さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った
おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
トモダチが欲しい
コイビトが欲しい
カゾクが欲しい
アシナガオジサンが欲しい
ヒトが欲しい
すべてが欲しい
いや、すべてはいらない
アナタが欲しい
アナタノココロが欲しい
ア ....
ある暑い夏の日の午後だった
座って化粧をしている君を見てた
寝たまんまのふりをして
僕はただ眺めてた
テレビドラマにはならない
つまらない結末
何の展開にもつながらない
どうしようも ....
そこを曲がると、雨が降る
ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく
それは遠い昔のこと
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている
誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ....
猫のようなKといると
ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
とても平叙文ではいられなかった
煎じつめれば
煎じつめなくても
Kは妻で
Kは猫だっ ....
午後 4時44分
見上げると
東の高く
薄い青空に
少し欠けた
白い月が
浮かんでいた
立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた
たまっていた
所用 ....
道路も屋根も電信柱も
みんな銀色に覆われてる
子供たちは喜び
雪合戦をしている
君と過ごした冬は
寒いけど暖かかった
今年は一人で子供たちの
歓声を聞いて ....
ひどく清々しいわ
この青い青い空を蹴り飛ばしたいぐらい
ねぇ、聞こえている?
赤い赤い花が似合うって言ってくれたわね
私の嫌いな、赤
貴方が残す、赤
愛しさと憎しみの色だとでも ....
110218
汐留、駒形、八丁掘、伝法院と
歩き回ったよ日和見感染警戒しながら
風も吹かない黄昏れ時に発熱
つんとすました日和下駄
消石灰が位階 ....
どんよりとした空
気分が優れない
早くワイパックスを飲んで
寝てしまいたいけれど
まだ仕事中なのでそれも叶わない
無個性なビルに囲まれた
谷川のような道を
僕の乗る営業車が
押し流 ....
ここのアカウントを貰って、再び書き始めたとき、過去作は絶対に投稿しないと心に決めていました。けれども、ある話をするために自分が10代のときに書いた詩を再投稿することにしました。ただ、自由詩として投稿 ....
サーフィンしてると
めのまえの水しぶきエンジンみたいや
波よりもはやく
はやくはやくパドリングせな
波にはのられへん
波にのれたらめのまえに水しぶき
めのまえの水し ....
逆立ちする樹は
王子の星を三本で覆い尽くし
そのうち星は崩壊
逆立ちする樹は
なぜか地球の一角に
サンテグジュペリの祖国の支配
沢山の奇跡の巨大な島
地上の奇観 バオバブの森
漂流 ....
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる
「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
ここには、街灯はないのだから…」
「月明かりね。風音が変わった ....
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
....
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
地図上の大部分はおだやかな晴れ
真ん中に私のこどもが立っている
雪が降って嬉しい、と言う
もやしを育てる
かびくさいキッチンは粘土のようにつめたい
つまり
息はしていなかったとおもう
....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
竹内芳郎著「文化の理論のために(岩波書店、1981)」は、マクルーハンの「機械の花嫁」を読んだときに覚えた興奮以上のものを僕に与えてくれた。
しかし彼の唱える「カオスとコスモスの弁証法」は単なる ....
自分の勘のよさにいらいらする
人と話すのがいやんなる
窓から雲を見る
布団の中に入る
このままいってしまおうか
お母さんの編んでくれたマフラーを触る
視界がにじむ
....
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい
足に合わない靴だったのかな
駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
ブラックサンダーを買った
丁度予鈴が鳴る時間だ、と
デジタルはぶっきらぼうに言い放つ
運悪く遮断機が寝そべる
そういえば、彼は息災に過ごしているだろうか
雑音の迫るなか髪をといた
....
魂も 涙と一緒に溢れ出て ワタシが消えてしまえばいいのに
歴代の別れの傷が開ききる 最後の恋が散ったサヨナラ
胸刺して ココロが消えるわけじゃない
えぐり取っても 残る哀しみ
....
十二のときに好きだった音楽の
一節さえも思い出せないのはなぜだろう
おしながされていく
おしながされていって
ついにはどこか 音楽のように 弾けて
オーディオの音がひどく頼りない
....
粉雪を一匙 タールの海へ
雪は 己の向かう海の混沌に慄き
黒き水は 己に映る雪の清純に恥じ
互いが互いを避けようと 狭い箱の中を廻る
そして 目の前の丸鏡を見て気付く
雪は ....
木はすごいよ
雨にぬれても生きている
腐らない
生きているから腐らない
木はひとりぼっちで立っている
鳥が安心してとまっている
木は鳥に安心している
いのちとはなんだろう
いのちには ....
私にとってあなたは特別な存在
その雄大さ故に私達を翻弄する
あなたの巨大さで世界を見ると
私なんて砂の一粒とも同等だろう
そういえば
火星にあなたが居た痕跡があると聞いた
本当なの?
....
いたい
いたい いたい
もういたみの実がたわわになっています
空から空へ
いたみの種子が舞いました
みな 平等に いたむのです
いきたい と
「夜の牙」なら知っている、
石原裕次郎や浅丘ルリ子の出てくる
日活アクション映画なのだけれど
否。ちがう、夜と牙とは別々だ
某日。夜さんは牙さんに
桃のような柔らかなお尻をガブっと噛まれ ....
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