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衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
(春)
伝線したストッキング、国語辞書、スケッチブック、埃、先のまるまった鉛筆、花柄の布団カバー、キオスク、アルミフォイル、たまごサンド、青い軽自動車、浴室のタイル、制服、文房具屋、バス停、スー ....
・国語
休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで
「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない
・算数
「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
制服の胸で何かを育ててる紺の靴下はいた娘ら
文庫本読んでる君の眼の中に寄せては返す海が見える日
昼下がりだらりと畳でねむってるわたしだんだん蛇になってく
そこだけが青 ....
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どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの
ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
・
空が脱脂粉乳のように
薄く万遍なく引き延ばされてしろい日
うすぐらい部屋のなかで洗濯機を回している
色とりどりの洋服は不要になった皮膚のように
集められ濡らされ浮かんだり沈んだりし
渦 ....
「林檎ってちょっと女に似てるから歯を立てるときぞくっとするね。」
夕暮れに秋刀魚さばいてみるのですふと血が見たくなりましたので
夜遅い夫の帰りを待ちながら深く深く爪を切るわたし
....
・
机を彫刻刀で切り付けて
切れ目をひとつ作って指で開くと
そこに海が広がっているときがある
授業中やお昼休みの間はつま先から飛び込んで
そこでじっとしていた
息ができないという点では ....
あぐりさんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
家事をするけだもの
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吉田ぐん ...
自由詩
21+
10-5-24
季節ごとに近しくなるものもの
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吉田ぐん ...
自由詩
8
10-5-21
教、育
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吉田ぐん ...
短歌
37
10-2-9
日日夜夜
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吉田ぐん ...
短歌
12
09-10-30
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる
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吉田ぐん ...
自由詩
53+*
09-10-2
セプティエンブレ
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吉田ぐん ...
自由詩
14
09-9-29
結婚してよかった、とか言ったことない
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吉田ぐん ...
短歌
22
09-9-14
学校と女子と男子
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吉田ぐん ...
自由詩
16
08-7-28
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