ノイズを吸って吐いて
ため息を生産している
死ぬ間際のカートの声を聞いて
ほんの少し救われたけれど
まだまだ足りないんだ

枯れ葉がおれの前を舞って
ナイフの様に突き刺そうとする
右胸 ....
白金の植物園から出ると
もう夕方の街になっていて
ついてしまいそうなためいきを
飲み込んだ

国道沿いに目黒まで行こうか
それとも
坂を降りて泉岳寺まで

もうすぐ
五月の ....
みずくぐり の 破線

ついた先に
からひく みつる 淵

蛍光灯 の 粉
から うまれた

眠る 
石 の 蝶

そっと
たずな を
もてば

つらつら
頬を 

 ....
空を見上げたくなる心境と
予定通りに降らない雨とが
またしても 複雑な今日を作り出しています

明日の行く先を
確かに誰も知りません
ただ わかりきった結末も 実は多くあるということ
そ ....
貴方の香りを消す為
冷たい風に当たり 温いシャワーを浴びる
それらに貴方を重ね
私はまた独り、朝を認めるの

ガラスの瞳は二度と消えん
愛だけを所望し
利己を覚えた私の愚かな事

 ....
 
ぷくぷくぷくぷく 水の中
かぎりなく 流線型に近づこうと努力する

ぽこぽこぽこぽこ 水の中
さまざまなことを考える

青い傘 黄色い傘 赤い傘 黒い空
緑風にたなびく水 水にはた ....
キミを見つけた。

あの時、ふんわり笑ったキミにボクの胸はときめいたんだ。

確かにボクに笑ってくれたね。

でもボクは知っているんだ。

キミの瞳がいつも前を向いていたことを ....
夕暮れの空にはむくどりが群れて
毎日あんなことしてて
むくどりは飽きないのだろうかと思う私も
飽きもせず夕飯をつくる
いや飽きてるんだけど
夕飯に飽きても
生きてるのに飽きても
生きてな ....
何回挫折したかな
人生なんて何が起こるか分からない
病気になった時は本当に晴天の霹靂だった
そんなことあるものかと思っていたから
仕事も辞めて
自分で生きてゆけなくなって
前後不覚になるま ....
リズム リズム

あの少年の はなす リズム

風 
わたあめ 
カブトムシ

サイトー教授の はなす リズム

美 
二元的 
コペルニクス

ケイオウ線の はなす リズ ....
彼女は私を誘う
赤い、赤い服の下から白い肌のぞかせて
肩に触れればぬくもりを持ち
手を握るなら形を持つ
黒髪は流れて私を誘う
抱いてしまえばジ・エンドな彼女

白い霧の中で 暗いビルの中 ....
「読み終わった」
 彼女はポツリとそう言って、僕に本を向けた。
「……どうだった?」
「……いいんじゃない?」
「何で疑問系なの?」
「……いいお話しだと思ったけど、私、好きじゃないから」
 ....
辺り静かな湖の桟橋に
腰掛け夜明けを待つ少女
膝下はひんやりと水に包まれて
 いえ、包まれてと言うよりは
爪先からするりと湖面を砕き突き進む
清々しい南極船のような光景でした

掻き回さ ....
たいして得難いわけでもない物資を
家ではフライパンを振ることも
包丁で指を切ったこともない室長が

(そうでもないさ)

笹の葉で
A4の企画書で

そういう
物語を レジにて
太腿に触れるだけで
イクかも知れないし
冷たい瞳をみつめるだけで
夢見心地

女の乳首で踊る月
陰毛にもつれる暗闇
脇に鼻をうずめる甘夢
絶頂はあと一息

ナイフを取り
その命も ....
ゴミ箱のふたには
大きく達筆で

 燃えないものは
 潰して中の空気を抜き
 嵩を減らしてください

         と記してある

おそらく読者は私だけだから
あらため ....
僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番 ....
窓風に
遮断機の音
終電が出たあとに
こんな音を鳴らすのは
長距離貨物か寝台急行か
レールの隙間につまづきながら

(一日、伏せてたのかい、それはしんどかったね)

それが見知らぬ場 ....
きのうのかけらが

とぎれそうないきおいで

僕のからだをとおりすぎる
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなものが
あふれだしていくのがむしょうにさみしくて

消えてしまいそうな感動を
すこしでもあたし ....
二人、歩幅合わせて
歩いた道
存在したのは
幸せな二人と
後ろから
ついてくる
同じくらい
伸びた
二つの影
一緒にいるだけで
幸せで
目を見つめれば
想いが
通じあった
 ....
この気持ち

わかってほしい

あなたには
別れのときは
置いていく人よりも
置いていかれる人の方が寂しい

そして恋愛は
先に好きになった方よりも
たくさん好きになった方が苦しい

どう考えても
あなたよりわたしの方が損して ....
そうじきで吸いこまれるのは
手首までが限界だ
スウィッチを入れようが
入れまいが
 
ふろばにある
換気扇や排水溝が
ほすぅと吸い込まれるのは
抜け毛だけ
しなだれた前髪は
な ....
兄さんは無口だけど
冗談が得意

風が吹くとカララと音をたてて
少し回る
その度にバカ男はゴンドラの中
一番高いところから
きれいな景色を見ている

風が吹かないときにバカ男 ....
桃いろをうつす銀 青をうつす銀
たちどころにいりまじり 夢心地

    息づく闇の何処かで
    黒髪の 解かれる気配

ほのかに 立ちまようのは
知らない花の香と
やわらかな水の ....
君にプリズムをかざして
分光する
白い壁に映るスペクトラムは
すべての色がほのかになやましく青らんで
僕をいつまでも
見つめさせている
雨上がりの図書館で:白紙のページにnadaと記す(終了)

電子レンジの中のハエ:電送:そして融合
組み替えられた献身:感情は進化する
延長された賞味期限:ラベルは貼り替え可能
(シリカ ....
あ ねえ
     ただだまってコーヒーを啜る君に話しかける
     コーヒーにはミルクが二個入ってる
     ミルク味のコーヒー
     わたしのコートの色と同じ
     ミルク味 ....
やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にそれまで見つめていた画面の裏腹が白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードに身を包んでも目の奥 ....
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