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庭先にバイクの部品
雨に遊ばれて
貝が話す声を聴く

雲はただ
自在さに気づかず
恵む心が溢れて
太陽を説く

転がる部品が
小さな光を生むことをやめ
ただ風が吹けばいいと
雫 ....
あまりにも心地のよい風 曇り

宇宙があの時ないてから
わたしは何番目の生き物なんだろう

風がめぐり雨
道を横切り空

カーテンが立てかけているギターを弾く
ぽろろんぽろん

 ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
出ない答え/突きつけられる結論



赤ちゃんが歩いている。右手。左手。右手。左手。右足。左足。
右足。左足。右、左、右、左、右左右左右左右左右左右左右左
右左右左右左右左右左右左右左 ....
オレンジから
あふれくる時間の飛沫よ
透明な小石の一部分となって
永久にわが傍にとどまれ

わたしは
髪の先から爪のその先まで
全き答を希求してやまぬ
無限なる質問となろう

ある ....
すすんでゆく先には 
行間が待っていて
いつも 立ちどまってしまう


深呼吸、する 
 ( ふかく、ふかく、吸って、
 ( ゆっくり、ゆっくり、吐いて、


ふりかえる
ふりか ....
寝床につく一歩手前で
眠ってしまった鈍色の子ら
夢のなかに置き忘れてきた
好きで好きでたまらないものを
とんでもない寝相のままさがしにいく



めざめてはねむり ふえてゆ ....
ばばちゃんが死んだ日のことは
よくおぼえていない


朝、いつものように食卓についたわたしに
ばばちゃんは何か話しかけた
たあいもないことだった
と思う
しかし あきらかにその言葉は
 ....
空気中を諸分子が漂うとき
光と一緒に駆けていく何かがいます。

冷たいかぎりの空のむこうに
銀色の紙がヒラヒラ見えるでしょう。

あれはその何かが 早朝の霧雨の中で
願いを燃やしたので  ....
液性大気のなかに
光はあまりすきとおってしずんでいて
見え方がおかしい。
あの貯水塔は私を見ているようだし
とおくで杉が一輪の花のように噴きだしている。

(ほんとは何処も真っ暗なのに)
かのん、は
「入院」がだいきらい

だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
「虹が出てるよ」
と 人が言う

私は毎日

傷つけてしまったことの上に
虹を置く

後悔の念で
全て色は暗めだ

赤は ざくろ色
黄は 落葉色
青は 制服色
緑は たんぽ ....
火星の見えない午後
絶えて久しく
目指すもののない火星
の見えない午後
曇り空に
生き
絶えて久しく
火星の
見えない午後
私たちは争って
マルスに降りそそぐ
六万年の
絶 ....
藤丘 香子さんの未詩・独白おすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空中回転- 木葉 揺未詩・独白6*05-6-16
宇宙がないてから- ふく未詩・独白305-6-14
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
出ない答え- 渡邉建志未詩・独白2*05-6-8
五月の光- 青色銀河 ...未詩・独白205-5-26
行間の、過ごし方- 望月 ゆ ...未詩・独白15*05-5-26
_ノート(さがしに)- 木立 悟未詩・独白405-5-2
ばばちゃん- 望月 ゆ ...未詩・独白7*05-4-15
セレスティアル- 朝倉キン ...未詩・独白505-4-12
トマトの輪切りのようにここは時間の輪切り- 朝倉キン ...未詩・独白505-4-11
『かのん、の、「入院」』- 川村 透未詩・独白30*05-3-13
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
- 山内緋呂 ...未詩・独白10*03-12-23
火星の見えない午後- いとう未詩・独白403-9-18

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