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ふきっさらしのこころ

きみのしろいからだ

ぼくをとおせんぼする

珈琲にさそってみる

いたいけなオスになる

みんなのしあわせを

かんがえる立場なのに

新緑は幽霊 ....
雨がふります

風がふきます

さくらの帯が

蒼ざめたアスファルトに

朽ちてゆきます

自動販売機をまがります

白猫がかまえます

大気が雨に洗われます

大気を ....
深い河ほど静かに流れる

誰かこのざわめき消してくれないか

神さましか知らない孤独

そんなもの誰の支えになるというの

オレはろくでなしだから

大義名分もなくじぶん殺している ....
暮らしは

繰りかえす旅のようだ

ひとそれぞれ

いろんなことがあるから

近くにいる

いつも顔を合わせている

さしだされた風、渡っている


悲しませたくない
 ....
まえの席に

こどもを連れた奥さんがふたり

ひとりの奥さんの横顔を見ながら

出張さきのファミレス

まだしずかな店内で仕事している

このひとの抱えている

幸福という価値 ....
二十六だった

そういえば

こんな季節、三月も終わりの頃

夕暮れの商店街を歩いていた

腹立たしいことがあって

その日は早くに職場を離れた

そんな時間帯の

光にい ....
桜咲く

胸痛くなる

木蓮がそれを告げる

傷つく準備かたくする

君と再会してしまえば


宇宙の碧まで連れてゆかれる

暗闇のような碧まで

堕ちてゆくように舞い上 ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
高速はビル群をすぎて

すると町並みはずいぶん平野で

夕暮れる武蔵野をはしっていた


白くて麗しい彼女に

告白してしまいそうだ

自由な選択

でもそのあとを知っている ....
傷をつけると古びてしまう

古びさせるには傷をつけたらいい

ゴッホの絵のまえに立っている

ゴッホがいた距離のなかにいる

なんだか泣けてくる

あたまんなかで拳銃の炸裂音がする ....
ふるさとの川というには

ここはすこし都会過ぎるかもしれない

関東大震災のあと

消えてゆく東京の面影を

ここに見つけた作家もいたことを思えば

ふるさとの川ということでいいのかも

だれもがふる ....
あとひとつきもすればさくらがほころぶ

去年はきみと名もない小山をのぼった

ぐねぐねとした白っぽい坂道

わたしたちしかいない公園

つめたくなったマクドナルド

力のない紙袋か ....
真夜中

出張さきに着いて

部屋にはいる

FMにあわせると

モーツァルトが軽くながれた

4時間まえは

海をこえたところで

会合の司会をぐだぐだやっていた

 ....
セーター越しの

女達の言葉や匂い

花粉症は

愛液で奏でる

宿命の起爆スイッチ


押されている

音の思いに

世界は切ない


セーター越しの

女達 ....
二月の炎は

情念の

雨に濡れて

そこだけ白くさせていた

テールランプが

ひとを待つ

前かがみの傘が

きえてゆく

アスファルトから

春の香りがした
 ....
ぼくらにはもう

がんばりシロがなかった

夜空にはにっこり月が

ぼくらにはぽっかり傷が


独裁者の頭のなかにある

理想の平和なんて

実現できやしない

正しいこ ....
冬は夜になるのがはやい

電気もないから寝るしかなかった

肉を食べると

肉といってもビーフジャーキーだったが

肉を食べるとからだがあったまった

トイレの水って

尋常じ ....
ここを拠点に働いていると

はじめて話をする他県の方から

かならずあのことを聞かれてしまう

住民どうしだと

傷を見てしまうのが怖くて

あのことは聞かない

はじめて話を ....
こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

自転車のうしろの僕に

よくそう言っていた叔父は

定職につかず

まわりをいつも心配さ ....
ああ、よかった、と思えることに

ありがとう、と伝えたい

そう伝えられることを、伝えたい


スヌーピーの顔してた

おれと交わったあと

そうだ、あいつ

スヌーピーの顔 ....
商店街でもある坂道は

魚屋、八百屋に

ちいさなレストラン

坂道のしたには豆腐屋さん

冬にもなるともくもくと

おからの湯気を立てていた

ほったらかしの空き地には

 ....
マドンナの最新を聴いて

マドンナに似たひとを思って

そんなひと

たしかに

あいまいに

男は探している

男は開いている

だから

競べられることが多くて
 ....
冬、このくらいの青い夜

腹痛も心地よく

冷たいハンドルを握る

俺も弱いんだよ

すこし自由に吐き出した

あれは宵の明星か

やさしい気持ちは

はがゆい脱力感と変わ ....
オリオンを探す

どかっと淡くきらめいている

それを認めて

ぼくという万有引力について考える

谷川俊太郎が湧き出てくる

孤独について考える

オリオンのきらめき

 ....
きみの温度に

ぼくの温度を重ねた

懐かしくて耳鳴りがした

きみと別れて

自由にせつなくなれた

ぼくはえらくなった

きみのことを考える

そんな時間がなくなったか ....
口笛で群青を歩いてみた

ぼくらはまるで孤独で

きみを愛しているのに

きみを大切にできない

さよならの次にぼくは

観念で0を探していた


憂顔で群青を歩いてみた
 ....
家族ごっこはいつも

こども役かおにいさん役だった

正義の味方ごっこはいつも

二号か三号でわる役は透明だった


ひと恋し瑠璃いろの冬の空

失意も得意もあったっけが

 ....
ねえなぜ

朝になりそうな夜

電気がついていたの

星が冴える

月が煌めく

ぼくの全てが回転する

なぜ

どうして

朝になりそうな夜

透明になるの

 ....
不況と恐慌の違いについて

勉強熱心な小説家ごときが

したりがおでしゃべんなよ

台風を語るなら

そこまで来いよ

台風を待ってはないけど備えてる

そんな感じだから

 ....
人形町でもなく

箱崎でもなく

水天宮のジョナサンにいる

そんな夜のカフェテラス

幸せはどこにあれ

哀しみはそこにあれ

あしたのどこそこで見つけたのさ

人形町で ....
kauzakさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(332)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とおせんぼ- 吉岡ペペ ...自由詩609-4-22
さようならの粗雑- 吉岡ペペ ...自由詩509-4-14
ディープリヴァー- 吉岡ペペ ...自由詩809-4-8
暮らしのなかで- 吉岡ペペ ...自由詩709-4-7
若い奥さん- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-29
夕暮れへの出奔- 吉岡ペペ ...自由詩409-3-24
桜咲く- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-23
春の夜- 吉岡ペペ ...自由詩2009-3-18
自由に暮れる- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-5
傷をつけると古びてしまう- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-2
ふるさとの川- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...409-3-1
さくら- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-22
人生の森- 吉岡ペペ ...自由詩1009-2-20
音の思いに- 吉岡ペペ ...自由詩209-2-19
二月の炎- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-14
アメリカよ- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-4
震災ってこんなだった- 吉岡ペペ ...自由詩609-1-30
震災について- 吉岡ペペ ...自由詩409-1-18
時は進む- 吉岡ペペ ...自由詩509-1-14
伝えたい- 吉岡ペペ ...自由詩209-1-2
井の頭線の久我山駅- 吉岡ペペ ...自由詩208-12-18
冬の夜道- 吉岡ペペ ...自由詩208-12-15
冬青夜曲- 吉岡ペペ ...自由詩408-12-7
オリオンを探す- 吉岡ペペ ...自由詩508-11-27
海鳴り- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-23
群青を歩いてみた- 吉岡ペペ ...自由詩608-11-23
冬の空- 吉岡ペペ ...自由詩208-11-16
朝になりそうな夜- 吉岡ペペ ...自由詩208-11-14
待ってはないけど- 吉岡ペペ ...自由詩108-11-11
水天宮のジョナサン- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-7

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