輪の花について考えていた
もちろん話が聞こえる程度に
ごく控えめに





君がもう話すのは7回目の長編 ....
両手で涙の濃度を測る
海のように青ければ
静に底に沈めて
波を立てるのは
好ましくないよ


言葉で
自分を繕う度に
命は海のような鼓動を
繰り返す
数えきれない程
子宮の中に ....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
◆仄暗い図書館で凡ての文字が魔法のように、炎となった。本質的に材木(materia)を意味する材質がではなく、その本質が燃え上がっているのだ。だが、この幻視は、幻視が見せる炎に照らされてしか見ることは .... 冬はいってしまうの?
私のそばから
生まれたがってる花に
きいて今朝のふくらみは
いっそう深まる
見える景色はほんとうの世界?
私がつくりあげたものでなく
想いなど実現の花 ....
夜明け前
夜を操る 鳥の声

「この歌で夜を叫ぶ 産声の主は一体 何某か?」

黒檀の夜の中心で
一羽の巨大な鳥の翼に
覆われて 視界は黒く埋められた
聴覚で見ろと
胸の熱い 心 ....
夜空にはごく控えめに顔を覗かせる月が控えめに輝き
この橋の下ではいつものように川がせせらぎを纏い流れている
この橋の上を行き交う人々はみんな無言で(もちろん僕もその中に含まれる一人だ)
ただ時間 ....
             紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
  ....
あの信号はあたまが悪いの、
と、きみがあんまりにも言うから、
夏からずっと彼はみどりいろのランプをつけたままだ
熱帯の植物みたいな色をした派手なランプの光が、冬の真夜中に開け放たれている
彼に ....
 ちゃぷちゃぷ
   ちゃぷん
 ちゃぷちゃぷ
   ちゃぷん

水の調べは心地いい

水面の{ルビ泡=あぶく}をよく見てご覧

生まれて直ぐの{ルビ泡=あぶく}たちは
列になった ....
                        100218




オキシダント濃度の悲哀を
感じないのがキリン
鳳凰の次に現れたキムジが
朝の顔を繕う傍らには
2匹の紛いウミガ ....
ああっ、そういえば昨日だったんだよね

意図的に忘れてた訳じゃないし
これって何なんだろうね

「どうしてなんだよ!」
面と向って尋ねられたとしたら何て答えるべきかな

えっとさあ…
 ....
仙川駅前商店街の貸ビルの屋上のベニヤ板囲いの中
2頭の双子のグレートデンは3×5メートルの矩形の空に向かって吠えている
5月下旬の暮れなずむ小豆色の空は日曜の買物を済ませた女達に優しく
薬局の店 ....
何もすることなく物体があることを理解しようとし続け、何も物体としてはそこには手にしないままだ。何らかの物体なのだとしては約束されているのだが、物体なのだと言うことのほかはまったく理解されていない。闇は .... お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ

ふたりとも
「あ」から
はじまる

あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて

いつのまにか
ついていたあだ名
 ....
真島正人さんの自由詩おすすめリスト(251)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
皮を剥く- howa自由詩3*10-3-16
コーヒー- 番田 自由詩110-3-14
ペンギンの光- 楽恵自由詩1410-3-13
乱視- 高梁サト ...自由詩13*10-3-11
蛇の夢- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-11
3・8- 唐草フウ自由詩4*10-3-11
真夜中のロンド- 高梁サト ...自由詩12*10-3-7
春風の画伯- みずまく ...自由詩810-3-6
重なった力の上を連続してゆく- 瑠王自由詩6*10-3-5
蛇つかい来たる- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-4
Babylon- 高梁サト ...自由詩9*10-3-3
spring_has_come- within自由詩7*10-2-28
二階の窓から曇る夜空を眺めている- kauz ...自由詩13*10-2-27
我が心のケンタッキー- salco自由詩3*10-2-25
ところの引き出しに仕舞われてしまったあなたに- ……とあ ...自由詩10*10-2-23
出迎え- 15フィ ...自由詩5*10-2-22
- ミツバチ自由詩6*10-2-21
真昼の流星- 唐草フウ自由詩13*10-2-21
Bibliotheke- 10010自由詩310-2-21
春告げの音- 朧月自由詩410-2-21
魚座の裏切り者の歌_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5*10-2-20
- 15フィ ...自由詩2*10-2-19
言霊使い- 鵜飼千代 ...自由詩16+*10-2-19
スコール- なまねこ自由詩310-2-19
水の調べ- みずまく ...自由詩610-2-18
胡桃- あおば自由詩3*10-2-18
りあるていなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-2-16
リムスキー・コルサコフのフレミング右手の法則- salco自由詩3+*10-2-16
言葉の世界論- 番田 自由詩110-2-16
あっちゅ- 鵜飼千代 ...自由詩16*10-2-15

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