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身動きを許してください水底は26時のネオンさえ青
息継ぎを忘れた彼女が電池式だったと知った火曜のメトロ
遺失物届けの欄に書くべきはリセットキーか押す指なのか
「き ....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽
乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す
置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色
逆風 ....
水晶を砕いてください船底でふゆの花びらかくまうように
捨ておいた言葉に幾度も拾われて星座のたもと鋭角を知る
閉じかけた波音の日がよみがえる月の鏡の無言を浴び ....
学校で教わった中いちばんに役立ってるね。と、体育座り
信長もアムロもブッシュも捨てさって君だけの声をあげるなら今
快楽と達するときの絶望は炭酸みたく溢れるしかなく
僕らなど愛とダ ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って
何も持たない
今日を愛そう
払わんと 想ふほどに 降りかかる 不治の病を 恋と言ひける
知られざるせつなの音色手繰らんと乳房爪弾く 千鳥の曲
春がきて 天馬のかたわら うたう声
あなたは散るもの あなたは咲くもの
舞う応え 飛び去る天馬 葉の光
散るものたちよ 咲くものたちよ
....
・おはなしは枕のそばでひそひそとくすくす笑いそれからそれから?
・浴衣着て金魚を下げて夜店来て気合いを入れて「ティガ!」と叫ぶ
・ひだまりときんもくせいに頬よせてイヌもボクも咲くむせかえる ....
きまぐれにたびの途中に寄るひとよ
寄り添い 傷む あいならなくに
ひとなかで あへばしらぬ そぶりして
鏡のみぞ知る 乱れ牡丹
冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて
ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山
溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき
空高く 雲間に濡れる 月の{ルビ陽=ひ}に 心{ルビ抱=いだ}かれ ひとり夢見つ
しんしんと続いてゆく ふゆのゆめ に
薬指はしばれるばかりです