朝のような
首すじだから
遠くから見つめている
階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか
自由と自由の間に
履物をそろえる
わたしを取り去った世界とは
ど ....
・国語
休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで
「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない
・算数
「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
今日は晴れたので
君と散歩に行く
君は摂氏三度
手をつなぐと
昨日よりもあたたかい
こうしてるうちにも
春が近づいている
なるべくそのことには触れないように
君の手を握 ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった
息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
スプーンの凹みがきんと冷えていて/くっついちゃった舌とバニラと
水銀の湧き上がる速度いつもより遅いの、ぜんぜん熱なんてない
「純正のクーベルチュール」を用います。失敗しては、買いに ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
{引用=あなたが本当に良い詩を書きたいと思うならば、それは、どれだけ苦労してでもやってみる価値があるはずだ。}
みなさん批評祭お疲れ様でした!!
宣言しておりま ....
稚児みたくみるみる泣いてすぐ笑うきょうもお空は赤くて青い
甘いのが商売なのよべっべつにあんたのためのいちごなんかじゃ
如何様に甘える猫もなぎ払いお前の布団にもぐる試練だ
....
現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
みなさんついてきてますか?テンション落とさず残り35個いきましょう。
016
野球やりに行こうぜ磯野 ....
どうも!ショートレビュー・サンデーをかいてる者です。
現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
新しくこのフォーラムにきた人のガイドになれればいいとおもいます。
....
江國香織の詩集『すみれの花の砂糖づけ』(新潮文庫)は、理論社刊の詩集『すみれの花の砂糖づけ』に12篇を増補した、全部で70篇ほどの詩集だ。
今回はこの詩集を、「つめたい」というひとつの言葉に着目 ....
いやな雰囲気で目覚めるのはよくあることで
なんとなく被害者めいた気分で体を持ち上げる
騒々しい光が 厚いカーテンを押し退けようと疼いている
ぼんやりとそれを見て
胸のした揺れる 赤い実に気付い ....
優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ....
以前、作家の佐藤亜紀さんが『ユリイカ』で、批評とは西瓜割りみたいなもんだよ、という趣旨のことをちらっと書いていて、なるほどうまいことを言うもんだなあ、と思わず膝をたたいたことがあります。引用してみ ....
ひどい色をした兎だ
毛の先まで汚れて
僕はそれを抱きかかえ
洗ってやった
「あっ」
と声を上げたのは僕さ
間違えていた
汚れていたわけじゃないんだ
それは最初から
薄汚れた色だった
....
言葉はひかりより
遅れてやってくるから
たぶんまだ
君は粒子で
かすかな時間差の中に
小さく膨らんだり
縮んだりしているんだろう
空は淡く
まだ少し痛いから
僕は水辺にいて
円 ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた
叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
空のうえは宇宙でしょうか
ぼくには空のしたしかありません
あらゆる哀しみと同苦したいのです
空のうえなどいらないから
あらゆる哀しみと同苦したいのです
天国なんかありません
地獄なんかも ....
+
花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた
+
花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
はるかにはるかにむかし
誰かがひとみを伏せることをやめた
それから今までずっと
空は空
何百億のあこがれを吸い込んでなお
変わらないのか
ぼくらが自由になれないのは
ぢめんに足のうら ....
お母さんのこと嫌いなの?
携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた
母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う
9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
中に溜まった水をあけてしまい
(それはそろそろ腐ってしまいそうだったから)
地面をひたひたにしてわたしは
(時々粘っては私の背筋を凍らせるのだけど)
足先でかき混ぜた泥を拭っては
(きっとあ ....
「生まれ変わったら
元気な体で生まれるからね」
あなたは最後の最後までそんなことを言って
私の心を最後まで離さないようにする
私はきっとあなたが死んでも
毎日のように病院に通いつ ....
{引用=
(She was once here. So was I.)
}
あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う
あなたはせんさ ....
何年か待てば
私の細胞はすべて新しくなる
そうしたらこの
君についての記憶も新しくなるのかしら
心臓の一部の細胞だけは
生まれてから死ぬまで
一度もあたらしくなることなんてないらしい
....
気球が一つ空に浮かんで
青と緑と茶色のまだら
金魚鉢に浮かぶ藻と餌の粒みたいに
風に流れていた
赤い雨が降ってきた
金魚が空から降るような空模様だった
気球は塗り上げられ、今にも破裂 ....
ぼくはもう
君の
なんでも
ない
なにか
遠い思い出
虹色
なみだ
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる
どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
....
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている
子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ....
あぐりさんのおすすめリスト
(193)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
首すじ
-
昼寝ヒル ...
自由詩
13
10-2-9
教、育
-
吉田ぐん ...
短歌
37
10-2-9
雪だるま
-
小川 葉
自由詩
5
10-2-8
息_してる
-
朧月
自由詩
10
10-2-8
風に舞う雪を見ている
-
ことこ
短歌
12*
10-2-3
((いちご)のつぶつぶ。)革命
-
夏嶋 真 ...
自由詩
30*
10-2-2
受賞者発表(1)
-
相田 九 ...
散文(批評 ...
6+*
10-1-19
Re:_先___日_は
-
あすくれ ...
短歌
6*
10-1-15
【批評祭参加作品】_現代詩フォーラム50選_(2)
-
露崎
散文(批評 ...
9
10-1-13
【批評祭参加作品】_現代詩フォーラム50選_(1)
-
露崎
散文(批評 ...
8*
10-1-13
【批評祭参加作品】つめたくひかる、1—江國香織『すみれの花の ...
-
ことこ
散文(批評 ...
7*
10-1-11
赤の缶詰
-
杠いうれ
自由詩
1
10-1-10
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)
-
古月
散文(批評 ...
18+*
10-1-10
【批評祭参加作品】西瓜割りを見物する人の群れ(詩における批評 ...
-
角田寿星
散文(批評 ...
10*
10-1-9
僕の魂は劣化している
-
真島正人
自由詩
6*
10-1-6
鳥の石
-
佐野権太
自由詩
14*
10-1-6
四人家族のマネキン
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
25
10-1-3
空のうえなどいらないから
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
10-1-2
連詩「四季」_竹中えん_夏嶋真子
-
夏嶋 真 ...
自由詩
28
09-12-26
そらごと
-
蠍星
自由詩
4*
09-12-26
知りすぎたひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
09-12-22
空を飛ぶ宿題
-
佐野権太
自由詩
30*
09-12-19
オートリバース
-
ジャイコ
自由詩
4*
09-12-15
おいかけっこ
-
なかがわ ...
自由詩
2
09-12-13
クロマティック・ラヴ・アフェア(ガーベラの花束を手に立ち尽く ...
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
7
09-12-6
プラスティックメモリー
-
ジャイコ
自由詩
4
09-11-24
散恋休
-
木屋 亞 ...
自由詩
4*
09-11-22
遠い思い出
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ふくだわ ...
短歌
1
09-11-12
水槽
-
もも う ...
自由詩
42*
09-11-6
初雪
-
たもつ
自由詩
24
09-11-5
1
2
3
4
5
6
7