状況 / 五月の痛み
beebee




思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン 
と音がする。
就職を前にした
五月の終わりの夜の硝子の感触が
心地良いだろう。
しかし それだけでは
痛みは脳髄に至らない。
硝子板とその下の机を
ぶち破るように しかし
突き抜けるつもりで、
自分の頭を 思いっきり
真空に突っ込むように、
突き破り
向こうへと
届くように、
硝子板に 頭を
ボール投げしなければならぬ。

貫通しろ!

硝子板を抜ければ
机を落下するのは容易だ。


**学生時代の雑記を修正しています。


自由詩 状況 / 五月の痛み Copyright beebee 2008-06-28 12:48:36
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傷口(自虐、暗闇)