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  {ルビ鷺草=さぎそう}はまるであの
  空を舞う
  白い鳥のような花をつける
  詐欺師なのだ

  詐欺師か
  ぼくも詩に似た
  行わけ詩
  を書いている詐欺師なのかもし ....
  


  できるだけ遠くへ
  島はなげるべきだ

  小笠原くらい
  塊
  として

  こぼれおちた
  土
  が

  いくつもの
  しみのような
  ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
  雪がふる
  アンテナをしならせて
  雪がふる
  裸になった木々が
  山の奥くまでみせてくれる
  雪は降る
  しずかにふる
  木綿のハンカチも雪に埋もれた
  温まって ....
  青森県小泊村で道は終わっていた
  その先は新道だった
  未舗装の砂利道だった
  通行止めの門扉があった
  ぼくは門扉の脇の
  細い抜け道を
  バイクをおして
  中 ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
この辺の本屋では
  なかなか
  手に入らないので
    直接思潮社に電話を入れた
     正月の三日だというのに
      営業が出た
     ....
  富士山をみてきた
  富士山はお正月の姿をしていた

  まるで絵葉書のようで
  テレテしまった

  でもさすが日本一だと思った
  家来を誰も連れてないからだ

  ....
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵やきが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   レモンが食べ ....
  天空を鶴が飛ぶ
  編隊をなして
  鶴にはには見えている
  自分たちの湖が
  湖は澄んでいる
  天空と同じように
  輝いているのを
  
  やがて鶴は白い翼をたたむ
 ....
   ニンゲンハ
   キノコグモノヨウニ
   ツライナア
   トオモッタラ
   ナミダガ
   コボレテキタ

  
            2004・12・21
 
  艸がなびく高原で
  ぼくは病になった
  もうぼくは草臥れました
  少しお休みが欲しいです
  欠席届を持ってきました
  街の中ではもうクリスマス・ツリーが
   ....
   灯油ファンヒーターが音立てて
   なっている   
   6時前の朝
   どこかから風がもれてのだろうか
   寒い まだカーテンは締め切きったままだ
   からすがとおく ....
  

   晴れた日の夜空に輝く星は
   あれは人魚の涙ではありません

   晴れた日の夜空に輝く星は
   あれは夜鷹ではありません

   あれはぼくの右ポケットからこぼれ落 ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
   昼下がりの午後
   うとうとしながら私は
   かがみのなかの真っ白な牛の夢をみていた
   牛は顔をこちらに向けて立っていた
   弟の絵にそっくりだった 聖なる牛だった ....
   

   干された布団に冬の陽が
   いっぱいにあたっている
   ここは天の香具山ではないが
   まぶしいくらいだ 女でなくても
   洗濯物は 気持ちよく見える
   太陽 ....
  もうすべてうすっぺらになっちゃった べこべこ
  もう吹き飛んでしまいそうだ こんなはずじゃあなかった
  もっとカリスマだった もっとカイワレ大根だった
  それがもう べこべこ しゃれに ....
 
  黄海をはたはたはたと飛んでくる蝶の背中に銀杏のコピー

  燃えている書類の中の拳銃を持って少女は大空を舞う

  ぐるぐると螺旋階段のぼってく400メートルの空中楼閣

  腐 ....
   庭先に咲いているのはブーゲンビリアではありません
   あれはあなたの愛の緋文字です 少しくたびれた

   海岸の珊瑚礁は美しいリングではありません
   あれはあなたの母を呼ぶこだま ....
   


   なぜもっているのだろう
   めったにならない携帯電話
   ロリコン男からおくられてきた数通のメール
   をのぞいて いちども振動したことのない携帯電話
   なぜ ....
  


  明石海峡を渡る
  猿
  群れをなして
  渦潮に巻かれ
  浮き沈みしながら
  潮に乗っている
  危ない猿も何匹もいる
  息絶え絶えだ
  本土から四国へ ....
  



  ココロが純粋であるということは
  ヒバリが空を舞うように
  ひとつの高さを持つことだ
  ココロが純粋であるということは
  緑を緑といえることだ
  山桜の樹液 ....
   



   あなたからいただいた
   この温かいぬくもりを
   なんと呼んだらいいのだろう
   からだのなかからJIN JIN
   (伝わってくるもの
  ....
  


   さみしくないなんて人はいない
   哺乳類人類なら知っている
   口に出していわないだけだ
   言ったって仕方ない どうにもならない
   人類は壊れた機械のようにさ ....
  

   海峡を雲が渡ってゆく

   
   なにか忘れ物でもしたように
   影が海原を走る

   遺失物は交番でもみつからなかった
   自分が自分の塊であることをとうに ....
   




   朝からロックを聴きながら
   詩集を読んでいる
   珈琲も淹れて飲んだ
   タバコを吸いながら
   言葉について考えた
   鎌倉へ行こうかとも考えた ....
 

   Brilliantな彼女
   動物園の豹のような 茶髪のおちゃめ
   50?のバイクでこけた擦り傷
   それでも彼女が笑えばみんなも笑う
   彼女は職場のアイドルなのだ ....
  


  シダ類のしげみのなかに
  あなたは隠れている
  シダ類が好きなあなた
  世界に約一万種類もあるという
  シダ類しげみのなかにいて
  あなたはとても幸せそうだ
 ....
 


  ママチャリを漕いで
  16号線を走った 少年の日
  太陽はじりじり肌を焼いた
  片道40? カモメのジョナサン
  のように自らを鍛えるために
  でかけたのだった
 ....
ひよりさんの天野茂典さんおすすめリスト(91)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さぎ草- 天野茂典未詩・独白105-1-14
東京都から- 天野茂典未詩・独白405-1-13
薄情なんだ- 天野茂典未詩・独白305-1-11
街まではまだずいぶんあるから- 天野茂典未詩・独白105-1-10
竜飛まで- 天野茂典未詩・独白605-1-5
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する- 天野茂典未詩・独白405-1-3
富士山- 天野茂典未詩・独白505-1-2
365日のブルーズ- 天野茂典未詩・独白204-12-25
はるかかなたからの速達- 天野茂典自由詩104-12-22
広島- 天野茂典未詩・独白604-12-21
冬至までの憂鬱- 天野茂典自由詩204-12-8
Tropical- 天野茂典未詩・独白504-12-8
流れ星- 天野茂典自由詩104-12-3
人はみな歌をもっている- 天野茂典未詩・独白704-12-3
遥かなり神々の座*- 天野茂典自由詩304-12-1
原子心母- 天野茂典未詩・独白304-12-1
べこべこ- 天野茂典自由詩104-11-29
lLOVE_ME_TENDER- 天野茂典短歌304-11-28
南国の淋しい鳥たち- 天野茂典未詩・独白304-11-28
ハートのエースをひいてみろ- 天野茂典自由詩204-11-26
その時あなただったらどうする- 天野茂典未詩・独白304-11-26
ライブ・ハウス- 天野茂典未詩・独白504-11-26
不思議な体温- 天野茂典未詩・独白104-11-25
いまは禁酒している人のための歌- 天野茂典自由詩604-11-24
海の駅- 天野茂典未詩・独白204-11-24
ぼくは神島へ行きたかった- 天野茂典未詩・独白104-11-23
Brilliant- 天野茂典未詩・独白304-11-20
シダ類の女- 天野茂典未詩・独白304-11-20
ママチャリで横浜まで- 天野茂典自由詩604-11-19

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