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たんぽぽの
綿毛の浮力で生まれた
子供たち
あたらしい夏を追いかける
その先の
風に乗って
走っても
走っても追いつかなかった
今は春の終わり
見たこともない土地の空
....
あれは
神さまの涙だったのです
亡くなった人のために
涙を流してしまったのです
その涙の川で
溺れて亡くなったのです
私たちが
神さまでした
泣き叫ぶ人はまだ
川のよ ....
世界がひとつになると
さらさらと
砂の崩れる音がする
幼い頃
ひとり布団の中で
聞いた音と同じだった
朝、家族に
おはようを言う
こんなに幸せな朝なのに
さらさらと
....
はかいされたまちが
きおくをとめて
しにたえる
あのかぜは
どこへいくの
きいてもだれもこたえない
どこでもないところに
さっていくから
きこえてくる
はるのあしおと
はき ....