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夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま

くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける

傾い ....
なにも出来ない事をしっている
だから少し
悲しいのだ
そこに居ない自分
そこに伝わらない言葉
私の中で膨らみ始めた小さな声は
ほらすぐ
そのままで消えてしまった
小さな泡の様に渦巻きな ....
世界中に散らばる玉を七つ集めて
年末 コメ兵か大黒屋に持ち込みたい
顔面にモザイクをかけられた私が
店員を相手に交渉をする様が
夕方の情報番組で特集されたなら
HDDレコーダーに15時間録画 ....
あなたがそばにいるだけで
まわりが海に変わる
ほんの少しだけ夜のような
ほんの少しだけミステリアスな海
このまま小さな魚になって
あなたのまわりを漂っていたい


あなたは私の梢を揺ら ....
━聞いてな━

なあなあなあ、あんたほんまにうちのこと好きなん?
どうせまた騙されてるんやないのって、お母ちゃんは笑うねん
けどな、うちはあんたのこと
なんでか知らんけど、信じら ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に               ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた                  ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
東京タワーに陽が刺さる時分に煌々と輝く
窓から漏れる明かり 色とりどりの街灯 魅惑のネオン
徹底的に破壊的に光の砲撃は闇に報復する
茜色の夕雲はつかの間の闇の扉であった
それは遠い遠い昔話
 ....
自由の翼が手に
入ったとしても
額縁の絵の中を
飛ぶことぐらい
しかできないし

お洒落な足かせ
をガチャガチャ
いわせながら記
号でお喋りして
いたほうが楽し
いかもしれな ....
車道を行く
ひたすら行く
迎えは居ないが
歩く、ただただ道程をたどって

後頭部からカット・インしてくる
車両の音
踏み切りのベル
仕事帰りの会社員の独り言

二階から自販機に家族 ....
{引用=彷徨うお前のたましいからもしも右手が差し出されるのならば、}

泣いたり笑ったり
他愛無い言葉を交わしたり
時に交わってみたり
逆立ちしてみたり
泣いたり
笑った(ふり)を
し ....
生まれる前の僕は壁に囲まれていた
生まれると同時に天井で蓋をされ
それからここはただの暗闇
立方体の箱で僕を飼いながら
肉体は日々の中で生存し続けた

目は目として、耳は耳として、口は口と ....
新しい季節へと
かわっていくなにか
さがすように風を嗅ぐ
子犬になれそう

  正しいとかまちがい
  とかはしらない
  模造できないほんとうを
  さがすように風を嗅ぐ
  そん ....
何故かあのひともそうだった


年上の素敵な奥様がいて
それなりに幸せな家庭を築いていた
そしてそんな男の軽い浮気心に惚れてしまう女がひとり

初めて出逢ったのは真冬に逆戻りしたような夜 ....
夏になると 春色づいてた花は散り
青々と茂る緑の木に変わる
木は二本 三本と増えていって
林になる
林がたくさん集まるといつの間にか
森になる
コンクリートの社会に住む現代人は ....
眠っているうちにどこかで何かが季節のトリガーに指をそえ
明確な透明さでもって入れかわっていく空気 大気
凍てついた日々はよくしたもので
人々には何かと集う理由があり
入り組んでいる関係と熱気が ....
ヒガンバナが咲いていたのを覚えていますか
赤い花
夏の終わりを縁取り
秋には倒れ
文字通り倒れ
それから細い葉をあおあおと
そこに広げていたのもご存知でしょうか

やがて季節は冬を迎え ....
水玉模様の細い首輪を嵌めた
羊みたいな純白の犬を従えて
リードを手に黒縁のレイバンが座る、
ゆらゆらと木漏れ日の蠢くベンチ

――お姉ちゃん、犬が好きか?

ああ、こいつビンゴっていう名 ....
私たちはいつも
ささやかなものを守ろうとして消えていく
それが私たちであって
それ以外の私たちはいない

私たちは確かに
生きていないまま生きなければならなくて
そして躓いたまま死ん ....
波打ち際の流木に
白いワンピースの後姿

沖に向かって風が吹いたとき
彼女の瞳は
黒曜石のように輝き始める

白のスカートを翻して海を渡り
愛した故郷の港や島影が遠くなると
こ ....
幸せになりなさい
私の分まで幸せになりなさい
こんなところに君はいてはいけない
こんな暗闇の中に君はいてはいけない
私は放っておいてはやく行って
光射す眩しい世界へ

私はここから出れな ....
音符が遊ぶようにして電線をくぐり
時折、絡まってはファルセットになる
美しく奏でるための


言葉たちは、そうしていつも
行き先を探していて
夜、は手招きをはじめる
屋根、そのオクター ....
世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる



根を、そこここに生やしては 日々 ....
 
朝おきると
窓の外
雪がふっている

ふとわたしは
ゆきちゃんのことを思い出す
歯を磨いてるときも
窓の外を見て

ゆきちゃんが
ふっている
と呟く

ゆきちゃんってだ ....
むら雲の輪郭を
指でなぞれば
切りすぎた爪のあいだにも
入り込む冷気
雪のうえに取り残された
林檎のかおりは
まだ風のなかに漂って
わたしを追い立てる
明らんできた外界の
塀のうえに ....
コンタクトとあるく

壁、街灯、空、あと、電柱

顔のないものにさえ
こんなにも融和を拒まれていることなど
とくに知る必要はなかった
だけど毎日確かめないと歩けない

これがないと私 ....
東から西へ
クリークのような商店街の上を
滑空する

コンビニの角を南に曲って
コソコソとパチンコ屋へ向かう
八百屋の若旦那を左目で見ながら

西から北へ
生易しい北風を切り裂く ....
睦びあう二人は
strangler trees
だけど
脆いものを抱きしめすぎてはけない

星飛沫
ふぃっしゅふらいっしゅ
静かに着陸しよう

集言灯かざして
有管鰾魚類すなどる
 ....
◆君はあの狼の群れを見たかい?月が僕にささやいた。
君はあの岬の向こうの羊番だろう?私は知っているよ。
月は何か人違いをしていた。僕はあの岬の上の墓守だった。
月は何か嬉しいようにささやいた。僕 ....
出会いを点にして
ブックに落としたら
模様ができるくらい
数になった

すれちがいを
修正したくて
その点どうしを指でつなげた

寂しいとおもい
落とした点は
透けているので
 ....
しあわせ
ひとりひとりが
みんなでいっしょ

声は要らない
心地よい融合感
向かい合った頬の
熱く桃色に発光する
その点滅を伝える
ひとまわりの回路が
黒々とした睫から始まる

 ....
《81》柴田望さんの自由詩おすすめリスト(606)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
貝殻のボタン- ふるる自由詩27*09-2-18
僕らの。- プル式自由詩9*09-2-17
願望D- セガール ...自由詩309-2-17
イマジネーション- 未有花自由詩25*09-2-17
れとろな女。- 遊佐自由詩8*09-2-17
満足厳禁- 大村 浩 ...自由詩28*09-2-16
light_the_light- 紫音自由詩5*09-2-16
枠枠- nonya自由詩11*09-2-16
ハイウェイを走る- aidanico自由詩6*09-2-16
sonorité- aidanico自由詩709-2-16
light_the_light- 木屋 亞 ...自由詩2*09-2-16
ライカ・シンドローム- たりぽん ...自由詩14*09-2-16
螺旋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*09-2-15
桜の森- 瀬田行生自由詩709-2-15
夜明け氷- フミタケ自由詩6*09-2-15
春一番と彼岸花- 小池房枝自由詩609-2-12
温み- atsuchan69自由詩12*09-2-10
Davidへの伝言- いとう自由詩3*09-2-9
滑走- 楽恵自由詩13*09-2-9
偽善じゃない、真実- 緋月 衣 ...自由詩11*09-2-7
美しい夜- さくら自由詩22*09-2-6
未完の、ソネット_「春」- 望月 ゆ ...自由詩22*09-2-4
雪ちゃん- 小川 葉自由詩3*09-2-1
(無題)- キキ自由詩709-2-1
コンタクトとあるく- 因子自由詩209-1-31
鳥瞰図- nonya自由詩23+*09-1-31
88鍵のためのエチュード/天水の底- 海里自由詩109-1-30
陽気なポルカ- k.ジロウ自由詩309-1-30
点描- 唐草フウ自由詩4*09-1-30
angelic- 氷魚自由詩1*09-1-30

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