雨降りお使い
朧月

雨の日の傘 最近は黒が多い気がするが
むしろささない人の群れの中
溶け込んでいるか不安な私

濡れて歩く自信がないので
傘さして 肩をすくめて歩きます
ななめに顔を隠しながら
午後まで続く雨は冷たい

今朝バスは 
登校予定の学生を
見過ごし通過していった

顔をみあわす学生の
笑顔と不安な瞳 みて
心配になりました 

遅刻するよ

雨のお使い
たかが局がまだ遠い

水溜りよけて はまって私の足は
濡れた分だけ余計な悩みを
流せるのならいいけれど

そういえば今朝の学生は
と思い出させるバス停にさしかかり
雨は その頃から降っていると想ふ



自由詩 雨降りお使い Copyright 朧月 2010-04-27 16:55:25
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