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雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雲の上は晴天だ
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
いま世界のどこに雨雲はあるのだ
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨 ....
朝まだき
まだなにも始まっていない線路
秋の蝶がひかれている
体調はもうひとつ タバコの吸いすぎで
気管支が痛い
きょうはどんないちにちになるのだろう
みそはぎ ....
誰かが誰かを思っている
誰かが誰かを思っている
という幻想を持って
生きてる
誰かはいつも誰かであって
誰かが会いにや ....
きょうはぼくの誕生日
62歳になった 年齢はワープする
きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
高度10,000メートルの上空から
私は見ていた
窓際の席で
北極海を
アンカレッジから飛び出して
ベルギーまで北極海を眼下にながめつづけた
....
ミトコンドリアには
ひとつのゆめがある
八月の鯨、ではないけれど
鯨を待って体内に潜り込み
激しい呼吸の赤い酵素を
たくさん送り込んでやることだ ....
ポンポンポン ポンポンポン
焼玉機関の小型漁船が
港をでてゆく
蒼い空だ
ポンポンポンポンポンポン
まるでピクニックのよう ....
枯れ枝に烏の止まりけり秋の暮れ
とまってしまった歳月 芭蕉のように
暮れることもできないで バスの明かりに
たちどまる ポランスキーよ
湖に水没したナチスの ....
{ルビ蝸牛=かたつむり}のような疲れが
雨のななかを
這って行く
葉裏ではいましも
一滴の雫が水没しようとしている
ニュートリノがふるなかで
....
野に、球
と書いたのは清水哲男だったかわすれたが、
日本シリーズもたけなわで、
今日はいよいよ第七戦、西武が勝っても、
中日が勝ってもちっともおもしろくな ....
いそしぎの浜で
ぼくは三輪バギーをあやつりながら
海風を浴びている
砂の轍をつくってゆくのは
自分自身だ
はげしくジャンプするが
腰を浮か ....
獅子唐を収穫した
裏山の畑で
猿が荒らしに来る
ちいさな田畑
青い実が籠に
入れられ
赤い鋏が収納された
斜面を下る娘たち
ススキの穂 ....
葛飾北斎
の
雨にうたれて
(今年の秋桜は美しかった
豪雨の
中を
歩いてきた
江戸時代にはまだ
ニホン狼はいたとおもうが
獣の匂い ....
なぜこだわるのだろう
バスのなかからみるきょうのゆうやけ
いつまでぼくは短歌的抒情にこだわるのだろう
ゆうやけているぼくの人生
あの色はなんという色だろう ....
潅木の茂みから飛び立つ鳥たち
夜明けはちかいか
失速している改悛の闇から
流れ出る泉の清らかさ
海岸線ははるかかなたの松林のむこう
潮騒も聞こえない
....
うれしかった
知床のかなたから
たより ....
怖かった
(殴られることが
なんにんもの教師が
(殴られた
誰が殴られても不思議はなかった
荒れていた
荒れ狂っていた
教育なんてもんじゃな ....
燃えてしまった本棚
夏の初めに
私は火事を出した
寝タバコの根が
羽毛布団におちたのだった
それは現場検証で
消防署員の説明で聞いた話なのだが
ぼくの布団の片隅は
真 ....
恋人よ*
そばにいてーー
ストーブに火をつける
あったかいなあ
もうなにもいらない
新宿副都心高層ビルも柘榴も新聞も/
....
悲しき熱帯
エフリマコ
電線がうつくしいゆうぐれ
バス停には女子大生の列が
ミシンとコウモリ傘のようにできている
みんなちがってみんないい*顔をして
....
やみが白んだ
きょうも夜明けの3時過ぎから起きている
もう2時間がたったのだ
トイレで小鳥のさえずりを耳にした
やがてはかれも空から堕ちるときがくるのだ
それまでの ....
あかい傘さして
お風呂にはいる
もみじのようにみどりのお湯が
まっかにそまる
ゆうやけでもないのに
雨漏りがしているわけではない
酔狂でしているわけで ....
夜明けはちかい
けさは3時から起きて
調べものをしている
ほんとうはきょう
水曜日はぼくの公休日なのだが
うちあわせがあって午前中だけでも
でてくれといわれたの ....
ぼくはあなたと
落ち葉をひろいに
坂を上った
あなたは若い作業療法士
そうしてぼくは
モン・ベルのTシャツとジーパン姿の
ピーターパン
猿 ....
十月はたそがれの国
と呼んだのはレイ・ブラッドベリだ
木の葉が散っている街路樹
シャベルでかき集めては掬うのだ
そうよんだのはジャック・プレベール ....
夏雲のひろがる街よ燃えあがる道路に赤き百日紅の散る
黙々と入道雲の空にたちのうぜんかずらの橙さえる
ここからは道の跡絶えて砂の海絶望までの足跡長し
....
ぼくは産道から生まれてきたことが
いやだった 仏陀のように
キリストのようにぼくは人と違って
生まれてきたかった あまりにも
人間が生々しすぎて 羊水だ ....
だれもいない台所でぼくは
ひとりおこわの田吾作弁当を
食べた SOGO地下食料品売り場で
買ってきてもらったものだ うまくも
まずくもなかった 見栄えはいいが
....
ひとりで唄って
秋桜
つらなる
惑星のなかで
孤立する意識よ
ぼくがあまりにも意識的なので
死は土星のように
都会的な愛 ....
天野茂典+古川由美
風の通り道には
いい匂いのレストランがある
新鮮な野菜と
おいしい魚の塊が
ゴッホのひまわりのように
置かれている
これからどんな料理ができるの ....
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