すべてのおすすめ
見つめられると目が泳ぐ 点
嘘をつくとき唇が溺れる 点
滅多に好きなんて言わない 点
温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン
笑おうとすると頬が寒がる 点
お世辞を言う ....
3時間過ごしてしまった
音楽を聴いたりぼっーとしたり
おうちに帰ると屋根のうえに
オリオン、おまえならなんて言うだろう
悪ぶってみたけれど
おまえを放っておくオスなん ....
いのちまで取られやしない
いのちのお陰で好きでいられる
さあ来いよ
ぼくはあなたのライオンになる
淋しいのも悲しいのも平気
慣れてしまえばこんなもの
胸のしびれ ....
ぽつんとひかる
それだけで嬉しくなれた
淋しくもなれた
悲しくもなれたし晴れやかにもなれた
ぽつんとひかる
遠くのマンションが
白いひかりを並べていた
あ ....
彼女がたとえ男だったとしても
ゾウだったとしても
ぼくは彼女の存在を愛しています
今朝そう告白して
そういうことだったんだと
はじめて楽になれたような気がしました
....
抱き合うより
見つめ合いたい
そんなお年ごろ
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね
これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど
なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
....
この香りが五月でもないのに
懐かしさが全身に{ルビ迸=ほとばし}る
僕は気になる この香りが
逆らいに倒れた僕をそっと
この華奢な体が抱いてくれた
揺れまいと
木の葉が{ルビ頑=か ....
彼女はひとつ年上の少女
まだ早い雪に消えていった
追いかけるのを躊躇う僕はひとつ年下の老夫
もう遅い蝉時雨の中に佇んだままだ
睫毛が燃える
目の前で煌々と
美しい光景だ
眼球の溶ける痛みと引き換えに
美しい光景だ
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き
はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた
※
大切なのは感動なのかな
与えて
与えられて
生まれたての感動はぷるんと ....
小さい頃ママに
この匂いは何って聞いて
キンモクセイを知った
それは秋で
僕の生まれた季節で
嬉しいなって思った
ママなんて呼び方
ありえないって思う時には
もうママは天に召さ ....
敷き詰めた地雷
踏まないように爪先立ちで歩く君
だけども小指が当たってしまって
凄まじい音と共に
私の心に闇が迫る
“ごめん、ごめん”と焦る声
熱くなる目頭
笑いたいのに、笑 ....
育てる
花を育てる
愛しい我が子を抱くように
育てる
花を育てる
我が子の明日を夢見るように
※
よく見かけるひと
花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
{画像=111016151903.jpg}
迷ってばかりではないんだよ
ゆっくり歩いて来たんだ
途中に声を掛けてくる者もいたけど
脇目も振らず歩いて来たよ
....
外は悲雨だから
いいんだよ、いいんだよ
ぼろぼろ泣いて、いいんだよ
旅ってなんだろう
帰るところあっての旅なんだろうけど
住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく
そんな旅路もあるような気がする
※
....
あきらめてみる
たとえばわたしでいることをあきらめてみる
すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか
なんだかふぅっと身軽になれて
お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
{画像=110917004242.jpg}
わたしはひかり / わたしはしずく
ふようして / こうかする
あなたはやみ / あなたはこうずい
かくさんして / ....
110916
○○地方は120ミリ
新たな水害も予想されますから
雨の降り方にはご注意ください
天気図の指し示す先には
2つの台風が同心円を ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね
たわいのないことを地獄 ....
朝の浜辺を散歩する
夏休みの終わりに
金髪の青年が2人、遊び疲れて
またを開いてぐっすり寝ていた
ある意味遊ぶということは
若人の仕事でもあり
大人と言われる{ルビ年齢 ....
宇宙のかなたの秘めごとに
聞き耳を立ててみたくなるような
わたしの夜は
透きとおるほどに汚れてしまう
汚れるほどにもろさを甘受する
もろくなるほどに
他を傷つける
....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む
壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
....
涙をこらえた夜
本当ならあなたの胸に飛び込みたい
暗闇にのみこまれ さっきのメール眺めてる
可愛い子がいたなんて
妬くほどわたしは強くない
一文字が心に鍵をかけていって
弱さが暴れだし ....
刹那感じた不安を
あなたに伝える事が出来なかった
今襲う静寂の中
感じた恐れを抱き合って紛らわす
私が正しいのかなんて
分かりっこないんだ
あなたが間違ってるのかも
分かりっ ....
駅を降りると夕日がとても綺麗だった。東京の端っこにある駅の、橋からみえる夕日だ。
いつか忘れたけど
ある日の、君を思い出した。
君は目を潤ませて
『とても綺麗だね。』って後ろから抱きし ....
工事ランプは今夜も寂しくて
車もまばらな夜の向こうには
灯るような、三日月
いまとなってはどんな言葉も
傷をかばうための
道具でしかないのなら
せめて
こまめに
踏むし ....
つくづく
惜しい
つくづく
よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く
つくづく
惜しい
つくづく
不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
愛するひとが俺いがいに
楽しいって言ったり
安らかに甘えたり
メルヘン守ってもらったり
面白いこと発見してみせたり
世界でいちばん大切にされたり
そんなことくらいで ....
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