となりに
umineko

となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない

君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど

見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボクはたぶんひとりだろう

君も
たぶん

思い出は
助手席くらいがちょうどいい

夜は
どこまでも深く
 
 
 


未詩・独白 となりに Copyright umineko 2006-03-18 11:18:51
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