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私には孤独がない

あなたが
孤独と呼ぶものは
ただ
声を求めてる

くちびる 重ねても
あなたの孤独は変わらない

私には孤独がない
私はもう
ここにはいない

あなたが ....
となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない

君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど

見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボク ....
ヘリウムを
胸いっぱいに吸い込んで
あなたの街に
飛ぶんだ
飛ぶんだ

川をこえて
ビルを
入江を

ほら
雪めいた季節が溶けて
あなたに
春の雨が降る

今年は
ちょ ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる

ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス

こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう

正 ....
しないよ
したら冷たく
なるから

したら
迷ってしまうから

したら
頼ってしまうから

したら
認めてしまうから

あなたにとっての外側が
わたしにとっての内側 だから ....
無言電話がかかってきたので、無言で待った。

遠くから、海の音がした。
 
 
 
 
ひろければひろいほど
わたしはひとりで
つまり

ひろければひろいほど
あなたも
ひとり


あの日
真っ白なゲレンデで
わたしは
ひとつになりたいと強く願った
ゆるやかにカ ....
私が時に冷たくなるのは
今が永遠であると
錯覚しているからだと思う

病室の父は
1月は忙しいのだ寄り合いも
たくさんあるのだといって駄々をこねる

ただのねんざが長引き
故郷が豪雪 ....
水圧に耐え得るように
甲殻を得て

暗闇を
当たり前と思えるように
その目を 潰した

正しいと思えることを
ここは深海
届かない砂の底

尾びれを
左右にゆっくりと
振る
 ....
教えてください
正しい愛の捨て方を

燃えないごみの日に
燃え上がったら困ります

生ごみといっしょなら
傷んでくれても困ります

大型ごみでは あるんですけど
影もかたちもないで ....
何もない空から雨が
そんなふうに

あなたの存在が
私のこころを濡らすから

見上げても
どこにもいない
雲の
かけらも

だけど

私にだけ感じる声で
 ....
雨よ私の足あとを消せ
あなたのドアをノックして
小さく迎えるすき間から
私は体を忍ばせる

あなたはこんなところで
ビデオテープ
テニスシューズ
見てはいけない写真

コーヒーメー ....
枯葉を踏むように
ことばを

かさかさと
私たちの記憶の下で
何かが
くだけ散っていく

それは
再生への営みと
私たちは知っている

枯葉を
振り向いたりしないのは
そん ....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
抱きあったりできない
場合もある
だからといって
愛していたり
することだってある

 ....
自転車置き場の
かたすみで

セミたちが吹きだまる

かさかさと
枯葉のように転がって

閉じない瞳で空を見る


川沿いの
桜並木が手を振った

親猫は
いぶかる子猫を ....
紫の灯りめがけて飛ぶ虫を 笑うあなたと笑えない吾と

 
そんな字がやさしさにだって欲しかった 高圧電流さわるな注意


君はいう 川面に映る街は幻 私はつぶやく 恋もいっしょだ
 
 ....
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く

今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離

同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに

私の孤独を送信する ....
実家から、何の脈絡もなくメロンが届く。どうもよくわからない。ま、自分の行動も脈絡がないので、おそらく血筋なんだろう。

最近のメロンは、取説付きだ。通販の組み立て家具みたい。メロンの歴史。匂いの秘 ....
闇の中で 
 光る私を

  あなたは
   見ないで

小さく 
 尖って

  咲くか ら

口を覆い
 潜む私を

  あなたは
   見ないで

声に
 あ ....
 
ネクタイ
ほどいて

第一ボタン
はずして

ことばのねじを
ゆるめて

外はとても熱いから


そのまま
 
 
 

 
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに

要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです

だけど
そこにあるのです
  ....
わかりあえない
という
隙き間を

麻痺させるために
キスを する

まぶたを閉じるのは
酔いしれるためでなく

誰かを
明確に思い出すため


ある種の昆虫は
だ液と漆 ....
誰からも好かれるような
人間になりなさい

ごめんなさい
それは
私には無理でした

約束も破ったし
嘘だってついた
できもしないことを
できるっていった
ことばより先に
キス ....
ザクセンの皇帝は狩りがお好み

きらびやかなダイヤのボタン
精密な測量機械
それらに混じって
皇帝の 
狩猟用具一式がある
獰猛なナイフ
鋭利なスティック
そしてダイヤをちりばめた  ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
神戸っていうのは、不思議な街だね。

洒落たウォーターフロントと、にぎやかなショッピングモール。
混沌とした中華街までもが、通りを挟んで混在してる。

ほらさ、自分って海ふりーくですので、こ ....
貴方の呼吸を妨(さまた)ぐことを
私は望まない
貴方が

私の為に
費やす時間を
私は考える

貴方が眠りたいなら
眠って欲しい
貴方が欲しいなら
求めて欲しい

私が
た ....
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように

桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて

私がここにいること
この場所にいることを

あなたは
ずっと覚えて ....
どうしてもあなたを好きなのは
たぶん
あなたが振り向かないからだ

わたしでないほかの誰かと
わたしより
ずっとずっと豊かな会話を

だから
あなたは振り向かないけれど
わたしの
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥になって- umineko自由詩7*06-3-25
となりに- umineko未詩・独白10*06-3-18
春のゆき- umineko未詩・独白4*06-3-12
るりいろ- umineko自由詩17*06-3-3
しないよ- umineko自由詩4*06-2-8
無言電話- umineko自由詩17*06-2-2
本日モ晴天なり- umineko自由詩13*06-1-29
永遠- umineko自由詩8*06-1-9
深海魚- umineko自由詩10*06-1-5
正しい愛の捨て方を- umineko自由詩12*05-12-31
何もない空から雨を- umineko自由詩8*05-12-15
レイト・アフタヌーン- umineko自由詩5*05-12-6
秋ゆき- umineko自由詩8*05-11-15
夜明けのメルヘン- umineko自由詩7*05-10-19
うつせみ- umineko自由詩8*05-8-29
電気ナマズの夕暮れ- umineko短歌11*05-8-27
携帯ホーム- umineko自由詩13*05-7-26
メロンの時間- umineko自由詩6*05-7-15
ルシフェリン- umineko自由詩5*05-7-11
クールビス- umineko未詩・独白3*05-6-11
円周率- umineko自由詩14*05-6-11
麻酔銃- umineko自由詩9*05-6-3
伝書鳩- umineko自由詩5*05-5-30
こん棒と胡椒挽き- umineko自由詩2*05-5-29
_M_- umineko自由詩6*05-5-28
夕焼け前線- umineko自由詩13*05-5-19
交叉- umineko自由詩4*05-5-17
刹那- umineko自由詩4*05-5-7
帰り道- umineko自由詩5*05-4-28
ローレライ- umineko自由詩7*05-4-21

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