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花を買う悲しみ

ガーデンハウスにたち寄ると

いつも悲しみにおそわれるのだ

花、

ひとつの記号だ

花を渡す、花を育てる、

花を貰う、花を頼まれる、

花を買う、

ぼくらが花を行為とするとき ....
風そよぐ

ふとくほどける

表面を

ふっとばして


あらゆる形容詞のなかで

あなただけ残る

ほら、風がわらっている


風そよぐ

ふとくほどける

 ....
そとは雨降り

東京での一日目の仕事が終わった

家賃の高そうな高層ビルの一階で

友人の迎えをぽつねんと待っている


6時にもなっていないのに

新大阪駅は会社員でごったがえしていた

ひとごみの ....
ちいさな孤独に

ぼくのこえ、届いていますか

木琴ほどのため息に

ぼくのおおげさ、届いていますか

喜怒哀楽のない宇宙に

きみが見えなくなる魔法、ありますか


ふゆの ....
頬を耳をそようつのは

春の匂いのする

つめたく湿っけた風だった

ここの空から

あそこの空まで

なんの喜怒哀楽もないようだった


遠い灰色のビル

蛍光灯があか ....
いつものように射精のあと

胸にはひんやりとした粗雑

おとなしく貼りついている

心もそれに慣らされている


生きてゆくという事は

ただ生きてゆく

という事ではないの ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
きみを抱きたい

でもそれはデリケートな問題らしくて

うまくいってない

きみは降水確率0パーセントの晴れの日か

降水確率100パーセントの雨の日にしか出掛けないの


いま ....
朝からスタンバってる

観光地のもの売りたちを

死者の目で見つめていた

こころがつくる霊性もあるだろう

こころがつくる肉というものもあるだろう

そういうものは

昼や夕 ....
観光地はいつも午前の匂いがする

車の音もまだわかい

ゆびさきもつめたい

あたまもどこか夢をひきずっている

そらがまだあたらしい

朝早くに腹ごしらえをして

観光にくり ....
未来へつづく愛なんて

ぼくの旅路にはなかったんだ

人生や社会に

なんの影響も及ぼさないところで

ひとの心とあそんでいる

こどもって

どんな大人になりたいんだろう
 ....
夕日を見ながら

夕日を見つめている

ぎらついた川面に

純情を吐き出してしまいたくなる

実体とはどこにあるのだろう?


月みたいだ、とひとりごちる


月はかたちを ....
目に見えないあなたを

ぼくはなんどもコピーした

そして

年端もゆかない精神に

ぼくはなんども貼りつけていた

あなたの苦しみや痛みを

ぼくはじぶんのものとしたかった
 ....
夕暮れに迷いこむ

迷いこんだつもりもないのに

迷いこんでいる

青灰いろに

おかされてゆくまえの薄暮

じぶんが何処へゆこうとしているのか

一瞬、いや、しばらく分からなくなる


それはまるで ....


は記号ではなく



は詩だ

よく尖った鉛筆で

白紙に



を打つ

この奇跡を

この大事件を詩と言わずして

いったいなにが、詩であるという ....
灰色がいとしかった

軒先の粗雑な植物がいとしかった

産業道路はいつも混んでいた

アスファルトの平地にはチャリが湧いている

ラブホテルやコンビニがいとしかった

おまえの家で ....
藤沢周平の小説に殺すなというのがある
中二のとき国語の先生が授業で朗読してくれた
先生はいまの私より十歳下だった

先生の野太くて明るい朗読は
鹿児島なまりの抑揚で歌うようだった
不埒な中 ....
肌さむいが水をふくんだ夜だった

水のぶんさむさは何処かぬるかった

ことしさいごの年始の会合のあと

熱気にすこし汗ばんだからだに

夜は心地よくてなにか昔を思い出させた

どん ....
ちいさな雨が降るね

音のない模様を

フロントガラスが濡れている

それはなんの痕だろうね

形のない法則を

夕方の匂いがこぼれている


きみは夕餉に消えてゆく

 ....
透明は無ではないのでしょうか

無というと暗闇のような気もしますが

無よりも無なのが透明なのではないでしょうか

透明とは無をも包む存在に思えるのです

最愛を失ったこの胸の穴ぼこが ....
心根にある切実を

切実に灯るちいさな火を

リレーしながら

なにをかへとひとは継いでゆく

そのちいさな火

すべてが純潔だった

なにをかから見つめると

そのちいさ ....
失意で街を歩いていた

白が散る夜を歩いていた

涙で白が小さくぼやけて

リラの花の乱舞のようだった

CGでだれかが

からかってでもいるのだろうか


空をさがした
 ....
どこへか向かう階段を

幻視して

それはなにかの行進のように見えたのです


じぶんの本心を見失ってしまいました

一生お話ししたかったけれど

言葉にできないことが多すぎて

お話しできなくなりま ....
つたえたい言葉

のぞきこむようにして

きみと喋っている

意識をすぎてゆく

音にかえて

のぞきこんださきには

詩にもならないちんぷな台詞

ばかり

愛してる ....
風のなかを歩いている

雑踏とおなじくらい孤独だった

見えないところで会話を重ねた

愛は合法的な欲望だ

許された者たちの欲望だ

性の痛みや快楽とおなじくらい

傍観者が ....
妄想をやさしくふくらませて

勝手にせつなくなろうとした

なにかを突破しようとした

きみの一言一句を推理する

ぼくはひとりの探偵だった

欲望に

肯定的な推理だけをした ....
星はもう

宇宙にはないのかも知れない

永遠なんてないのだ


ぼくらは永遠を幻視したかった

駐車場の車たちが

このような配列でならぶことは

もう二度とないだろう

こんなことにも

ぼくらは ....
哀しみにおそわれる
生きていく苦痛にとらわれる

人一倍傷つきやすく
人一倍じぶんを超えようともした

胸の痛みやしびれがなくなるまで
大義名分をさがして

モーツァルトのピアノ協奏 ....
じぶんの感情を充たす

その感情とは

ほんとうは何の仮の姿なのだろう

ぼくはとまどっている

世のため人のためなら

ここから降りるべきだろうか

ぼくはいまを生きている
 ....
見知らぬ地名をナビに入れてみる

一時間四十五分

見知らぬ地名が時間に変わる

こうやってこころを動かしておく

これで今日はもうこころが動かない

黄ばんだ冬の青空を見つめてい ....
kauzakさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(332)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花を買う悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-2-20
風がわらっている- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-18
月の待ちびと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-2-15
喜怒哀楽のない宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-13
春の予感- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-12
気持ちの責任- 吉岡ペペ ...自由詩210-2-11
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
きみを抱きたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-6
午前のひかりのなかにいる- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-4
旅をする死者- 吉岡ペペ ...自由詩410-2-3
未来へつづく愛なんて_WOMEN_AT_THE_SAME- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-2-2
月のたとえ- 吉岡ペペ ...自由詩6+10-1-31
ぼくはあなたをコピーする- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-29
街の風景- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1210-1-27
点と詩- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-25
寝屋川のおんな- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-24
殺すな- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-23
水をふくむ夜- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-22
こころよ、帰ろうよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-21
神戸から思うこと- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-17
火のリレー- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-16
旅をする光- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-15
葬送- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-1-14
つたえたい- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-14
風のなかを歩いている- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-10
間近で見ると- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-9
永遠の星座- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...110-1-7
また生きていこう- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-3
ぼくはいまを生きている- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-2
空の色- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-31

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