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いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ
元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした
....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}
きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
{引用=くりかえされる、すべてのいのちと
いとおしきわたしの二人称たちに}
わたしがあなたを産んだそのとき
それとまったく同時に
あなたがわたしを産んだのです
この、配線だらけの街の ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
川沿いに歩いて ようやく
国道まで出た
ぼくたちは、しばしば
夜を迷う
ぼくたちには靴がなかったけれど
それはたいした問題じゃなかった
歩くべき道を
さがすだけの、夜を
迷っていた
....
すすんでゆく先には
行間が待っていて
いつも 立ちどまってしまう
深呼吸、する
( ふかく、ふかく、吸って、
( ゆっくり、ゆっくり、吐いて、
ふりかえる
ふりか ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった
引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
ばばちゃんが死んだ日のことは
よくおぼえていない
朝、いつものように食卓についたわたしに
ばばちゃんは何か話しかけた
たあいもないことだった
と思う
しかし あきらかにその言葉は
....
藤丘 香子さんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
カニバリズム
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望月 ゆ ...
自由詩
43*
08-3-22
ウィリー、ウィリー、きみの名は、
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望月 ゆ ...
自由詩
44*
07-7-14
リスク、
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望月 ゆ ...
自由詩
61*
07-7-9
そんなふうにして過ぎていく
-
望月 ゆ ...
自由詩
56*
07-5-25
流転する、すべての
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望月 ゆ ...
自由詩
39*
07-4-10
回遊、わたしのなかの、
-
望月 ゆ ...
自由詩
58*
07-4-4
朝の方へ走ってください
-
望月 ゆ ...
自由詩
25*
06-2-18
行間の、過ごし方
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望月 ゆ ...
未詩・独白
15*
05-5-26
かなしい、さかな
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望月 ゆ ...
自由詩
25*
05-4-30
ばばちゃん
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望月 ゆ ...
未詩・独白
7*
05-4-15
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