ハイウェイロード
beebee



 
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたちの存在を規定しない
何にかって?

そうだ
ぼくたちは みんな
夢中なんだ
まってくれ!
答えを出すのは
まってくれ!
そうだ
ぼくは今準備中だ
救急車を呼んでくる

オホォー オホォー
にわか作りの救急車が
トコトコやって来る
ぼくたちを救うなんて
誰が頼んだのか
誰だ?
ぼくか!?

そうだ
ぼくたちは みんな
夢中なんだ
まっしぐらに
体を伸ばし
腕を伸ばし
足先を伸ばし
ハイウェイを滑って行く

そうだ
ぼくたちは みんな
夢中なんだ
まっしぐらなんだ
頭をピンと立てろ
首筋に虫ピンを立て
緊いカラーを締め上げ
ぼくたちの行列は続く
ハイウェイに一列続く
ぼくたちの流れ

そうだ
ぼくたちは みんな
夢中なんだ
赤い夕日がハイウェイをかすめ
都会の一日は赤く爛れた目蓋を落とす
濡れた白いアスファルト
一滴の痛みが涙を落とす
涙の玉がぼくたちだ
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中なんだ


自由詩 ハイウェイロード Copyright beebee 2007-12-15 01:17:32
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純情詩集