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誰も知らない そんな夜、


少女のぽっちり開いたくちから一羽の蝶が
それはすみれいろの 夢見るひとのうすい涙のような
蝶が飛んでいった 音もなく


(恍惚めいた ひみつの儀式)
 ....
青いってくちにして街は海になる花びら泳ぐ彼方の岸を


まぶた濡らす緑雨は君に降りやまず海の果てに飛ぶ鳥を探す日


永遠に待ちぼうけです目を閉じて探して君の赤い夕焼け


いくたび ....
 (雪降る時間 あのひとの指がきらりとひかる、
  わたしはくもりガラスの向こう側で)


あのひとを思うと 白い雪が降って、
わたしの肩にも髪にも舞い落ちる
そしてわたしは あのひとで ....
君は舟でわたしの岸に逢いにくる瞳のおくの蒼いみずうみ


思いだけが{ルビ水脈=みお}引いてゆく水の上恋すればただ紅葉はあかく


言葉さえさらわれてゆく風の街耳から耳へささやかれつつ
 ....
小林螢太さんの石瀬琳々さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜毎の蝶- 石瀬琳々自由詩15*17-1-25
飛ぶ鳥を探す日- 石瀬琳々短歌14*16-11-21
手のひらの花、そしてあのひとの雪- 石瀬琳々自由詩9*14-1-22
岸辺にて- 石瀬琳々短歌4*13-12-12

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