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昨夜、遺伝子と数回にわたって交合したけれど
最後まで、ぼくが触れたのは
ぼく自身の器官だけであったので、
結局のところ どんな言葉でも形容できない



感性や知性を、すべて破壊したい
 ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる



根を、そこここに生やしては 日々 ....
まだ名づけられていない、
連続する瞬間で構成された時間を
拾い集めつづけても 
綴じるためのすべを、忘れてしまった



わたしたちは、かわるがわるに
世界を四角く切り取ったり
はが ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない

誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる


     *


夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
《81》柴田望さんの望月 ゆきさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
未完の、ソネット_「残響」- 望月 ゆ ...自由詩20*09-3-14
リ/バース- 望月 ゆ ...自由詩31*09-2-25
未完の、ソネット_「春」- 望月 ゆ ...自由詩23*09-2-4
未完の、ソネット_「遺」- 望月 ゆ ...自由詩17*09-1-29
運針の、記憶- 望月 ゆ ...自由詩42*08-7-28
水の空席- 望月 ゆ ...自由詩49*08-5-13

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