空が
きれーやなーと思いながら
タバコに火を着ける
14時
誰もいない公園と
ペットボトルのコーヒー牛乳
風の冷たさを予想せずに着た
半袖から出る腕がちょっと冷たかった


はたして水は出た。
う ....
著者二十代で刊行した第一詩集から第七詩集まで、
半世紀に渡る鋭利な感性の詩編とエッセイからなる一冊である。
この凝縮した水野ひかる氏の世界は、
幾重に年月を経ようとも衰えない「女性力」を感じる。 ....
詩と現代詩、あと死をなめてかかっておりました。

一字一句どころか、間、音、すべてが毛細血管のように緻密に構築されていたものだったのですね。

言葉をとりあえずつなげば詩になると思っていたおれ ....
閉じたまぶたの裏側
流行のカフェ
野球場
交差点
カーテンを開けて見た窓枠の景色
ピースサインの谷間

病院の待合室
えこなはいつも、私を待ち伏せるかの様にそこにいた

えこなはそ ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....

空が脱脂粉乳のように
薄く万遍なく引き延ばされてしろい日
うすぐらい部屋のなかで洗濯機を回している
色とりどりの洋服は不要になった皮膚のように
集められ濡らされ浮かんだり沈んだりし
渦 ....
箪笥と押入れと
鏡台のある部屋で
白髪の老人と決闘した
剣の腕ではかなわないので
ヘアスプレーとオーデコロンを吹きかけ
鏡台の椅子を投げつけた


長い廊下 ....
感性は年齢に捕われない。あくまでも自由だ。そんな当たり前のことを
あらためて認識させられる、そんな印象を持った。
あとがきには「八十四回目の春を迎えて」と記されている。勿論、高齢
に達っしている ....
世界中のお偉いさんが集まって
金の話してた時の事を書こうとしてやめた
別に誰もデモ隊の言いたかった事も知らないし
知ったってどうせ大した事言ってないんだし
結局は彼らも資本主義があったから生き ....
空はどこまで
ってきく君の
求めている答えは
わかっていた
あのとき
君の肩は細くて

花びらを
青い水に散らして
一文字ずつ撹拌する
結実してしまうものが
何もないように

 ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
遠くに

忘れてきたものが
ある気がするんだ

はかなくて
美しいもの

でも
切なくて

思いだせない僕は

夕陽をみて
すこし泣いた
 
 
部屋にハンカチが落ちていた
ふとした拍子、の形のままに
それから
洗面所で好んでよくうがいをし
何本かの正確ではない平行線を引き
人が衰えていく様子を眺め
時に貧しい正義を振り ....
砂浜で

きみとぼくは
ふたりで座っている

ぼく以外のひとを想ってるきみと

きみのことしか考えられないぼくと

夕焼けは
残酷に
こころの隅々まで
照らし出す

あの夕焼け、きれいだねって

それ ....
第三次世界大戦の最中に生まれました。名前と性別はありませんが血液型はB型だと聞いております。真偽は定かではありません。小さい頃に飼っていたパパとママとイモウトという名前の生き物(なんという種類だっ .... 草の根元
ひとつかみの声
闇を分ける
指先の青


饐えた氷のにおいがする
ほころび 川岸
小さな小さな穴のむこうに
穴と同じ世界がまたたく


したた ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
 ページをめくると、150にも及ぶ短編が並んだ入り口に立たされる。
題名はなく整然と数字が打たれた下に展開される世界は、まるでエッシャーの騙し絵に迷いこんだようだ。

5 女の正体が実は額縁で/ ....
いつかは投稿しようと思っていたテーマなのですが、なかなかまとまらないので試論ということでとりあえず投稿します。

現代詩批判から

 文学は読者無しには成立しませんが、その文学を愛する読者は近 ....
金曜ロードショーや
日曜洋画劇場で
「教育にいい」ような映画を
放映する日は
子どもはコーヒー牛乳を飲んで
映画が終るまで
観てもいいことになっていた
たとえば「ローマの休日」や
 ....
『顔を売れ』というアドバイスは、セールスなら一度は耳にしたことがあるだろう
『顔を売れ』とは、『人間性を売れ』ということだともよく聞く

では、『人間性を売れ』とはどういうことなのだろう

 ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。



「サバンナに広がるベッドには、 ....
 おい イタル/オイタルさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=187756

 わたしも今年で22歳になった。小学生のころはどうしても買えなかったア ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴びる
それでも歩いてしまうのは
世界の秘密が知りたいから

ふらふらと歩く私を叱責するものはも ....
戦争を捉える方法
 −奥主 榮詩集『日本はいま戦争をしている』−

 戦争を詩の題材にすることは難しい。昨年秋の神戸の現代詩ゼミでも、瀬尾
育生が以前に佐々木幹郎から「なんで戦争詩になんか行っ ....
 君から電話が来なくて重要なロックバンドが生まれる/餅ヴィシャスさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=23847

 カッコよすぎ!しびれま ....
夏の夕風が さやかに 
吹きぬけるような 
誰にも優しい きみだから 

生きる重さを手に さげて
心をいためて ばかりいる
会えないときは、なおさらに
名もない星のような 孤独や寂 ....
 私はたくさんのものに恵まれている
 収入は同年代の女性の3倍
 たまたま入った会社でも使えると思われている
 恋愛には事欠かず
 一生大切にする左手のリングも手に入れた。

 そういう女 ....
誰もが言葉を失っているのだ
失ってはいけないのだが いったい何をするのだ
アイスクリームを食べた誰もが 言葉を失っているのだ

何をしているのだ 消しゴムだ
手など入れようともしているよ
 ....
その年の
6月22日のこと
人知れず
ひとつの流星が砂漠の真ん中に
落ちた
その流星の息を飲んで
二人の子供が日の本の国に生まれた
ひとりは女の子で
後に有名な小説家になり
ひとりは ....
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