狂歩4
六崎杏介

ロ慕Joeの詠む暗T句が月を濡らす
 天に地に満ちるブリキの錆


蝶や蛾のレゾンデトルは火薬の中
 美ニールの羽には異存無し


花畑、蜂たちが射るオルガンは
 遠い雷声にすがりて泣く


酸化した十字ヵ丘の頂上に
 賛美歌を唄うビーカー輝く。


短歌 狂歩4 Copyright 六崎杏介 2005-05-06 15:48:15
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