空高く 雲間に濡れる 月の{ルビ陽=ひ}に 心{ルビ抱=いだ}かれ ひとり夢見つ しんしんと続いてゆく ふゆのゆめ に
        薬指はしばれるばかりです
髪を結い

自分ではなく
     君を
縛っていたのだと
     気づく
夕焼けの頃)

机の上、広口ビンの透明な壁面には
「真空」と書かれている

私はただ、じっとそのビンを見つめているだけだった
あなたはそんな私を若かったのだと笑うだろうか
あるいは、 ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
寂しさよ 心抜けては 散り落ちる

侘しさよ さめざめ来たる 風の音

とめどなく 流れ行く事 止めどなし

泣き崩れ されども人は 人捨てる

憂いさは その髪照らす 月光の

 ....
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