水族の呼気を満たし
肋骨を開いて浮く
揺らぎのなかで
ターン
少し長くなります。
もし、目の前で死にそうな人がいたら、僕は助けられるだろうか?
目の前には大きな炎が立ちこめ、僕は助けるためにその中へ飛び込まなければいけない。
僕は三人の友人がいて、彼らは僕 ....
学校で教わった中いちばんに役立ってるね。と、体育座り

信長もアムロもブッシュも捨てさって君だけの声をあげるなら今

快楽と達するときの絶望は炭酸みたく溢れるしかなく

僕らなど愛とダ ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って

何も持たない
今日を愛そう
 
 知らない街で
 洗濯物が揺れている
 風に洗われて
 青空を映しながら


 知らない道に
 鳥の羽根が落ちている
 素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
 ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
 ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
高揚に 愛得る融と 抱擁を。 からころと音のする
そんな欠片が散らばっていて
拾い上げると色とりどり
思い思いに光を反射している

広い砂浜
両手を広げても足りない
誰もいない静けさは
ただ波音を響かせる


 ....
ひとりの子が
ひとつの楽器の生まれる様を見ている
作るものも
奏でるものも去ったあとで
子は楽器に愛しげに触れる
おずおずと うずくように
楽器は
花になる



新しい言 ....
払わんと 想ふほどに 降りかかる 不治の病を 恋と言ひける アスファルトを割って
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません

花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました ....
 {ルビ現世=うつしよ}の 枝垂桜に 月陰る 澄んだ青空を飛び交う鳥達が
どこまでも続く永遠に 涙すると

風に乗る桜の花びらがゆっくりと
地面に落ちてピンク色を 敷き詰める

夏 緑は生い茂り濃い空気の層が
霧となって 大地に降り ....
知られざるせつなの音色手繰らんと乳房爪弾く 千鳥の曲 抱き締めると
温かい
生臭い
小さい
にこにこ
作るのは
とてもかんたん

目をとじて
受け入れる
いろんなこと

目をあけていては
だめ

明るい朝に
プリン食べてね ....
今日失笑した

死ぬことについて考えて笑いそうになった

コノ前友人の祖父が死んだ

そう考えると俺の祖父ももうすぐ死ぬだろう

それから幾年か経つと俺も死ぬだろう

なのに何故み ....
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう

めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく

そっと
うちがわから
やはらか ....
魔法使いを名乗る人がいた

学校の帰り道丘の上でぼんやりと空を見上げる男

それが魔法使い

知らない人と極端に話すことを恐れ
遠回りに帰る背中の後ろで

魔法使いはただ空を見ていた ....
木の芽吹く 枝の指さし 春の雲 にんげんのやることじゃないです
と にんげんがいう
にんげんのこういにたいして

人間だけが原水爆をつくる
人間だけがアウシュヴィッツをつくる
人間だけがサリンをまく
人間だけが手を汚さ ....
夜の街を回送電車が走る
まぶしいほどの明かりを点けて
中には誰も乗っていない
中には誰も乗っていない

遮断機の内側を
回送電車が走り抜ける
ごうごうと音をたてて
中には誰も乗っていな ....
街灯がちかちかと合図を送ったので
家へ帰ることにした

これといって何もない一日の
夕暮れの空はやっぱり綺麗で

一昨日 昨日 今日 明日 明後日
一直線に繋がっていく
ただ それだけ ....
花が咲きました
あなたに
そして
わたしに

その花びらは
透明なので
けして目で見ることは
できないけれど

こぼれる笑顔で
わかるのです
その花の
清らかさ
うつくしさ ....
あめあがりの

まちはしっとりして

やさしい

のうたんが

ひろがっていた

きみはときおり

みずたまりに

ぱしゃん、としずくを

はじけさせて

 ....
その目は空を見つめるばかり
見えない何かに追い詰められ
見えない何かを常に恐れてる
{ルビ孫娘=わたし}の声も届いているのかいないのか
間違いなく{ルビ嫁=かあさん}の声はもう届かない

 ....
ある晴れた日
手紙を出しに行くとポストは
「秋だなぁ」と
しみじみもらし
それから私に気づくと
真っ赤になって
照れていた
ukihaさんのおすすめリスト(156)
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光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
きれいなきもち- アンテ自由詩24*04-6-9
- たもつ自由詩2804-6-8
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
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死笑- 蒼空と緑自由詩1*04-3-29
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