日曜日の
  台所
  きみは皿を洗う
  その手はぼくから見えない
  春の水はきっと
  未だつめたいだろう



  形のないものは
  流れる
  痛いほどの ....
わかちあう わたしは
みんな わたしたち

花をわかち
春をわかつ

街をわかち
ふるさとをわかつ

笑い声をわかち
淋しさをわかつ

本をわかち
音楽をわかつ ....
八重桜愛で
歩くスーツの肩寂し
早く帰って ビールのみたし
  「かいかん」 作 えんぴつくん


  削られて  キモチいい
  削られると キモチいい
  刃物で削られて
  ボクは 鋭利になっていくね
  もっと ....
キリンのキリコさんは一年生

新学期の係ぎめ
だれよりも遠くまで見わたせるので
背の高いキリコさんは
学級委員になりました


大好きなカモシカくんは
うさぎさんと保健 ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
ぬぎすてる
春の衣の
きらきらり
ひかり散らすを
むねに刻んで
窓辺に

憂いて、待ちほうけ


きらめく川面に舞い散る
記憶の花弁



流れ、流れて
彼の國までと



届けておくれ

恋慕情
ぼくのこころがたまごだとして
それをてのひらにのせているとする、


割れないように
慎重に
きいろのなかみを
落とさないように
やさしく
やさしく

{引用=―― やさ ....
空を見上げたら
桜が大勢で笑ってた
太陽も嬉しそう

悩み事今日は忘れて
草の上に寝転がる私を
あたたかい風が
パステルカラーへ連れていく

ありがとう

私は還らない

桜 ....
背中を伸ばして
きちんと行儀よく
すっ、と並びます

風と季節の間に
小首をちょっとかしげながら
すっ、と顔を覗かせます

たくさんのしあわせを
全身で吸い込んで
すっ、と頬を染めます

すっ、と邪魔 ....
遠くまで続く
薄紅色のアーチ

やわらかな風
さくら舞い散って

ぼくは走り出す

トンネルの向こうに
キミがいる気がして
待っててくれる気がして

全力で、
走って
走って
 笑いあう声が響く空がある
 側を歩く友がいた
 一瞬でもそう感じたのは紛れもなく
 君の中に君を見たから
 僕の中に君を見たから
 覚えておくよ
 君の名をずっと
君の名を間違える人も居るのだと初めて知る月曜の朝


永遠は在るかもしれないと少しだけ信じそうな火曜日の昼


週末の約束さえも複雑な迷路に落とした水曜の夜


明日が来て世界は ....
くるくるとみぎへひだりへみをまかせあたしは踊るワルツのリズム


君の肩。
そっともたれて揺れている。
過ぎてく時間に任せるままに。







からからにほてった肌が気持 ....
風わたる
アスファルトの上
揺れている
たった一輪
たんぽぽの花
旅の途中 急に左足の付け根が痛んだ

引きずるように
そおっとしか歩けない

母のことを想った

74の母は 50代から
股関節痛に耐えている

こんなひどい痛みだった ....
最寄りの駅はすぐそこだけれど

このままもう少しだけ君と

たわいもない話をしながら歩いていたい

それで君の乗る電車が発車してしまえば

もう少しだけ長く一緒に居られるから

そ ....
 目が覚めたらもう八時。寝坊しちゃった、やっばー。
 急いで歯磨いて、顔洗って、着替えて、髪の毛梳かしながら、行ってきまーす。
「あら、朝ご飯いらないの?」
「いらなーい、もうそんな時間無いし、 ....
出会うとは

一瞬のことのようで

奇跡のことのようで

もっともつれたもののようで

すぐに風化してしまいそうで

さくらが銀河のようだ

あちこちにピンクの小宇宙

こ ....
今日が
終わるまえに
あなたに
会えたなら

巡りあったのは
私の運命

遠く遠く
離れているのは
私の宿命

そばにいて

そう言ってもらえたなら

すぐにでも
会いにいくのに

電車を
乗り継いで ....
何の為に生きて
何の為に死ぬか
分からないまま
死んでゆく

一万年後には
誰も私の事を知らない
一億年後には
人類は存在しない。

宇宙から見たら
人間なんて
砂粒にも満たな ....
今日は父の誕生日。

父と母が出逢って
私が産まれた。
それが私の原点。

まだ生きている。
それが私の宿命。
きみのこと すきっていえるよ うそでなら


ぼくはまだ さびしいきもち くっついて
はなれられずに ないているよる


エイプリルフールはさっき おわったけど
ぼくはいまごろ ....
宇都宮へ行くときも
帰るときも
今日は晴れていたから
ボーっと運転していた
ラジオの
ショートストーリーを聴きながら
頭の中で場面を想像して
そんなことさえ
じゃまされずに済むひとり
 ....
急に入院してしまった昔の恋人に頼まれて、花見をしていた奥多摩から病室へとかけつけた。携帯電話の充電器が欲しいのと、家の荷物を明日届けて欲しいので鍵を預かって欲しいということだったが、本当は誰か .... ありがとう。

ありがとう。

今年も咲いてくれて。

ありがとう。
もし僕がこの恋の気持ちならリンゴのように赤くなりたい


ミツバチに運ばれるようなこの恋はあなたのトコロへ届くのかしら


バラは多分ただただ赤くなりたくて青くなんかはなりたく ....
信頼は財産だ
黙っていても
信じてくれる。
助けてくれる。

涙は川に流れ
貴方は図太くなった。
不純になると
強くなる。

ガラス細工を
壊さないで
鋼鉄には
なれないから ....
「好き」だとかちっさく砕いて捨てたからちっさく砕いて捨てたのだから

「好き」だとかすっと呟けるくらいな人できみがいてくれたらいいのに

「好き」だとかお前何様? 今更のプロポーズくらいちゃん ....
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