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ロジカルにこと細かなセックスは西日を誘い、推定の快楽が運ばれる。時計はいつのまにか半回転する。お決まりの味、しかし夕日の落ちた珈琲。何をしようが変わらない、雲がこちらを見つめている。薄い布団に背中 ....
かえるところがあるのならば、それでいい)
お葬式
カラスが黒く はばたいて
おひとりですか、と
月へ笑う
いいえ
あたしは迷子です、と
黒く燃える
火へ手紙を焼べた
....
春になっても苺を摘みには行かない
それでも時々
その世界観に浸りたくなる場所
花男のF4よりもメジャー(ではないだろうけど)
エドガーメアリーアランの三人組
硬質の黒い線で描 ....
あたたかいに誘われて、
陽射しの中へ。
ぽかぽかと微睡み微笑み、
ひだまりの中をひとまわりすると、
そこはひまわりさんの中なのでした。
こんにちは。
あ ....
その 写真
何気なしに 目に入る
吸う空気が 鉛
つつむ空気は 酸
目を合わさない 君
口数の少ない 君
曖昧にされていた 答
この 写真
おめでとう
....
新聞にどうどうと載っている
裸の女性が好き
どんなエッチな本よりも
新聞に載ってる裸の女性は
いやらしくて
たくましくて
モノクロなのが
ちょっと芸術的かしら
電車の中
向か ....
夜が明けて
晴れやかだったのは
同じことを繰り返していた
気がつかない気がつけない
余裕のなさとココロの病
陽光が暖かくも冷たくも
その時の感情の匙加減一つ
良いも悪いも
その時の都合 ....
僕ハツマリ寂シイノデス。
目ノ前ヲ行ク、男女ノ仲ヲ、
壊シタクナド、テンデアリヤシナイノデス。
僕ハ悲シクアリマセン。
オ星ニ誓ツテ言イキリマセウ。
ダケドモ涙ヲトメラレマセン。
....
2007/03/30
デジタル放送が始まってからは
麦飯が美味しく頂けるようになったと
言う人が増えた
麦飯はボソボソして
旨味に欠けるので
おかずが ....
桜行方、
ラーメン屋、
駐車場、
金網、
ふたり、背中かけて、
桜、まうえ、
たばこ、笑いながら、
それだけだ、
桜行方、
ラーメン屋、
....
いつもダメでありがとう
君がダメだから僕のダメさも薄れて見える
ダメと言ってもそんなことはない
単純作業はとても得意なのを知ってる
むしろ君はダメじゃないのかもしれない
しかしダメさは否めな ....
ひとりでくるくるとまわる
真夜中のダンス
女の子はもっと踊っていい
ターンする
真っ赤なスカートの裾がせせら笑った
振り向いてもひとり
少し跳んで
またス ....
たんぽぽが咲いてるよ
寒い冬を乗り越えて
黄色い花びらを
太陽に向けて
いっぱいに開いているよ
その姿は
なんだかとても勇ましくて
これからやって来る春を
両手広げ ....
ときめかせて
はなびらを解き放ち
冬別れの樹、予感
北風までもが人肌の温度
その飛ばす先の青空
気まぐれな季節は
いつも、ふいに帰ってくる
季節のない海の深みに
還っていくその前に ....
ざわざわするじゃないか
別段、誰かが褒めてくれる訳でも無いしな。
ざわざわするじゃないか
「俺スゲェ」「此傑作」「間違いない」
そう思っても、誰かが太鼓判押すわけで ....
「アデリー」
アデリーペンギンの群れが
ぼくめがけて押し寄せてくる
100…200、数え切れない大群だ
どこまでもまっしろな大地を
ある者はてくてく一生懸命に
ある者は腹ばいに ....
「むげん」
地球なんてちっぽけで狭いんだよ
って教えてもらった
そうかなあ、と思っていたら
蘇る
きりのなさそうなもの
と線を引いた四年前
とりあえずやってみよう ....
宇宙は本当に広いのだろうか
もしも宇宙に終わりがあるのなら
星の数に限りがあるのなら
宇宙は狭いのかもしれない
果てしなく続いて
終わりのない空間に
広いという言葉は似合うのだろうか
広 ....
バスに乗り込んで
マーマレードをパンにたっぷり塗り
ラジオの側から離れずに
ストロベリーシェーキにアイロンをかけて
トマトジュースをエッフェル塔にぶちまけたら
アマリリス!時計の長い針を ....
ある年老いた男が
山の中を一人で歩いていた
わずかばかりの荷物を
小さなリュックに入れてはいたが
引き返す気持ちは持っていなかった
男は朽ち果てた倒れた木を見つけ
そこに座った
辺りは暗 ....
ベッドにだらんと横になって
裸の腹を惜しげなく見せながら
料理をする
男の背中を見ていると
あなたの作る
ぺペロンチーノを思い出す
あなたのことは
キライになったけど
あのぺペロンチー ....
その君の、
優しくて 可愛い声を
盗んでしまいたい
(誰にも見付からないように)
そして、
僕だけのモノにするの
犯行動機なんて
た ....
オレンジジュースをコップに入れて
飲んでいる時、貴方の顔が
僕の頭にぶつかった
でも君は平気!と何もなかったように
君の部屋にはアマリリスが2つある
クロネコヤマトで配ってあると言う
....
まばたきをしたその一瞬の
見えない世界を見る為に
僕は今日も目閉じない練習をする
見えてる世界もみえない僕には
無駄な足掻きだけれど
あの女房殿は
鶴なんかじゃ無かったのですよ
『夕鶴異聞』
そうですね
去年の秋からだったですかね
巷で有名な
『鶴女房』が来たのは
ええ
見事な反物でございましたよ ....
花が夢をあきらめかけていた時
空より夢が花に落ち
花は今よりも鮮やかになった
夢をもった花は夢を咲かせようとした
けれども花はその花以上にはなれなかった
やがて花はしおれ枯れていった
その ....
きのう友達のミクシィからログインして
昔の彼女をさがしてしまった
彼女の妹の日記に書きこまれた
文字のつらなりに
きっとじぶんをさがしていた
出張がえりの
車窓 ....
2
親しい輪というものに対する
石ころを眺めるように眺めていた
たまには色を塗ってみたり
だが僕はバイトをやめようとしていた
バイトは心地よい坂のようなもので
そしてその旨を塾長に ....
鏡は自分にだけは
正直でありたいと思った
常に見るものに
反対のことを教える自分に
罪の意識を感じていた
だからせめて自分だけは
正しいものを正しく見たかった
だがそれは
自分が逆さま ....
朝起きて夢の続きを完成させるのが僕 夢師(ドリーム・クリエーター)の仕事だ
僕は気まぐれな夢を見る為に一日中寝る 夢を見て起きてはその夢を完成させる
夢師には特別な力を持っているのだ だから ....
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