いつもの笑顔じゃなくて
落ち着いた笑みを浮かべて
紡がれる言葉には
貴女の決意が見えたの
船出が近いのね
一緒に笑って
一緒に泣いて
たまには喧嘩もして
すぐに仲直りして
....
きみが泣くときと
ぼくが泣くときが
一緒だったらいいなって
それだけ
・
約束なんて守らなくていいよ
だからいつでも会いに来てよ
星が見えない夜でも
雨が止まない朝 ....
どうも ありがとう
そこそこ元気でやってます
たぶんなにかを毎日忘れてる
からなんでしょう
ところで あなたは?
と聞き返せないところが
なお茜の空に消えてゆきそうです
....
その男は
音もなく戸口に立っていた。
帽子を深く被って
顔はよく見えない。
ーあんたの夢を買うよ。
ー・・・
ーあんたの夢を買うよ。
やっと答えた。
ーどんな夢 ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?
妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない
娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても
しあわせなら
よりしあわせになるように
そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように
できることなら
あなたの ....
木々の葉も色付きはじめ
日が落ちるのも早くなり
少し肌寒くなったのを感じ
またこの季節がきたんだな、としみじみ感じた
あの頃の私はまだいろんなことが下手くそで
すべてに手一杯といった感じ ....
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱を出した時のように
あの点とこの点を
くまにしたり
小鳥にしたり
だけど
点と ....
貴方が飛びたいと言うのなら
私が翼になりましょう
どこまでも高く
どこまでも遠く
あなたの望むところへ
私が連れて行きましょう
そしていつかそれが汚れたなら
かま ....
さしのべて
私に
助けてほしいの
私は
私だけの
あなたじゃなくていいから
あなただけの
私でいさせてよ
ねぇ その手をさしのべて
傷つけることしか知らない
この手を
掴 ....
始まりはいつもここで
終わりもいつもここ
やり始めた今がスタートで
やり終えた今がゴール
この瞬間に
何かが始まり
何かが終わる
長い道にも終わりはくる
自分で決めたスタートラ ....
フルボリュームで
ヘッドホンを聞き
エコーバリバリ
エレキは叫ぶ
ピアノの音
癒してくれる
短調の物悲しさ
丁度良い周波数
明日も頑張るぞ
エンジン全開
順風満帆
苦しみ ....
携帯をなくした。警察に届けて、あとは使用を停止して。きっと誰かが、海に投げたりしたんだろうな。さよなら。2年間ありがとう。
必要なとこには連絡した。しばらくは予備のPHSで暮らすことにした。解約 ....
バターにハチミツを
塗り
搾りたての野菜
ジュース
紅茶の用意
今日はアールグレー
今日はダージリン
今日はカモミール
寂しい朝食
「ごちそうさま」
皿を洗う
「行って参 ....
空はずーっと繋がっていて
僕らはこんなに離れていても
同じ空を見上げているんだね
階段の1番上に座って
下を見下ろす
闇に包まれて
どこへ繋がっているかは
わからない
奈落の底か もしくは底無し沼か
窓際の椅子に座り
私は外の静けさに身を任せた
夜風はそっと心を撫でて
私を深い場所へといざなった
心の破片はすべて異なり
それはまるでジグソーパズルをはめていくような
また毛糸を編んで ....
膨れ上がったお腹を擦る
ただ単に太っただけだ
そうか、もう私の中に子供はいないのか
歩くだけで一苦労だ
足の横には義足、義足の横には杖、杖の横にはバイク
バイクの横には自動車、と言いたい ....
さらら さらら
立ち並んだ木達
優しく囁き
木漏れ日を零す
ちょっとだけ
前向きな自分
ちょっとだけ
頑張ってる自分
そんな自分を
好きと思える自分
ちいさなしあわせ
探し歩いて
遠回りして
やっと少し見えてくる
ずっとそれの繰り返し
失敗するのが怖かった
同じことを繰り返すのが怖かった
でも始めなきゃわからない
始めてみなきゃ終わりもない
....
いくつもの僕のうたのなかに
僕がいる
けれどそれはもう
いまの僕じゃない
僕のたましいは
僕のうたを
うらぎりつづける
そう
僕はいきているのだ
....
泣きながら
家に帰る
石をけり
缶をけり
手をつないでくれた
一緒に太陽を
追いかけ
迷子になる
又朝一緒に
学校に行く
10円みつけた
コーラ飴を分けた。
太陽が沈んでゆく
そこが西の空だ
そして今日は下弦の月
だからすぐには
月を見ることができない
真夜中までじっと待て
そうしたら
太陽が沈んだ反対側を見ろ
今日の理科で習ったばかり ....
一人待つ少女
恋人が遠くから手を振って
駆け寄って
笑顔で温かく迎える
そんな恋人たちのそばを通り抜けて
僕も笑顔になる
誰かが今日
どこかで ....
失くすのが怖いだなんて
後悔するのは嫌だなんて
嘘つけ。
お前や私は
本当はもっと図太くて
そんな感傷や哀しみや
嘆きさえ
ドラマに代えてしまう。
....
いまごろ
どこに
浮いているか
風をつかむよう
指をひろげても
空をきるばかり
なにかとすり替えられたわけでも
なかろうに・・・
見事に
はたされない
急にうしろか ....
その種たちは
花を咲かせることができなかった
人間だけでなく
他の生き物の目に留まることなく
存在すら知られずに
消滅するしか道はなかった
生まれた時は
生きていこうとする意志と
花を ....
10万人の名前を書き並べてみる
書き並べてみる
書き並べてみる
ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる
それぞれの名前
いろいろな名前
....
光がきれいだといいますが
朝日が夕日がきれいだといいますが
太陽で人は死ぬんだと思うわ
....
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