すべてのおすすめ
近づいてはみるけれどすべては許せない体育座りでまもる心臓
異物という有色世界に混じろうか溶けきらないでよハッカドロップ
終わらないはずのよるが終わるならあたしはきみよりもっと淋しい ....
なんでこんなにさみしいかなだれかわたしをさらってください
さよならにまだ泣いている心臓がきみを思ってとくとくとなる
水分を全部きのうに連れてってきみの涙を消してあげるよ
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あの場所にわざと置き忘れた春が欲しかっただけ届かないだけ
ぼくだけの明けない夜をつくるため今でも空を塗り続けてる
磨り減ったあなたの靴の底をみていつか桜も散るのだと知る
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きみだけが全粒性の愛しさをコップに入れて水で溶かして
いつだかに落とした恥と外聞がひかれていくのをそっと見ていた
お互いのなみだをまぜるセックスをしたいとずっと思っていたよ
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四十万キロ越え視線を反射するあたしが決めたい月の満ち欠け
前髪がするりと頬をなぞります無いものねだりはまだつづきます
おもいでをつよくなぞってみたけれど濾過をするにはまだ足 ....
きみの持つ柑橘系のやさしさがあたしほんとは好きだったんだ
気まぐれに教えてくれる真実にどんな他意があるのか見せて
名字じゃなく名前で呼んでいいよって言われただけで口笛だね、春
ぎん色 ....
ディスプレイさよなら告げる絵文字二つそっとぼやけてリフレインする
携帯を握って震えを待っている眠りについても消えない夜空
さよならは暗闇に浮かび流れ星あなたにきっと受け止められたら ....
さけられない出会いと別れもある だから台本通りにいけばいい春
きみという切ない迷路にまよいこみゴールがないの?この思いには
もも色と緑のわりあい 何対何で春を形成できるんだろう
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空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む
図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」
赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ....